このブログをお読みの皆様にも何か良いことがありますよーに(^o^)丿と去年は一度も書けなかったから
昨夜は日付が変わるまで寝ないで楽天のラッキーくじを引いたけど、1pしか当たらなかった(ノ_-;)ハア…
2017年は3回も当たったのに(;_;) 垣根でバタバタと音がすると思ったら、メジロの他にヒヨドリさんが
番いでセンリョウを食べてた(^_^;) ベランダから日向ぼっこしながら見てると、警戒してた一羽が先に
飛び去ってしまったものだから、取り残されちゃった一羽は大声で絶叫するように啼いていたよ(^_^;)

【一昨日買った本&読んだ本】

芸術新潮2019年2月号

一昨日の発売日に1割引で購入(^^) 特集は「正統なんてぶっ飛ばせ!奇想の日本美術史」で、来月から
東京都美術館でやる展覧会「奇想の系譜展 江戸絵画のミラクルワールド」の監修者である山下裕二が
本特集も監修してて、「はじめに 『奇想の系譜』という〝時限爆弾〟を抱えて日本美術史を歩く」で
次のように述べている(^^)

    さて、この特集では、江戸時代絵画史を大きく書き換えることとなった「奇想」という
    キーワードを日本美術史全般に拡張して、縄文土器から現代美術まで、私が独断と偏見
    によって選んだ、「奇想」ぶりがあふれる、というか、思わず漏れ出すような作品を
    満載してお届けする。

故に面白くないわけがない特集(〃'∇'〃) ただ、「奇想の美術史年譜──そいつは時々、爆発する」に

    円山応挙がいたから同時代の同時代の若冲や芦雪の個性が際立つように、
    正統があってこそ奇想が出現する。何が正統なのか、その基準が曖昧な現代は、
    奇想派が生まれにくい時代だろう。

とあり、「正統」あっての「奇想」ゆえ、「正統」を知らなきゃ「奇想」の本当の価値も解らぬ(゚o゚;)
となると、同展も〈芦雪のお猿さん、 人を食ったような顔で可愛かったよぉ~〉などといった愚にも
付かぬ感想だけのブログ記事がまた溢れそう(+_+) 印象批評であっても画家や美術史家などの専門家や
非専門家でも小林秀雄クラスの作家・評論家のなら一読の価値あるも、匿名ブログではねぇ(ノ_-;)ハア…
せめて色々と文献を調べた上で( ← ネット検索の意に非ず)、情報提供でもすればいいのに(-ω-、)
昨年はフジタの戦争画がバカッターならぬバカ発見器の役割を果し、ちゃんちゃらおかしかった(^_^;)
本特集では辻惟雄〈特別寄稿 若冲はトランプを見ていたのか? 「老松白鳳図」のハート形をめぐって〉
が興味深く、談話「〝奇想〟が受け入れられるまで」も辻が自らの研究史を回顧してて刺激的(⌒~⌒)

上記の企画趣旨から、辻惟雄『奇想の系譜』(美術出版社,1970)が取り上げてた画家たちの作品以外も
本特集は広く紹介してるけど、芸術新潮の過去の特集でお馴染みの作品が結構ある(´・_・`) 甲斐庄楠音
「春宵(花びら)」、原田直次郎「騎龍観音」、山本芳翠「浦島図」、村山槐多「尿する裸僧」などは、
1993年6月号「悪趣味のパワー 悪趣味こそ、次代の文化を生む原動力だ!」や、1994年3月号「常識よ、
さらば! 日本近代美術の10章」、2000年2月号「創刊50周年記念特集 仰天日本美術史「デロリ」の血脈」
で取り上げられてた(´・_・`) これらの特集には全て丹尾安典が関与してて(デロリは「責任編集」)、
各号の「主要参考文献」には辻惟雄『奇想の系譜』が挙げられていなかった点がチト気になる(@_@;)
そんな邪推はさておくとして、本特集の「第三部 奇想壮年期 世界一体化[グローバリゼーション]と
奇想の行方 [明治時代~現代]」の中の「デロリの血脈」で、

    辻氏は劉生が愛娘をグロテスクに描いた麗子像シリーズについて、
    「デロリの美」の再現をはかったと解釈しているが、なるほど
    劉生の「デロリ」は辻氏の「奇想」と限りなく近い。

として、本特集が紹介する岸田劉生「麗子像シリーズ」の作品が「麗子微笑」なのはどーなん(@_@;)
前掲・2000年2月号の特集は「麗子像の中でもデロリ度最高」として「野童女」を紹介ヒィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
両画を一見すれば、本特集は選択ミスと判るけど、この「麗子微笑」は「没後90周年 岸田劉生展」に
出品予定でステマか(-ω-、) あるいは丹尾安典がチョイスしたのなんて意地でも選ばないとか(^_^;)

第2特集は藤森愛実「マイアミ現地レポート バンクシー非公式展覧会」で、連載「中野京子が読み解く
画家とモデル」第10回は「モディリアーニと《ジャンヌ・エビュテルヌ》」である___φ( ̄^ ̄ )メモメモ
あとは「出現!キリシタンが遺したゆるかわ水墨イエス伝」ぐらいかしら、とりあえず今月号は(^_^;)

超寝不足なのに街の図書館まで歩いて往復しブックオフにも寄らなかったという節約生活である(-ω-、)