楽天カードから「【速報版】カード利用のお知らせ(本人ご利用分)」なる偽メールが2通届いたけど、
今日付で「39,615円」と「53,896円」使ったことになってて笑った(^_^;) 他方で、5758円で購入した
『後拾遺和歌集』の古本が同じアマゾンに今日になって4840円で出品されたのは笑えなかった(-ω-、)

【読んだ本(ネタバレ)】

レイ・ブラッドベリ(中村融訳)『ブラッドベリ自選傑作集 万華鏡』(東京創元社創元SF文庫,2016)

昨日購入した石ノ森章太郎『サイボーグ009』第5巻(秋田書店サンデーコミックス,1967)に関し、
〈本巻は「地下帝国ヨミ編」の前篇だが、一番欲しいのは次巻で、002が009を救いに宇宙へと飛び立つ
シーンの台詞は大好きだし、〈最終回〉のラスト見開き2頁はマジで感動するよ(T_T)〉と書いたのだが、
「ラスト」は「見開き2頁」ではなくて「3頁」でしたm(__)m この小生の記述に対して、コメント欄に
アニマルボイス様が、次のように書き込んで下さって、コメント欄を盛り上げて下さいました(^^)

    middrinn様のいう「ラスト」は、もしかしてそのころSFフアンの間で「おいおい、
    このラストはほとんど・・・(ネタバレになるので書かない)・・・まんまじゃないか」
    と大問題になった、あのラストですよね?

wikiの「サイボーグ009」の項にも次のように書かれていることは前に読んで知っておりました(^^)

    ラストシーンがアメリカのファンタジー・SF作家レイ・ブラッドベリの『万華鏡』
    (短編集『刺青の男』所収)に触発されたものとしばしば語られる。

アニマルボイス様は「触発」ではなく「まんまじゃないか」とおっしゃるものですから、本書を借りて
所収の表題作「万華鏡」を読んだ次第(^_^;) 僅か16頁しかない短篇で、ちょっと宗教臭もしますけど、
たしかにいい作品ですね(^^) ただ、世評の通り「傑作」とまでは・・・『サイボーグ009』のラスト
シーンの方が感銘を受けますねぇ(^_^;) 不当比較と言われそうですが、『009』の当該シーンは画では
なく台詞を高く買っているのでね(^_^;) 勿論、この「万華鏡」という短篇作品は、コレはコレで一つの
世界=物語を構築してますけど、そのラストシーンは『009』のソレに比べると薄っぺらいなぁ、と^_^;
勿論、ブラッドベリの偉大さは理解しているつもりですし、このバカチンが!と呆れられそうですけど、
個人の感想ですので、何卒ご海容のほどをm(__)m んで、肝心な点ですが、「まんまじゃない」よね^_^;
シチュエーションは同じでも意味合いが全く違うので、〝換骨奪胎〟という評が一番的確かしら(^_^;)

【買った本&読んだ本(ネタバレ)】

石森章太郎『サイボーグ009』第6巻(秋田書店サンデーコミックス,1968)

寝不足なのに、昨夜は買って来た第5巻を寝床で読み始めたんだけど、やっぱ面白いんだよねぇ(^_^;)
んで、第6巻は新品でいいから買おうと決意したんですけど、図書館で上記ブラッドベリを借りた後、
ブックオフに寄ったら、108円であったので購入(^^) 以下、「万華鏡」も含めて、ネタバレですm(__)m

本書のラストシーンの話者と台詞をコマごとに記すと(画は「009 最終回」で検索すれば転がってる)、

234頁は、落下中の009&002が3コマと、物干し台から夜空を指さす姉と妹の1コマで構成されている(^^)

    009「だ だめだ だめだあ! ジェット[=002] むだ死にしては・・・・・・」
    
    002「おっと もうおそい 大気圏突入!」
    
    002「ジョウ[=009]! きみはどこにおちたい?」
    009「・・・・・・」
    
    おねえちゃん「あっ ほら・・・・・・ あれ!」

235頁は、流れ星の画で丸々一頁を使っている構成で、昨夜は完全に見落としていた頁(^_^;)

236頁は、夜空の流れ星を描いた1コマと、ソレを物干し台から眺めてる姉妹の会話の4コマで構成(^^)

    ?(話者不明)「ながれ星!」

    おねえちゃん「・・・・・・きれい!」
    カズちゃん「うん」

    おねえちゃん「カズちゃん なにをいのったの?」
    カズちゃん「えへへ おもちゃのライフル銃がほしいってさ」

    おねえちゃん「まあ あきれた」
    カズちゃん「じゃ おねえちゃんは・・・・・・?」    

    おねえちゃん「あたし? あたしはね 世界に戦争がなくなりますように・・・・・・
           世界中の人がなかよく平和にくらせますようにって・・・・・・いのったわ」

このシーンの前に、009の手によって、死の商人「黒い幽霊[ブラックゴースト]」は滅びているので、
「おねえちゃん」の崇高な願い事は叶ったわけですよ\(^o^)/ 「黒い幽霊」との長~い戦いだった
『サイボーグ009』という物語が、今ここに結末を迎えたということ、それだけを意味してる? んにゃ、
当時はベトナム戦争の真っ最中だったわけだから、その社会的メッセージ性をも汲み取るべきかと(^^)
「ジョウ! きみはどこにおちたい?」にも含意があると思うんだけど現時点では上手く纏まらずm(__)m

ブラッドベリ「万華鏡」のラストシーンを要約する^_^; 宇宙から地球へと落下中の主人公が、自らの
卑しさの埋め合わせとして何か一つでもいいから善行をしたいと考え、思い付くわけね^_^; 大気圏で
流星のように燃えるだろうが、もしかしたら、誰かが見てくれるかな?と^_^; んで、田舎道を歩いてた
男の子が流れ星に気付き、母親に教えると、母親が「願い事をしなさい」と息子に2回言って終わり^_^;

どう読んでも「まんまじゃない」と思うのですが^_^; それに、主人公の何でもいいから善行を積みたい
という極めて超個人的な願い事は叶って、天国への旅券はゲットできたのかしら^_^; 男の子がちゃんと
願い事したのかどうかまでは書いてないからね^_^; 男の子の願い事が〈本物のライフル銃がほしい!〉
だったら、笑えるけど(^_^;)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ笑えねーよ! 同意は求めないけど、薄っぺらく感じた^_^;
両作品ともフィクションだから、その評価は人それぞれで構わないはずで、小生はこの通りですm(__)m

アニマルボイス様が次のようにおっしゃったことも一応付記(^^) 借りて帰宅した後だった(ノ_-;)ハア…

    もし、ブラッドベリの短編集「刺青の男」収録の「万華鏡」の翻訳は
    小笠原豊樹さんの訳で読まないとダメです。

【買った本&読んだ本】

久保田淳『旅と草庵の歌人 西行の世界』(日本放送出版協会新コンパクト・シリーズ,1988)

アマゾンには372円で出品してたけど、楽天には310円で出してた「もったいない本舗」の「良い」(^^)
NHK市民大学テキスト『西行の世界』(1984年7月~9月)を「もとに書き改めたもの」とあるね(^_^;)
活字が大きいことと、各歌に現代語訳も添えられているから、読み易いかな(^^) どうせ手元の西行の
各家集の各注釈書で一首ずつチェックしながら読むことになるだろうから、スラスラ読めないけど^_^;
最近ブログ巡回中に西行かなんかの記事を見付け、出家前は北面の武士をしてて(←これは正しい)、
平清盛と同僚だったとか書かれてたけど、初耳ですねぇ( ̄◇ ̄;) 例えば、本書の記述を拾うと、

    清盛と西行は同年齢である。西行は高野の僧達と京都の八条にあった忠盛の家を
    訪ねたこともある。清盛その人とも面識があったと考えてよいであろう。

    既に述べたごとく、西行は忠盛の家に出入りし、清盛主催の千僧供養や万燈会
    にも参加していた。

どうも大河ドラマの設定を真に受けたらしいけど、フィクションと史実の区別がつかんのかな(@_@;)

お蔭で今日もまた山を越え谷を越えて街の図書館まで歩いて往復し、2日間で18km歩いちゃったよ^_^;