松屋へ行くため利用方法をネットで下調べしたら(浦島太郎ゆえ)、券売機が最後に行った十数年前
とは違ってタッチパネル式になっていたので動画でじっくり勉強も、お目当ての「ガパオライス」は
15日~22日の期間限定だから「おすすめ 新メニュー」になるのかな(@_@;) ま、何とかなるでしょ
と思ったが、行く予定が流れ、次回はまた十数年後となりスマホで注文とかになったりして(@_@;)

【読んだ本】

渡辺世祐『豊太閤の私的生活』(講談社学術文庫,1980)所蔵本

本書には「露と落ち露と消へにし我が身哉難波のことも夢のまた夢」が豊臣秀吉の辞世(和歌なのに
「辞世の句」と書いてるバカチンの多いことよ)として記されているけど、中西進『辞世のことば』
(中公新書,1986)では次のような表記になっている(@_@;)

    露とをち露と消へにしわが身かな/浪速のことは夢のまた夢

林屋辰三郎『日本の歴史12 天下一統』(中公文庫,1974)も「辞世はつぎの一句であった。」とした
上で(正しくは「つぎの一首」)、次のように記している(@_@;)

    つゆとをちつゆときへにしわかみかな なにわのことはゆめのまたゆめ

古語辞典で「落つ」は〈おつ〉で〈をつ〉ではなく、ともに『新古今和歌集』入集歌の「あふち吹く
外面の木陰露落ちて五月雨晴るる風わたるなり」と「白妙の袖の別れに露落ちて身にしむ色の秋風ぞ
吹く」の「露落ちて」は久保田淳(監修)『新日本古典文学大系 別巻 八代集総索引』(岩波書店,
1995)の「各句索引」で出てるのは「つゆおちて」の項で、〈つゆをちて〉などナシオン主権(^_^;)

ただ、文化遺産データベースの「豊臣秀吉辞世和歌(一通)」他を見ると、次のように記されていて
(⇒ https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/403378 )、誤記したのは秀吉自身(@_@;)

    ・・・豊臣秀吉辞世和歌は、秀吉が死に臨んで詠んだ辞世の和歌「つゆとをち
    つゆときへにしわがみかな/なにわの事もゆめの又ゆめ」である。自筆で認め
    られたもので、ややかすれた文字で記されている。・・・

でも、「おち」を「をち」と誤記するような〈秀吉の学力〉を問題にしてる人はいないみたい(^_^;)
森銑三『偉人暦(下)』(中公文庫,1996)の「八月十八日 豊臣秀吉」の項では次の逸話が紹介され
ているけど(なお、何故か辞世の語句がかなり異なってる)、〈秀吉の性格〉の問題なのかも(^_^;)

    ・・・醍醐の醍の字を祐筆が失念したら、指で大の字を書いて見せて、
    「こう書け」という彼がある。・・・