やっとのことで一つだけスズランが咲いたとして、タブレットでスズランの育て方を調べてたよ(^_^;)
他方で、クンシランがダメになった由(ノ_-;)ハア… 世の中、そうウマくはいかないねぇ(´;ω;`)ウッ…
今日は最高気温が25度を超えたみたいだぉ((;゚Д゚)ヒィィィ! Tシャツでコンビニに行っちゃったよ(^_^;)

【買った本&読んだ本】

高橋貢(全訳注)『古本説話集』(講談社学術文庫,2001)上巻

昭和17年に発見され、その存在が初めて知られた『古本[こほん]説話集』∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
その書名も不明なために〝古本説話集〟と呼ばれている(゚o゚;) 平安後期から鎌倉初期に書かれたと
されてる説話集で今昔物語等と被ってる内容が多いけど、上巻は歌人・和歌説話、下巻が仏教説話で
構成されてる(^^) このブログにも記録してきたことだけど、去年のGWにブックオフで上・下巻ともに
860円の美品を見付けたのさ(@_@) ただ、小生は新古今歌人が趣味で、本書上巻のはもっと前の時代の
歌人たちだし、索引は興味の無い仏教説話の下巻に付いてるため、セール用予算が尽きたこともあり、
スルーした次第(@_@;) その後、やっぱり買おうと思って、ブックオフに行く度に、次のセールまで
誰にも買われちゃダメだよと呪いをかけてたのに、セール直前の12/28に無くなってたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
ネットで上巻なんか2000円以上の値が付けられてたから、セドリ達が見逃すわけないわなぁ(ノ_-;)ハア…
すると、送料を含めて593円「良い」が出品されてた( ̄◇ ̄;)エッ!? ギフト券払いで注文した(⌒~⌒)
コンディションは全く問題がなく、梱包はビニールだけで追跡番号も無いけど、発送は注文数時間後
という迅速さだった「ガブット書店【古本・CD・DVD・ゲーム 買取します!】」、ありがとうm(__)m

和泉式部の歌「冥[くら]きより 冥き道にぞ 入りぬべき はるかに照らせ 山の端[は]の月」を、
近藤みゆき(訳注)『和泉式部日記 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2003)が「生涯の代表歌」
などと評していたから、そういう愚かなことを言う輩を藤原公任が「十分知りもしないことを言う
ものだ。」と難じてたとする和歌説話を『俊頼髄脳』(橋本不美男&有吉保&藤平春男[校注・訳]
『新編日本古典文学全集87 歌論集』[小学館,2002]所収の橋本文美男訳に拠った)から紹介して、
近藤みゆきに対するバカチン認定をしたのが、昨日の記事の要旨であ~るψ(*`ー´)ψヶヶヶ...

同歌は本書の「和泉式部歌事 第七」にも出てくるので、その当該部分の本文と〈口語訳〉を引く(^^)

    ・・・また書写の聖のもとへ、/暗きより暗き道にぞ入りぬべきはるかに照らせ
    山の端の月/と詠みたてまつりたりければ、御返事に、袈裟をぞつかはしたりける。
    病ひづきて失せむとしける日、その袈裟をぞ着たりける。歌の徳に後の世も助かりけむ、
    いとめでたき事。

     ・・・また書写山の性空聖人のところに/暗きより・・・・・・私は迷いの暗い
     世界から抜け出すことができずにいますが、やがて死出の暗い道に旅立とうと
     しています。山の端のかかった月のような聖人様、どうか私を迷わないように
     悟りの世界に導いて下さい。/とよんでさし上げたところ、御返事として袈裟を
     お贈りになった。式部が病気となって死ぬ日にその袈裟を身につけた。歌の功徳で
     死後の苦からも免かれたことであろう。本当にすばらしいことである。

本書の〈語釈〉の〈「暗きより」の歌〉の項の解説中には、ちゃんと次の一文も記されていたよ(^^)

    この歌は『法華経』〈化城喩品[けじょうゆほん]〉の「冥きより冥きに入りて、
    永く仏の名を聞かず」の一句による。

小町谷照彦(校注)『新 日本古典文学大系7 拾遺和歌集』(岩波書店,1990)の同歌脚注にも出てるし、
前掲・『俊頼髄脳』でも、次のように指摘されていたことなんだよ(^^)

    ・・・公任卿は、「その世評、なんと人は十分知りもしないことを言うものだ。
    『暗きより暗き道にぞ』と表現した初二句は、『法華経』の文言ではないか。
    そうであれば、式部が苦心して考えついた表現とも考えられない。また下句の、
    『はるかに照らせ』云々という表現は、上句に引きつけられて、やすやすと
    詠むことができたのであろう。

んなわけで、法華経の文言をパクり、「やすやすと詠むことができた」ような歌を「生涯の代表歌」と
高評した近藤みゆきに対し、「なんと人は十分知りもしないことを言うものだ。」と、公任ならずとも
批判したくなりませんかね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚ 藤岡忠美(校注)『新 日本古典文学大系 29 袋草紙』
(岩波書店,1995)の方では、藤原公任は、この歌を「秀歌と称す」「世」の人々に対して、「案内を
知らざるなり。」(「歌の奥のことまでは分かっていない。」)と批判ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!

コンビニ帰りにマイケル(通りすがりの小学校低学年がそう呼んでた)を愛でようとするも居ず(-ω-、)