戸板康二『ちょっといい話』(文春文庫,1982)の中には、次のような話も紹介されていたよ(@_@;)

    長谷川伸さんは、電車の中で乗客をじいっと観察するくせがあった。/
    「それをネタにするつもりだが、一度、巾着切りとまちがえられてね」

コレは天下の長谷川伸だから通用したのであって、ブログの枕ネタを探してましたと小生が弁明しても
納得してもらえそうにないよね(ノ_-;)トホホ… 〝天下の〟と付けたけど、長谷川伸の偉大さは大村彦次郎
『時代小説盛衰史』(ちくま文庫,2012)下巻の「終章」が、長谷川伸の葬儀の場面で終っていること
から分かるはず(⌒~⌒) 昭和史の本が昭和天皇の大喪の礼で〆られているようなものC= (-。- ) フゥー

【買った本】

左近隆『やさぐれ若殿』(春陽文庫,1991)

堂昌一による表紙カヴァー装画が目当てのジャケ買いで313円「良い」^_^; 同様の理由で来月買う予定
だった左近隆のが先に買われてしまった∑( ̄ロ ̄|||)なんですと!? 左近隆の『そよかぜ若殿』(春陽
文庫,1994)は春に読んだけど、表紙カヴァー装画以外は価値の無いゴミ小説だったのにヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

【読んだ本】

左近隆『若さま箱根裏街道』(春陽文庫,1996)所蔵本

んなわけで、もしかしてもしかしたら、『そよかぜ若殿』はババを引いたようなもので、左近隆の他の
作品は違うのかも、と考え、昨夜から読み始めて帰りの電車に乗ったと思ったら読了した本書(´・_・`)
お綾は器量よしの巾着切りで、若侍の印籠に目をつけ、機会を窺っていると、右手に田子ノ浦、左手に
富士山も見える、吉原宿に程近い場所で、にわか雨に遭い、絵馬堂で雨宿りとなったのを好機とばかり、
若侍に話し掛ける(^_^;) が、若侍は隙を見せず、お綾を置いて先に行こうとするので、名を訊ねると、

    「田子の浦作とでも覚えておいていただくかな」

なんじゃそりゃぁ!?( ̄□ ̄;) この後、ずっと「浦作」「浦さん」と呼ばれる(ノ`m´)ノアホカヨ!!
その正体は最初の方でバレバレだし、これはハッピーエンドなのかなぁ(´ヘ`;) 納得できん(-ω-、)

・左近隆『そよかぜ若殿』(春陽文庫,1994)所蔵

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-27

Yahooニュースの訃報記事は「一つの時代が終わった」という紋切型無内容コメが必ず支持を集める^_^;