口は禍の門とは、こーゆー場合もゆーのだろうか(´ヘ`;) 各種税金を納付しなきゃならんので今月も
超節約生活を強いられるが、今月20日期限の楽天ポイントが結構あるも買いたい本が楽天市場に無く、
前に図書館で借りて拾い読みした本を購入候補にしようと思い立ったものの、拙ブログ内を検索したら
その本の内容をボロクソに批判していて、買うヤツはバカみたいなことまで書いていたよ(ノ_-;)トホホ…
珠理奈&玲奈よりモヤを松葉&武田で獲れるなんて名古屋人は気前がいいのよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

【読んだ本】

秋山虔『王朝の歌人5 伊勢』(集英社,1985)所蔵本

読了(^o^)丿 今年読了した本で多分ベスト5には入る面白さヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 半分以上が
女流歌人として和泉式部タンと双璧の伊勢タンの家集『伊勢集』の歌物語的歌群=「伊勢日記」を
読み解くことに割かれてて、論点ごとに学説状況を丁寧に紹介・検討した上で自説を述べているので、
知的興趣があったよ(〃'∇'〃) 例えば、『伊勢集』の巻頭歌の詞書の「いづれの御時にかありけむ、
大御息所ときこえける御局・・・」という冒頭、『源氏物語』の「桐壷」巻が「いづれの御時にか、
女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに・・・」と始まっていることとの類似性が議論になってて、
『源氏物語』が『伊勢集』に倣ったというのが室町時代から通説だったけど、昭和30年に小西甚一が
ソレを否定する論文を発表して、むしろ『源氏物語』から『伊勢集』へという関係性が承認されるに
至った話、あるいは、伊勢タンがウダダの女御・温子のもとへ出仕した理由を推定する各学説の紹介
した件は、そこら辺の歴史書よりも面白かった(〃'∇'〃) 苑子タンの『山河寂寥~ある女官の生涯』
(2002年の文春文庫『山河寂寥』上⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-05
同『山河寂寥』下⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-11 )の種本と思しき
文献まで判っちゃった(^_^;) だけど、本書は他人には絶対に推奨しない( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚ その理由は、
第一に、文庫版(『伊勢 王朝女流文学の誕生』[ちくま学芸文庫,1994])の「新装版あとがき」で
秋山虔自身が記してるように(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-18 )、
その後の学説状況に照らすと、チトおかしな記述があるみたい(@_@;) 上述の例にしても、犬養廉&
後藤祥子&平野由紀子(校注)『新日本古典文学大系28 平安私家集』(岩波書店,1994)巻末の解説
(平野由紀子)によると「・・・まさに『伊勢集』の表現を紫式部がとり入れたことになる。」由(゚ロ゚;)
本書刊行から10年も経っていないのに、研究の世界というのは、ホントに日進月歩ですなぁ(@_@;)
第二に、本書は伊勢タンの歌など、その大意を記し、掛詞や縁語などの解説を施したのもあったけど、
小生の如き初学者には不充分だし、「伊勢日記」の歌は詞書が長文ゆえ、前掲『平安私家集』所収の
平野由紀子訳・校注の『伊勢集』を常に参照せざるを得ず、その他に『古今和歌集』『後撰和歌集』
『拾遺和歌集』『新古今和歌集』『平中物語』『大和物語』『今昔物語』の各注釈書を随時参照も、
それでも『中務集』(仕えてた中宮・温子の死後、ウダダの皇子で一回り年下の敦慶親王と恋に落ち、
もうけた女流歌人・中務の家集)なども参照できればなぁ・・・と思ったぐらいだからね(ノ_-;)ハア…
最後に、本書を読んでいて気になった箇所(前掲文庫版でも同じ)を列挙しておくC= (-。- ) フゥー

①「第三章 寺めぐり」

「今日といひて別るるだにも・・・」←「今といひて」では?

②「第六章 皇子を産む、中宮のいたわり」

「あるほどと河をへだてて・・・」←「あふほどと」では?

③「第八章 敦慶親王とともに」

〈『大和物語』には、・・・[敦慶]親王薨去のとき、堤中納言兼輔と定方が哀傷の歌を贈答した
 話(九十一段)が見いだされる。兼輔の歌は「吹きにほひ風まつほどの・・・〉←「七十一段」で
 「咲きにほひ」では?

④「第十章 交友、晩年、伝承」

「いづくまで春はいぬらむ・・・」←「いづこまで」では?

⑤「第十章 交友、晩年、伝承」

〈・・・「伊勢日記」の平中との仲らいや『伊勢集』にみられる「みつ」問答など、それに『平中
 物語』の二段など、『今昔物語集』巻二十二・第二話のごとき好色譚の一源泉となっている・・・〉
 ←『今昔物語集』巻二十二・第八話では?

・伊勢タンがチト可哀想だよ(´;ω;`)ウッ… これからは、もう少し心を込めて伊勢タンと呼ぶよ(;_;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-05

・記念に東大受験して「△△参上!」と机に落書きしてくるアホと伊勢タンを同類視するなヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-09

・伊勢タンが後世の歌人から如何に尊敬されていたかという逸話と牛車の乗車降車の作法について(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-11

・nice!やコメしても無反応なブログ主の如く伊勢タンはお高くとまってるわねオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-29