キミたちが食べ尽くしたから、もう一粒も残ってないよ、と心の中で呟いた(^_^;) 朝カーテン越しに、
ヒヨドリさんが「無いよ! 無いよ!」と啼きながらバタバタ飛び回ってセンリョウを探しているのを
眺めながら(^_^;) 昨日はメジロさんたちも一生懸命探してた^_^; アブチロンと呼んでるウキツリボク
(チロリアンランプ)の蔓がセンリョウに絡みついて咲きまくってるから、遠目にはセンリョウが沢山
まだ生っているように見えたのかも(〃'∇'〃) 電気ストーブ仕舞ったばかりなのに雨でマジ寒い(+_+)

【買った本&読んだ本】

馬淵和夫&国東文麿&稲垣泰一(校注・訳)『新編日本古典文学全集37 今昔物語集③』(小学館,2001)

「ドラマ楽天市場店」が10倍だったので、新品5029円を1528p投入して3501円で(^_^;) 何故か配達店で
「配達日・時間帯指定(保管中)」となっていたので、「ドラマ楽天市場店」にメールしたら、速攻で
対処してくれたm(__)m 本書は『今昔物語集』の巻第二十から巻第二十六を収録しているよん(⌒~⌒)

目当ては和歌説話が多く収録されている巻第二十四だけど、巻第二十四が入ってる阪倉篤義&本田義憲
&川端善明(校注)『新潮日本古典集成 今昔物語集 本朝世俗部一』(新潮社,1978)の古本を数日前に
54円で購入済だろ、とツッコミが入りそうなので、本書の購入理由を記しておく( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

第一に、一冊の注釈書だけ読んでも、理解は深まらないし、危険だから(^^) 語釈などは、紙幅の関係も
あり、網羅した注釈書が見当たらなくて、例えば、Xという語句、A書は説明しててもB書はしてない、
他方でYという語句の解説は、A書には出てなくてもB書には載ってる、というのがよくある(@_@;)
また学説が分かれている論点で他説を紹介することなく自説しか述べられてないこともあり、その説が
間違ってた場合、その注釈書だけ読んで当該古典作品を読んだつもりでいるのは危ない((;゚Д゚)ヒィィィ!

第二に、『新潮日本古典集成』は傍注(色刷り)と頭注に現代語訳が記されてはいても一部でしかなく、
『新編日本古典文学全集』は全文の現代語訳を載せている点がやはり大きい(^^)

第三に、本書巻末の「付録」には「人名解説」「仏教語解説」「地名・寺社名解説」等があって、特に
「出典・関連資料一覧」は同話や類話が他のどの古典に載ってるか判って第一の理由に照らし重宝(^^)

では、本書の巻第二十四の「藤原道信朝臣送父読和歌語第三十八」の一部を、現代語訳で引く(⌒~⌒)

    また、この中将[藤原道信]は、屛風の絵に、野山のあたりに梅の花が咲き、
    女がたった一人住んでいるもの寂しい家を描いてあるところを、このように詠んだ。/

そこで、藤原道信が詠んだ歌と、その現代語訳を、前掲・新潮日本古典集成版から引いてみる(⌒~⌒)

    みる人も なき山ざとの 花のいろは 中々かぜぞ をしむべらなる

     見にくる人とてない山里の花の色は かえって風が惜しみ 心して
     吹いているかのような思いがする

この現代語訳は小生の如き初学者には一歩先を進み過ぎているというか舌足らずなように感じる(^_^;)

     わざわざ見にくる人もない山里の色美しい花のあたりは、
     花を散らすはずの風がかえって花を惜しんで吹いているかのようだ。

本書の現代語訳の場合、このように「花を散らすはずの」と補って説明的なので、一読して得心(^_^;)

ただ、前掲・新潮日本古典集成版の頭注には、本書の頭注に無い次のような指摘があるんだよね(^_^;)

    ・・・「花の色」は女の容色にかけている。・・・

モチこの「女」は「屛風」に描かれている「絵」の中の人物で、本書の読者は気付かないかも(@_@;)