批判的に考えながら読んでれば速く読めるわけがなく、多読の人は考えずに読んでいるということ(^_^;)
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でもの
を考える力を失ってゆく。」とショウペンハウエル(斎藤忍随訳)『読書について 他二篇』(岩波文庫
,1960→83改版)の表紙カヴァーにあるのは尤もな話〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ 偶々ネットで見付けた
朝日新聞デジタル(2019年7月23日13時17分)の「読解力テーマに 佐藤ママが講演」なる記事に爆笑^_^;

    4人の子どもを国内最難関とされる東大合格に導いた「佐藤ママ」こと
    佐藤亮子さんの講演会が22日、町田市文化交流センターで開かれ、
    約130人が参加した。朝日新聞社、多摩西部朝日会町田支部の主催。

    テーマは「読解力アップの黄金ルール」。佐藤さんは
    「読解力は一朝一夕にはつかない」としたうえで、
    「新聞や本の内容をうのみにせず、批判的に読み、
    自分なりの意見を考える」ことを薦めた。

    さらに「そうした読み方は知識がないとできない」とし、
    「知識をつけるためには、新聞や本をたくさん読まなければいけない」
    などとアドバイスした。

「新聞や本の内容をうのみにせず、批判的に読み、自分なりの意見を考える」、「そうした読み方は
知識がないとできない」までは納得も、最後の「アドバイス」には、ズッコケてしまったよ(^_^;)

【読んだ本】

角田喜久雄&山口将吉郎(絵)『黒岳の魔人』(中公文庫,2007改版)所蔵本

読了(-ω-、) 昨日のはモチ「再読もあり(^^)」だけど、「時間あれば^_^;」より「暇もないし(-_-)」
に近い本書(´・_・`) 絵物語だけど、絵が好かん(´ヘ`;) ストーリーも「後記」によると、昭和28年
4月~10月に読売新聞夕刊に連載され、「編集部から、家庭欄にのせる子供向けの絵物語だが、同時に
大人の興味も惹くようなものを、という注文」があった由、でも、所詮は「子供向け」だよ(-ω-、)
〈「劇画の原点」となった『黒岳の魔人』〉と題した岡崎武志の〈解説〉を引いておく( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    もう十年以上も前、評論家の紀田順一郎さんのお宅へ取材でうかがった時、
    雑談で中公文庫の話になった。中公文庫がいかに魅力的な文庫であるかを、
    この碩学と語れるなんて、幸せなこと。眼の色を変え、あれやこれやと夢中になって
    喋っているなか、紀田さんが「そういえば、中公文庫にマンガが入ってるでしょう」と
    おっしゃった。・・・紀田さんは昭和十年の生まれ。『黒岳の魔人』は正確には
    「絵物語」と呼ぶべきだろうが、紀田さんの世代では、あれも「マンガ」なのだ。・・・/
    じつはそのとき、私はまだ『黒岳の魔人』を所持していなかった。帰宅してから
    すぐ調べると、これは昭和五十八年に出たが、すでに品切れになっている。
    「品切れになった中公文庫は眼をつぶってでも買え」とは、我ら文庫ファンの合い言葉
    (じつは私がいま作った)。・・・/・・・/さて、その『黒岳の魔人』だが、
    初版カバー裏の紹介文には〈黄金を呼ぶ名笛「かわせみ」を追って、甲斐の黒岳に巣食う
    魔人と闘う勇敢な少年剣士子助と三平の痛快絵物語〉とある。洞窟に幽閉された謎の老人、
    宝の隠し場所を記す手紙、埋蔵金、妖術を使う魔人と、これまで何度も繰り返し
    映画、ドラマ、少年小説などで使われた道具立てだ。また、勇敢な美少年剣士と
    コメディリリーフ的役割を果たす助手のコンビに、足手まといになりながら
    画面に花を添える美少女という正三角形も、おなじみの絵柄。・・・

正しくは「品切れになった肌色の中公文庫は眼をつぶってでも買え」かと〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

・紀田順一郎が書物にメチャ詳しいのは認めるが「碩学」だなんて山口昌男ならともかく笑止かと(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-10-21