窓に微小な衝撃が数回あったが実弾射撃訓練「富士総合火力演習」@東富士演習場からの空振か(゚ロ゚;)
新しい生活様式として20時半には寝床に入って21時半には消灯就寝することにオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
外出自粛となってから小説を一冊も読んでいないという意外な事実に気付く∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!?

【買った本&読んだ本】

片岡義男『浴室で深呼吸』(祥伝社ノン・ポシェット,1988)

「もったいない本舗 楽天市場店」で「良い」261円を20日注文したのが23日届く(^^) 同封してくれる
卓上カレンダーが目当てで毎月何かしら古本を購入してる(⌒~⌒) やはり同封されてる買取申込書、
毎回速攻で捨ててたけど、裏面がブックカヴァーとなっていることに気付き、ゴミ箱を漁った(^_^;)

本書は副題に「恋愛小説」とあり、「夜はまだ終わらない」「真夜中のセロリの茎」「胸は痛まない」
「浴室で深呼吸」「煙草に火をつけて終わる」「その日はじめてのコーヒー」「左右対称」の7篇(^^)

片岡義男、あれだけ大量に角川文庫から刊行されてたのに、ブックオフでは赤い表紙カヴァーを全く
見かけないのが謎(@_@;) 前に地元の店舗で『人生は野菜スープ』(1980年)が「家庭・暮らし」の
棚にあったけど((;゚Д゚)ヒィィィィ! 片岡義男が角川文庫の看板作家だった頃に、百目鬼恭三郎が試しに
『スローなブギにしてくれ』(1979年)、『最終夜行寝台』(1981年)、『吹いていく風のバラッド』
(1981年)を読んで、『続 風の書評』(ダイヤモンド社,1983)で取り上げたことがヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    ・・・/片岡の作品は道具だてがきまっているようだ。車とオートバイ。
    ハイウェイとドライブ・イン。マンションの2DKの女の部屋。そして、
    女はショーツだけの裸で部屋の中を歩いている。食物は、自動販売機の
    カップヌードルか罐詰、コーヒーをやたらにのむといった具合で、・・・/
    片岡の作品は、こういう道具だてと、登場人物の容姿服装を丹念に描写するが、
    物語性はほとんどない、という特色をもつ。描写の丹念さは、たとえば、
    「瞬間最大風速」(『最終夜行寝台』所収)の最初のほうで、男が車の中で
    タバコに火をつける描写に三百二十字も費しているという有様だし、人物の服装、
    歩きかたまで細かに描写するという習慣は、日本の小説に欠けていたことだから、
    注目すべきであろう。/・・・「瞬間最大風速」は、東北地方を車で旅行中の男が
    たまたま知りあったドサ回りの女歌手を、台風のただ中、次の町まで送り届ける、
    というだけの話を百六十枚も費って書いているのだが、描写だけで読ませるのだから
    相当な筆力といってよかろう。/こうした虚構の風俗を追いかけていることが、
    どれほど空しいかは、作者がいちばんよく知っているにちがいない。せっかくの才能だ、
    むだに浪費すべきではあるまいと思うのだが、よけいな差し出口かもしれぬ。/

本書収録の短篇をパラパラ読んだ後、フト思い出し、書庫から『最終夜行寝台』を取り出してきて、
数十年ぶりに「瞬間最大風速」をざっと読むも、コレで「物語性はほとんどない」かぁ(ノ_-;)ウーン…