また欲しい病に罹っちゃった(+_+) 江戸時代に書かれた定評ある列伝の校注書で5500円ぐらい(+_+)
ネット検索すると1年前ヤフオクで2700円ぐらいで買えた(ノ;ω;)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!!
戦前に出版された本だから、都立図書館が所蔵しているけど協力貸出は不可になってるし(´ヘ`;)
でも、使われてる説話は古代中世の説話集等で既に知ってたりして読んでもつまらぬ可能性あるし、
江戸時代の本はデタラメだから(+_+) 面白いと言われる『百人一首一夕話』もイマイチだった(+_+)

【読んだ本】

伊藤梅宇(著)亀井伸明(校訂)『見聞談叢』(岩波文庫,1940)所蔵本

本書の第二巻の120「大原遊行」という話の全文を引くけど、一部の漢字は新字体に直した(@_@;)

    /人々大原遊行、各騎馬、而[源]俊頼朝臣俄下馬。令驚問之、答曰、良暹[法師]
    舊房也。何不不下馬哉。人々感歎、皆以下馬。 右[藤原]清輔袋草子にあり。
    今に大原に良暹が舊房現にあり。或る僧かたりて曰、障子に良暹書付たる歌今にあり。
    萬葉にて書き付あり。

     山里乃甲斐母阿留哉時鳥今年母摩多亭初音聞津留

    この歌後拾遺[和歌集]にありて[藤原]定頼卿の哥[=ほととぎす思ひもかけぬ春鳴けば
    今年ぞ待たで初音聞きつる]に末をなじか、いづれさきに詠ずるや/

「右清輔袋草子にあり。」とあるから、「右」、すなわち、「人々大原遊行・・・皆以下馬」の件は
藤原清輔の歌学書『袋草紙』からの引用であるのに対し、左、すなわち、「今に大原に良暹が舊房現
にあり。」以下は伊藤梅宇による情報・指摘の如く読み取れるけど、藤岡忠美(校注)『新日本古典
文学大系29 袋草紙』(岩波書店,1995)による訓み下し文は次の通りC= (-。- ) フゥー

    ・・・/人々大原なる所に遊行するに、おのおま馬に騎[の]る。而して俊頼朝臣が
    俄かに下馬す。驚きて問はしむと云々。答へて云はく、「この所は良暹が旧房なり。
    いかでか下馬せざらんや」。人々感歎して、皆もつて下馬すと云々。・・・件の良暹
    が房。今に在りと云ふ。ある僧語りて云はく、障子に良暹が書き付けたる所の歌、
    いまだ消えず。

     山里のかひもあるかな郭公ことしもまたで初音ききつる

    この歌、後拾遺に在る定頼卿の歌に末同じか。何れが先に詠ずるや。・・・

ちなみに、川村晃生(校注)『和泉古典叢書5 後拾遺和歌集』(和泉書院,1991)の補注によると、
「時代的に見ても、良暹の作風からしても、定頼詠が先に詠まれ、それに良暹詠が拠ったのであろう。
安田[純生]氏(一五九補注四の論文)も良暹詠を後とされる。」と〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ