漫画の単行本の表紙カヴァー、その作者が描いててもビミョーに違うような気がすることも(@_@;)
本巻の表紙カヴァーに描かれてる藤原高子タンを一見して、画力が劣化!?と思ってしまったけど、
届いたのを読み始めたら、絶世の美女!と感嘆して見惚れてしまう素晴しい作画のコマも(〃'∇'〃)
それにしても、高子タン、小悪魔のような魅力というよりも、魔性の女になりつつあるような(^_^;)

【買った本&読んだ本】

灰原薬『応天の門⑰』(新潮社BUNCH COMICS,2023)

楽天ブックスで新刊704円を604p使って100円で予約してたのが発売日の今日届いたウラー!!\(^o^)/
初回特典「描きおろしポストカード」(菅原道真&昭姫)同封も高子タンのはないのかヾ(`◇´)ノ

ぽムたん御推薦の漫画『応天の門』は菅原道真(三白眼のガキで、口が悪く、人付き合いも悪い)と
在原業平(ちょいワルおやじで、見境なく女を口説く)が主人公の「平安クライムサスペンス」(^^)
道真と業平のやりとりがメチャ笑えるのと、藤原高子タンがメチャクチャ美人な上に道真をも手玉に
取る小悪魔的魅力があるので買い続けてる(〃'∇'〃)ヾ( ̄o ̄;)オイオイほとんど古本で買ったくせに!

    (道真) 本当に昔 手を出した女人とかではないんですか?

    (業平) 馬鹿にするな 一度でも共寝をした女を忘れるなど私がすると思うのか

    (道真) じゃあ見たら絶対わかりますよね

    (業平) その… ……勿論だ

    (道真) わかるんですよね?

    (業平) …多分

本巻は、「伴中庸、橋の上にて思し悩む事」一&同二、「狐を嫁にした男の事」、「藤原高子、屋敷
に吉兆が現れる事」一&同二、「番外編」一、「伴中庸、五条の屋敷に赴く事」、「番外編」二で
構成されているけど、見た目も中身も古狸みたいな新キャラ(歴史上の人物)が登場したよん(^_^;)

この漫画は、作法の描写が間違ってたり、ストーリーが史実に反していたり、人名の読み方に誤りが
あったりと、「監修」をしているという本郷和人の考証が雑なことを再三指摘してきたし(例えば、
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-03 )、物語の根幹が成り立たぬ点も
既に指摘したけど(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-22 )、本巻でも
道真が相変わらず牛車での座り方の作法を守ってなかったりするが、気になったのは、道真が「説話
には女に化けて子をなした狐の話もあるが…」として次の如く断片的叙述で紹介している「説話」の
出典(@_@;)

    「三野の国 大野郡の人 狐を妻として 子を生ましめし…」

    「…犬に吠えられ 正体を現した妻は 一度は山に逃げたが」

    「恋しがる夫のため 毎夜床にやってきて 共寝したという」

    「来つ寝 これが『きつね』の語源である」

内容的に『日本霊異記』の上巻の2話で間違いないけど、文が異なり要約されたものっぽい(@_@;)
小泉道(校注)『新潮日本古典集成 日本霊異記』(新潮社,1984)巻末の「付録」によると、本話は
『扶桑略記』→『水鏡』→『神明鏡』と引用・簡略化され収録も、どれも道真の死後の書物(@_@;)
また新潮日本古典集成、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、どの『日本霊異記』を見ても、美濃国は
上巻の2話では「三乃国」と表記されており、「三野の国」となってるのは中巻の4話である(@_@;)

・大学寮に関し朱雀門の「中」とか「紀元道」とか⑮巻はバカチン3個ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-24