ルパンからガールズ&パンツァー秋山優花里へと伝統は受け継・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;未成年は喫煙禁止!

【視たアニメ(ネタバレ)&読んだ本】

何度も視聴したことある1971年の旧ルパン第四話「脱獄のチャンスは一度」を録画で丁寧に鑑賞(^^)
日本テレビの「ルパン三世ベストセレクション」の第4位に選出されたのも納得の名作だったね(^^)
黒姫刑務所での死刑執行20分前、教誨を終え立ち去ろうとする和尚(次元の変装)に対し、独居房の
ルパンが「和尚、タバコくれよぉ」と声を掛け、銭形警部も許可したので、和尚=次元からタバコを
咥えさせてもらって火を点けてもらうシーンの〈意味〉に初めて気づいたよ(^_^;) 読み解くための
補助線となったのは、庄司薫の名作『白鳥の歌なんか聞えない』(中公文庫,1973)で、物知りで凄く
頭もいいが何となくトボケたところがあって面白い友人・横田と主人公・薫との会話シーンだった(^^)
「じゃこれはどうだ。またまた問題の十九歳の少年Aがね、人生に絶望して四畳半のアパートの一室で
ガス自殺をはかったんだ。そしてガス栓をひねって、ガスがそろそろ部屋にいっぱいになってきて、
さあいよいよ死ぬなと思ったところで、彼は最後のタバコを吸おうと考えた。そしてマッチをすったら、
とたんにボンといってアパートじゅうふっとんで、ところが彼は奇蹟的にも軽いやけどで助かった。」
/「ははあ。」/「おかしいだろう?」/「え?」/「あなたはニブイなあ。最後のタバコってところ
がいいんだよ。安田トリデ落城の時の学生の手記にもあったけれど、帝国陸軍以来の伝統なんだよ。」
とあるように、東大安田講堂に立て籠もった「学生」や旧ルパン製作スタッフ達には死を覚悟しての
〈最後の一服〉という「帝国陸軍以来の伝統」が生きていたことを読み取ったわけさ( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
気になるのは第四話のラストで、まんまと脱獄に成功したルパンだが、お宝を隠してた森は整地され、
ダイナマイトによる爆破でお宝(小判)は吹き飛ばされてしまうという事態に呆然とした後、次元に
タバコを咥えさせ、火を点けてあげてから、「御仏の慈悲だ」という一言を呟き、2人は大笑いして、
エンディングを迎えてた(@_@) 死刑直前のタバコのシーンとのコントラストで良いエンディングだが、
死刑直前のタバコに込められた〈最後の一服〉という含意がボカされ薄れてしまった嫌いが(@_@;)
生まれる前に放送された昔のアニメ作品でもDVD等で視聴できる便利な時代にはなったけれど、作品を
コンテクストに絡めて解釈・鑑賞できる知識教養がないと上っ面だけの作品理解になりがちなだけに、
あのラストだと、死刑直前の一服が何を示唆・表現しているのか気付くことなくスルーされそう(..)
旧ルパンに「宮崎駿は参加していないのですが、宮崎のテイストが感じられるエピソードや絵柄も多く、
宮崎の方が影響を受けているのかも?」というトンチンカンなことを堂々と書くブロガーもいるし^_^;

昨夜は布団に入ると両足指先がシモヤケで痛痒くなり全く眠れず(+_+) 鼻づまりに唇腫れは風邪?