「ダザンカイ」と10回言ってもらった後、「3人が向かい合って話し合うことは?」と出題する(⌒~⌒)

【本んだ読】

戸板康二『最後のちょっといい話 人物柱ごよみ』(文春文庫,1994)所蔵本

    日銀総裁で大蔵大臣にもなった一万田尚登は、法王という綽名があったが、
    なぜか失言する癖があった。「一鳥二石の名案」「プラトン輸出」「ロード公団」
    「アシュリアン群島」、時には「二の三のいうちょらんと早うせい」と
    どなったという。ジードの作品ではないが、まさに「法王庁のぬけ穴」である。
    大蔵次官の谷村裕が随筆に詳しく書いたら、「何か書いとるのかね」といった。

昔から「ロード公団」は傑作かと(^_^;) 丸谷才一『男のポケット』(新潮文庫,1979)からも引く(^^)

    ・・・言語生活においてもかなり特異な人だつたらしい。現在は證券取引所の
    いちばん偉い人である谷村裕さん(この人、なかなかの名文家)の随筆のなかに、
    『一万田蔵相珍語録』といふ貴重な文献が収録されてゐるのだ。/
    「ロード公団」(道路公団である)
    「神鬼出没」(神出鬼没)
    「海山千山」(海千山千)
    「ダザンカイ」(座談会)
    「花岡村子」(村岡花子)
    「アシュリアン群島」(アリューシャン群島)
    「予正補算」(補正予算)
    「砂の浜子」(浜の真砂)
    さらに、/
    「ブリジット・ドルバーとやら、エキゾチックやね」/
    なんてつぶやいたりしたさうで、・・・

最後のは2箇所で「・・・実はエロチックの言ひ間違ひなのである。」(^_^;) 枕の答は「鼎談」(⌒~⌒)