会社のことをSNSに書いてないか研修内容と歓迎会の内容で人事が検索かけまくっているというツイート
を見たが、企業防衛上ありそうな話ではある(^_^;) 向かいのアパートの周囲の土手へと猫が歩いて行く
姿を家の中から眺めていたら、しばらく土手の草むらの中でじっとした後、再び歩いて出て行ったけど、
もしかして誰にも見られてないと思ってるのかしら(@_@;) やはり、誰が見てるか分らないよね(^_^;)

【昨日買った本&読んだ本】

久保木哲夫(校注・訳)『私家集注釈叢刊2 伊勢大輔集注釈』(貴重本刊行会,1992)

Amazon出品者「みみなり書林」に9日の夜明け前の3時13分に注文したのが昨日の夜になって届いた(^^)
6000円+送料等257円-1p=6256円(^^) 出品者による説明文は、「コンディション: 中古品 - 良い -
☆初版・函付き☆函少シミ・少イタミあり。本体天地小口に微シミあり。他は目立ったヨゴレ等なく
良好です。よろしくお願いいたします。」で、「非常に良い」に近い「良い」だし、プチプチ包装(^^)

今2番目に欲しかった本(^^) 先月購入予定だったが、1冊が3000円以上もする『古今和歌集』の注釈書
全3冊など予定外の買い物があったため断念し、今月こそと意気込んでたのに皮膚科や歯科と予定外の
出費が続いてるので諦めモードだった(-ω-、) ところが、8日夜に寝床で某書1を拾い読みしてたら、
伊勢大輔タンと伊勢タンを混同している記述に遭遇ヒィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 某書1は購入時におかしな記述が
あることを指摘してはいたんだけど、更に拾い読みしていくと、今までに見たこともないトンデモ記述
を発見∑( ̄ロ ̄|||)にゃんですと!? その某書1を「貴重」と巻末のブックガイドで挙げてた岩波新書
の某書2のことを思い出したので、某書2の拾い読みも開始した(@_@;) 某書2は巻末のブックガイドで
西行の『山家集』を「歌集」と表記してたから、和歌のド素人と思って読まずにいたんだけど、やはり
首を傾げたくなる記述を見付けたので、寝床から飛び起きてPCを起動し、本書を注文した次第(-ω-、)

それはさておき、現物を確認してなかったから不安もあったんだけど、本書はメチャいいよ(〃'∇'〃)
歌や詞書の訳もちゃんとあるし、特に各歌ごとの【補説】がメチャ読み応えある充実した内容だよ(^^)
胃の違和感と頭痛一歩手前の違和感があってメインの読書は今日も出来なかったけど、本書に夢中^_^;

      月が明かき夜、院の御前のおもしろきにとて、皇太后宮の女房達、
      むつましき殿上人達に隠されて参りたりしに、影のほのぼの見えしに、
      もの言ひにやれとおほせられしに

    浮雲は たち隠せども 隙[ひま]洩れて 空行く月の 影を見るかな

       月の明るい夜、女院[=彰子]の御前[=前庭]がすばらしいからといって、
       皇太后宮[=三条天皇中宮妍子]の女房たちが、親しい殿上人たちに隠されて
       こっそり参上したところ、その姿がかすかに見えたので、
       「ものを言ってやりなさい」と女院がおっしゃったので

     浮雲は一生懸命隠すけれども、隙間から洩れて、空行く月の光をそこに見ることです
     (せっかく隠しても、ちらちら姿が見えて、皆さんがおいでになるのはちゃんと
     わかっていますよ)。

源雅通による返歌は省略して本書から歌とその詞書を訳も付けて引いたけど、ここでも伊勢大輔タン、
お仕えしている彰子からの出撃命令で侵入者たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ 同歌の【補説】も引く(^^)

    明るい月に誘われて、夜、妍子方の女房たちが彰子女院の前庭を訪れる。
    親しい殿上人たちと一緒で、彼女らは男たちの背後に隠れるようにしてやって来る。
    もちろん見つけられることは百も承知だが、男たちもおもしろがって隠してやる。
    彰子方の女房たちがそれを見つけ、彰子の命令もあって伊勢大輔が歌を贈る。
    たあいのない贈答だといってしまえばそれまでだが、同じような場面は
    『四条宮下野集』にもある。そこでは互いに相手方に知られないよう訪問し合って、
    まるでゲームのように楽しんでいる。女房生活における日常の一端を
    うかがうことができよう。/ところでこの贈答は、『新古今集』(雑上、一五〇二・
    一五〇三)には次のような形で載っている。

        参議正光、おぼろ月夜に忍びて人のもとにまかれりけるを、
        見あらはしてつかはしける
                                     伊勢大輔
      浮雲はたち隠せども隙洩りて空行く月の見えもするかな

       ・・・

伊勢大輔タンの歌の一部が異なる以上に、詞書が示す詠歌の状況が大きく異なり、しかも返歌の作者が
藤原正光となってるので、『新古今和歌集』の論点の一つなんだけど、久保田淳『新古今和歌集全注釈
五』(角川学芸出版,2012)に「このことは久保木哲夫『伊勢大輔集注釈』(平成四年六月刊、貴重本
刊行会)に詳論されている。」とある通り「詳論」されてて、源雅通が正しいことに得心v( ̄∇ ̄)ニヤッ

・中宮・彰子が最終兵器・伊勢大輔タンに「アレを取れ」と出撃命令キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-10