イスカンダル星のスターシャから「受け取りに来るように」とメッセージが届くことを祈るとか(´・_・`)
にしても、無死満塁サヨナラ勝ちの好機にイオン大好きモヤと新人なのに既に2発の勝俣が凡退とは(+_+)

【読んだ本】

雨海博洋&岡山美樹(全訳注)『大和物語(上)』(講談社学術文庫,2006)所蔵本

『百人一首』で有名な歌が出てくる『大和物語』第99段を本書の訳で引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    亭子の帝[=宇多法皇]のお供をして、太政大臣[藤原忠平]が大井川にお出でになった。
    紅葉が小倉山にとても色さまざまに美しかったので、この上なく賞美なさって、「[醍醐]
    天皇が行幸なさるには、たいへんすばらしいところである。必ず[醍醐]天皇に申し上げて、
    行幸をなさるようにいたしたい」などと申されて、そのついでに、

     小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの 行幸またなん

      小倉山の峰の紅葉よ、お前に人の心を解する情のあるならば、
      もう一度天皇が行幸なさるまで、このままで待っていてほしい。

    と歌を詠んだのであった。このようにして、お帰りになって、[醍醐]天皇にそのことを
    申し上げますと、([醍醐]天皇は)「(それは)たいそうおもしろそうだ」というわけで、
    大井川の行幸ということをお始めになったのでした。

『百人一首』の注釈書の解説だと、シチュエーションが少し異なり、『拾遺和歌集』の同歌の詞書の
「亭子院[=宇多院]、大井河に御幸ありて、[醍醐天皇の]行幸もありぬべき所也と仰せ給ふに、
事の由奏せんと申て」(小町谷照彦[校注]『新日本古典文学大系7 拾遺和歌集』[岩波書店,1990])
に基づき、藤原忠平の上記発言をウダダの発言としている(^^) 本書の補説を引くv( ̄∇ ̄)ニヤッ

    ・・・これ[=『拾遺和歌集』の詞書]によれば、宇多法皇が、小倉山の紅葉が
    余りにも美しいので、天皇の行幸もあって然るべき、すなわち、この感動的美景を
    我が子醍醐天皇にもぜひ見せたいとおっしゃたのを受けて、お供の忠平がその旨を
    詠んだことになっている。この場合、「心あらば」は「この法皇の親心がわかるなら」
    の意になる。一方、『大和物語』は、・・・感動した忠平が醍醐天皇に行幸を
    うながすべく奏上する旨を宇多法皇に申し上げたことになる。・・・

「心あらば」は「この法皇の親心がわかるなら」の意、小町谷照彦・前掲書や、石田吉貞『百人一首
評解』(有精堂出版,1956)、島津忠夫(訳注)『新版 百人一首』(角川ソフィア文庫,1999→2008
新版16版)その他の手元の『百人一首』の注釈書には出てなかったけど、まさに慧眼かと( ̄◇ ̄;)

安東次男『百人一首』(新潮文庫,1976)は「おまえも人の子のように有情であるなら」としてるが、
どーなんですかねぇC= (-。- ) フゥー 「子」は「親心」が解らないものではないかな( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚