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161106読んだ本

久保田淳『藤原俊成』が「人物叢書」続刊予定書目一覧に載ってから少なくとも11年は経ってるね(..)

【読んだ本】

寺尾善雄『中国英雄伝』(旺文社文庫,1986)所蔵本

読了(^^) 「二人いた兵法家の孫子/孫武と孫臏」「合従・連衡の仕掛人/蘇秦と張儀」「乱世の偉大な
姦雄/曹操」「安禄山と戦った書道の大家/顔真卿」「不屈の文人将軍/文天祥」「乞食坊主上がりの
皇帝/朱元璋」「アヘン戦争の立役者/林則徐」(^^) 林則徐は名前程度しか知らんかったけど、他は
知ってるつもりが、かなり細かいことまで叙述されているので、初耳の逸話とか事蹟とかもあった^_^;
曹操について「彼は青州黄巾の降伏を受け入れるに際して、何らかの約束を黄巾と取り交わしたのでは
あるまいか。」といった指摘は興味深い(@_@) にしても、やはり文天祥は英雄とは思えん^_^; 冨谷至
『中国義士伝~節義に殉ず』(中公新書,2011)の〈我は科挙で首席なんだぞ!〉とエバった痛~い台詞
は出て来なかったけどさ^_^; 「敵に降った呂文煥一門に対する処罰が手ぬるい上に、その甥の呂師孟を
陸軍大臣に任命しようという動きがあるため、国民の士気に大影響を与えている。そこで師孟を斬って
綱紀を粛正し、士気を鼓舞せねばならぬ。」なんて提案して却下されるの当たり前だろ(+_+) 呂文煥を
売国奴と非難するのは今に至るも文天祥だけらしいし、黄権(の家族)に対する劉備の爪垢飲めや(-"-)
大都への「途中の舟の中で彼は八日間も食を断った。故郷の吉州(江西省)を通るころに死にたかった
からである。故郷にある父祖の墳墓の地に葬られることを願ったのだが、護送兵は狼狽し、無理やり口を
こじあけて粥やミルクを注ぎ込んだため、死ぬることはできなかった。」って、文天祥カッコ悪すぎ^_^;
同章を読み「英雄」に思えたのは、度量もあって器の大きい世祖フビライだったし^_^; 一方、朱元璋の
「非情さ」は凄い(゚ロ゚;) 禁令を破れば功臣の息子でも死刑に処しちゃうんだから^_^; そんな朱元璋を
巧く評した趙翼の言葉に誤植があるのが残念(+_+) 「明祖(朱元璋)は一人で堅賢、豪傑、盗賊の性質を
合わせ持っている」とあるけど、「聖賢」だわな^_^; 他にもつまらん誤植が散見(-_-) どの章も色々と
勉強になったし面白かったけど、個人的には、林則徐が斯くも偉大で素晴しい人物だったとは知らず、
彼の章を読んだのが最大の収穫(^^) wikiに書かれた情報程度で知ってるつもりになっちゃまずいな^_^;

西村亨『王朝びとの四季』(講談社学術文庫,1979)所蔵本

昨夜PCを遅くまで使用したせいか布団に入ったのも遅かった上に寝付けず、超眠いからもう寝る(+_+)
タグ:中国 列伝 歴史
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