ブックオフはネット上の相場を参考に値を付けている感じがするが、頻繁に値札を貼り替えることは
出来ないので、送料分で高値となるはずのネット上のショップの方が安値になってる古本も(@_@;)

【読んだ本】

駒田信二『艶笑いろはかるた』(文春文庫,1989)所蔵本

前回(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-01-01 )に続き、今日もまた本書
の「を 鬼も十八」まで読んだ(^_^;) 「を」の句は、京かるたでは「鬼も十八」、尾張かるたでは
「鬼の女房に鬼神[おにがみ]」、江戸かるたでは「老いては子に従え」で、小生の(勝手な)期待
に応える指摘もあった(^^) 新旧どちらの仮名遣いでも「鬼」は「おに」で「老い」は「おい」だが、
いろはかるたは、三地方とも「お」で始まる句を「を」に入れており、

    ・・・/江戸かるたの「お」の句は、/鬼に鉄棒/である。「老いては……」の句と
    これとを入れかえると、三つのかるたに「鬼」が並ぶことになる。そうならなかったのは、
    京都や尾張では「鬼」を「をに」と発音し、江戸では「おに」と発音したからであろう。
    /・・・


    ・・・/江戸かるたの「老いては子に従え」は、「と」の句の、/年寄りの冷水/
    と同じく、老人に対する「教訓」の句であろう。「年寄りの冷水」もやはり江戸かるた
    の句である。江戸かるたに年寄りを戒める句が二つもあるということは、江戸の庶民が
    京や尾張の庶民にくらべて年寄りにきびしかったから、というわけではなく、「と」の
    章で見たように、江戸の年寄りには、若い者などに負けるものかと意気がる者が多かった
    からであろう。従って、戒めとはいうものの、同時にからかいも含まれているのである。
    /・・・

江戸は京・尾張に比べて高齢者が多かった、ということはないのかな(@_@;) とまれ、かるたが京と
尾張と江戸で異なるのは何故かに小生は興味・関心(^_^;) 応えなくても著者にはモチ罪は無い(^_^;)