カード・ゲームのトランプで一番盛り上がるのは「大貧民」だと思っているのだが、どうかしら(^_^;)
本の内容から昨日は「芸能」にアップしたけど、このブログのテーマは実は「本」に属している(^_^;)
このブログが数ヶ月前に「本」のブログランキングで初めて25位以内にランクインした際、心に抱いた
〈 nice!がゼロのまま、1位になったら痛快なんじゃね!?〉とか、同じく「本」に属してる〈別ブログ
「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」も同時に25位以内にランクインしたら快挙じゃね!?〉という
みどりんの野望が実現しちゃったよヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ このブログは1位で別ブログは9位だと(゚ロ゚;)マジ!?
明日のランキング集計前に両ブログを削除して消えたら〈伝説〉になれるわね オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
偶然なのか、はたまた運命なのか、今日は最終回の記事に相応しい内容だしねψ(*`ー´)ψヶヶヶ...

【読んだ本】

河北騰『今鏡全注釈』(笠間書院,2013)

前に読んだ杉本苑子『二条院ノ讃岐』(中公文庫,1985)には次のようなシーンが描かれていたよ(;_;)

    近衛帝はどこまでもお優しく、女みたいに涙もろいかただったわ。おん年十七で
    崩ぜられる直前、見えなくなったお目をうつろに庭にむけながら、

        虫の音の弱るのみかは過ぐる秋を

          惜しむ我が身ぞまづ消えぬべき

    と、つぶやくのを聞いて、お側にさぶろう女房たちなど声をあげて泣いたものよ。

この近衛天皇の御歌が、第14番目の勅撰和歌集である玉葉和歌集(次田香澄[校訂]『玉葉和歌集』
[岩波文庫,1944])にも入っていることは、この小説を読んだ時の次の記事にも記していたよ(^^)

  『二条院ノ讃岐』⇒ http://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-05-03

勅撰集に選ばれるくらいだから、それなりに良い歌なわけだけど、竹鼻績(全訳注)『今鏡(上)』
(講談社学術文庫,1984)を拾い読みしてたら、「近衛天皇の和歌」なる見出しの一節に、「・・・
(この帝は)和歌をも御幼少であらせられたときに、上手にお詠みになります。」(〈現代語訳〉)
として、この歌が紹介されていて、同書は次のように訳していたよ(⌒~⌒)

    (秋が深まると)虫の鳴き声がかよわくなるだけであろうか、過ぎ行く秋を
    名残り惜しく思うわが身の方が、虫よりも先に消えてしまいそうだよ。

ところが、本書の当該箇所の「評釈」で、河北騰は次のような論評を加えているんだよ( ̄□ ̄;)

    近衛帝の和歌については、その憂愁に満ちた悲哀感の和歌を、「今鏡」は、
    極めて高く評価し、傑れた作であるかの様に採り上げている。/しかし、
    これは近衛帝の悲劇その物の生涯をじかに目暏した今鏡作者の、同情から
    出た感傷的批評だと言うべきである。和歌という物は、作者その人の環境や生活、
    又思考に基づく所の真実、即ち「まこと」が、偽りもなく現われてこそ、
    深い感動を誘うものであろう。
    
この河北騰は万葉バカ( ← 万葉集しか認めぬ輩のことで、万葉集には罪はない)っぽいね(ノ_-;)ハア…
んで、この歌を河北騰は、どう訳しているかというと(送り仮名は原文ママである)、

    世の中を何となく心細く思い続けるのか、すぐ死に絶える虫の音も
    寂びしく思うだけではない。寂しく思うこの私が先ず消えそうなのだ。
   
これでも和歌の訳かね(^_^;) 拾い読みしてると和歌関係にケアレスミス散見されるし C= (-。- ) フゥー

さて、今日の〈「本」ブログランキング〉には不審な点が2つ(@_@;) 現在表示されてる25位までで、
この数年間に25位以上にランクインしてるのを見たことのないブログが、(小生の別ブログも含めて)
半数以上を占めていて、〈新着順「本」ブログ記事〉で一度も見かけた記憶が無い初見のもある(@_@)
そして、もう1つは、〈人気急上昇「本」ブログ〉で挙げられてる10のブログの内の9はランキングの
常連ブログだということだ(@_@) 「大貧民」で「革命」を起こされたとしか思えないねヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
山岸涼子『山岸涼子全集13 アラベスク〈第2部〉1』(角川書店,1986)におけるエーディクの台詞を
思い出すだけ(-ω-、) 「しばしは・・・・・・酔うか つかのまの勝利に・・・・・・」(ノ_-;)ハア…

一転して寒くなったが、それほどではない(´・_・`) とにかく寝不足対策こそが急務であるo(-`д´- o)