レジ袋は要らないから単行本購入時にも文庫本と同様にカヴァーしてほしい〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
これからの書店員には素早く上手にカブァーが出来るスキルが求められたりしてオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
芸術新潮のような大判の雑誌を購入してバッグに入れる時には頁を折り曲げないようにしないと(@_@;)

【買った本&読んだ本】

森本茂『大和物語の考証的研究』(和泉書院研究叢書,1990)

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柿本奨『大和物語の注釈と研究』(武蔵野書院,1981)の訳で『大和物語』169段の全文を引く(^o^)丿

    昔、内舎人であった人が大三輪神社の奉幣使で大和の国に下った。井手と言うあたりで、
    小ざっぱりした人家から女どもや子供達が出て来て、この通る人を見ている。
    垢抜けのした女が、大層美しい子を抱いて、門のそばに立っていた。この幼児の顔が
    仲々美しかったので、内舎人は目を止めて、「その子を、こちらへ連れて来るように」
    と言ったので、この女が近寄って来た。近くで見ると、大層美しかったので、
    「けっして、ほかの男を夫にされるでない。私と結婚してもらいたい。大きくおなりの頃に、
    こちらへ来よう」と言って、「これを形見にされるように」と言って、帯を解いて渡した。
    そして、子のしていた帯をほどいて受取って、携行していた文杖にそれを結んで、家来に
    持たせて去った。この子はその年六、七歳位であった。この男は女好きの人であったから、
    言葉をかけたのであった。この事を、この子は忘れず、心に持っていた。/その後
    七、八年程立[ママ]って、男はまた同じ使に指名されて、大和へ行く途中、
    井手のあたりに宿泊していて、外を見ていると、宿の前に泉があった。そこの所で
    水を汲んでいる女どもが言うには、/

本書の「第三章 大和物語の生成」の「第四節 井手の下帯の段の生成 ─神婚説話の影─ 」(初出は
1988年1月)の読み解きは、よく『大和物語』の各注釈書に引かれている〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・この段の内舎人も貴顕の子弟とみられ、それが大三輪の奉幣使に
    任ぜられたのだった。その内舎人が六、七歳ばかりの童女と結婚を約束する。
    その事がらの実態は、童女の母親が内舎人の身分と「色好みなりける」美質に惹かれて、
    婚約に応じたのであろうが、それにしても、おそらく二十歳余りの勅使の内舎人と
    通りすがりの童女との婚約は、あまりに現実離れした話であり、そこに神婚説話の影を
    感ぜずにはいられない。/こういう説話に近いものとしては、『古事記』下巻の
    雄略天皇と引田部の赤猪子との説話がすぐ思い起こされる。天皇は美和河(三輪川)に
    至ったとき、衣を洗う美しい童女を見そめ、結婚の約束をする。ところが、天皇が
    その約束を忘却しているうちに、童女はすでに八十歳になる。女が天皇に事のしだいを
    話すと、天皇は驚き、不憫に思い、結婚しようとするが、赤猪子はひどく老いていて、
    もう結婚できない。その後に二人の唱和がつづく。この説話では赤猪子だけが年をとり、
    天皇は当時のままという感じであるなど、不自然さは残るが、ともかく第一六九段の
    類話として見逃せない。/しかし、その類話以上に次の点が注目される。第一六九段で
    内舎人がふたたび大三輪の奉幣使に任ぜられ、泊った家の前に井があり、女どもが水を
    汲んでいたことである。・・・その「女ども」の中に、今は十三~十五歳の裳着の年齢を
    迎えた、かつての童女も混じっていると読める。・・・かくして、第一六九段の説話の
    源流に、神が水辺の少女を訪れるという神婚説話の影がほの見えてくる。/引田部の
    赤猪子の説話も、天皇は三輪川で衣を洗う童女を見そめたのだった。・・・

更に色々な説話を引いているけど、吉野川のほとりで衣を洗っていた若い女のはぎの白さに欲情して
空から落ちてしまい、その女を妻にしたという『今昔物語集』の久米の仙人の説話まで(⌒~⌒)ニヤニヤ
この『大和物語』第169段の他の謎(童女の下帯を文杖に結びつけて従者に持たせて大三輪神社に行く
という奇異な所作など)も読み解いてるし、こーゆー考証的研究は知的興趣を味わえるv( ̄∇ ̄)ニヤッ