単品で予約していたからか、東京都シガンシナ区でも発売日に届いたよんヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪

【買った本&読んだ本】

宮城谷昌光『三国志名臣列伝 後漢篇』(文春文庫,2020)

楽天ブックスで新品803円を504p使って299円で予約してたのが、発売日の今日届いたよウラー!(^o^)丿
宮城谷昌光による列伝物は、『春秋名臣列伝』(文春文庫,2008)、『戦国名臣列伝』(同,2008)、
『楚漢名臣列伝』(同,2013)、『三国志外伝』(同,2016)を所蔵、『三国志外伝』のみ未読(^_^;)
本書に収録されてるのは、何進、朱儁、王允、廬植、孔融、皇甫嵩、荀彧ゆえ、荀彧を読んだけど、
宮城谷昌光だから読ませる(^^)v 本書は「荀彧はためらわず毒を飲んで死んだ。」としつつ、書名は
「三国志名臣列伝 後漢篇」で、帯には「震える後漢を守ろうとした七人」と大書されている(@_@;)
書名&表紙カヴァーが通俗的で損してそうな渡邉義浩『「三国志」軍師34選』(PHP文庫,2008)には
次のように論じられているけど〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ ちなみに、同『三国志 演義から正史、
そして史実へ』(中公新書,2011)でも、ほぼ同旨v( ̄∇ ̄)ニヤッ

    ・・・/結果から見れば、荀彧は漢を守るために死去しています。荀彧が学んだ儒教は、
    漢の正統を守るための宗教でしたから、その教えのとおり、荀彧は漢の忠臣として漢に
    殉じたことになります。『後漢書』の荀彧伝は、そのような漢の忠臣として荀彧を
    描いています。しかし、諸葛亮のように、漢の忠臣であることがまったく疑われない、
    ということは、荀彧にはありませんでした。荀彧は、あくまで曹操の勢力の強大化に
    努めています。曹魏を正統とする陳寿の『三国志』は、荀彧を漢の忠臣とは描きません。
    その死去についても、『後漢書』は、曹操が荀彧に空の食器を贈り、「おまえはもう
    不要だ」との意志を見せつけ、自殺に追い込んだと明記しています。一方、『三国志』は、
    荀彧は「憂死」したと述べるに止まります。/荀彧は、「子房(張良)」に準えられた
    ためか、曹操への献策のとき、曹操を劉邦に置き換えて説明することがよくありました。
    そのなかで荀彧は、献帝を義帝に置き換えています。義帝とは、秦に対して反乱を
    起こした項羽と劉邦が、とりあえず擁立して自らの正統化に利用した皇帝で、やがて
    項羽により殺害されています。その義帝に献帝を置き換えることは、曹操の正統化のため、
    とりあえず献帝を擁立している、と荀彧が考えたことを示します。『後漢書』のように、
    荀彧を漢の忠臣と位置づけることは難しいのです。たしかに最後は、魏の建国を阻み、
    殺されましたが、荀彧が最初から最後まで漢の忠臣であり続けたとはいえないのです。
    ・・・