今夜は湯タンポを用意するか?と訊かれたが、もうそんな季節になったとは∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!?

【読んだ本】

鈴木眞哉『戦国武将のゴシップ記事』(PHP新書,2009)

更に読み進み、今日は次の6篇より成る「第五章 武具・武技」を読んだ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    1 剣術に熱心だった武将、不熱心だった武将
    2 「風林火山」の旗印の怪しさ
    3 珍重された南蛮笠
    4 〈妖刀〉村正を差した人たち──福島正則・真田幸村・由比正雪ら
    5 豊臣秀吉の馬印は千成瓢箪ではなかった
    6 家康と西洋式甲冑

    ・・・この軍旗にはいろいろ疑わしいところがある。まず「風林火山」という名称
    であるが、各句の末尾の文字を重ねれば、たしかにそうなる。しかし、古い時代に
    そう呼ばれていた証拠はない。戦後、作家の井上靖さんが同名の小説を発表してから、
    にわかに普及した呼称である。旗指物の研究家・高橋賢一さんも、そうした名称は
    いかなる書物にも見えないから、現代の創作だろうといっていた(『武家と家紋と旗印』
    秋田書店)。/それでは、信玄の時代にはなんと呼ばれていたかというと、単に
    「孫子の旗」とされていたようである。「如」という文字が四回使われているところから、
    「孫子四如[しじょ]の旗」という呼び方もあったというが、これは江戸時代にできた
    ものかもしれない。/ついでにいうと、『孫子』の原典では、この四句に続けて
    「難知如陰 動如雷震」(知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し)とあるから、
    ほんとうは〈六如〉でなければならない。・・・

この114~115頁を読み、井上靖作品の影響力に驚いた( ̄◇ ̄;) 井上靖の作品の影響力の凄さを最近
読んだ記憶があるんだけど、何の本に出てて(遠山美都男か?)、どんな影響力か、その作品は何か
(『天平の甍』か?)といった肝心なことが全く思い出せない(ノ_-;)トホホ… もともと井上靖に対する
小生の印象が良くなかったから驚いたんだろうけどね(^_^;) 江藤淳「ペンの政治学」同『批評と私』
(新潮社,1987)所収から引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/外務省、文部省、国際交流基金から支出された数千万円を含む、
    二億一千万円余の巨費を傾けて、国際ペン東京大会が開催された一つの目的は、
    すでに指摘した通り、この大会を〝反核〟決議の場に利用しようとする、
    あのオロチXの意図によるものにちがいない。しかし、もし巷間一部に
    伝えられている風説にあるように、この大会が、ノーベル文学賞のための
    事前運動を目的とするものであるとしたら、どうだろうか?/同じ巷間の風説
    によれば、現在日本は、何人かのノーベル文学賞候補がいるのだという。
    曰く井上靖、曰く遠藤周作、曰く安部公房、曰く大江健三郎……。そして、
    さらに同じ風説はいう。だからこそ、第二十九回国際ペン大会を日本で開き、
    やがて首尾よくノーベル文学賞を受賞した川端康成の故智に倣い、この際
    なんとしてでも東京大会を開催する必要があったのだ、と。ノーベル文学賞が
    日本から出れば、出版不況は一挙に吹っ飛び、滞貨は一掃され、毎年ノーベル賞の
    季節になると、××コーナーを書店に特設してはほぞを嚙んで来た業界は、
    たちまち有卦に入って賑わいはじめるにちがいない。そのための先行投資なら、
    一社当り数百万円の寄附もあながち高いとはいえない、云々。/・・・

ちなみに、この時の日本ペンクラブ会長が井上靖で、国際ペン東京大会を組織・主宰していた(^_^;)