4月に入り、いきなりデザインが変ったサイトがあって、偽サイトに誘導されたかと戸惑っちゃう(゚ロ゚;)
しばしベランダで日向ぼっこ(⌒~⌒) 風はあるけど強くはなく陽光ポカポカは、春風駘蕩? んにゃ、
ここは「気淑く風和ぎ」と言うべきかな(〃'∇'〃)テヘペロ でも、日が当たらないと、やっぱ寒い(^_^;)

【読んだ本】

戸板康二『新々ちょっといい話』(文春文庫,1987)所蔵本

武者小路実篤のエピソードが並んでて、春風駘蕩とはこんな人かと、その内の幾つかをメモ(〃'∇'〃)

    「白樺」には、この武者小路実篤、志賀直哉という、対照的な作家がいて、親友だった。/
    志賀は神経質で、木の枝の先にたまった露まで気になるという性格であった。/
    それに反して、武者小路のほうは、天衣無縫の無頓着である。/志賀が書いている。
    「武者(と呼んでいる)は、私をいつも、反省させる」

    明快で、単純な表現で書かれた武者小路の作品は、小説も戯曲も読みやすい。/
    劇の場合は、ナイーブなので、出ている人がみんな善人に見える。その「息子の結婚」を
    劇団民藝が上演したが、米倉斉加年[まさかね]が父親の役で出ていて、こういった。
    「はじめ、どこがおもしろいのかと思っていたんですが、稽古にはいったら、何だか、
    ポカポカと暖かになったようで、たのしくて仕方がありません」/戦争中に「三笑」を
    書きおろしたが、滝沢修の主演した芝居を見て感激した安藤鶴夫は劇評に、こう書いた。/
    「よい人間になりたくて仕方なかった」

    三宅周太郎が、何をしても許される人が三人いた、といった。/
    「トルストイ、十五代目羽左衛門、そして武者小路実篤」

    昭和二十一年ごろ、その家の近くの公園の中で、武者小路は、アメリカ兵に襲われて、
    金をとられた。新聞記者がコメントを求めたら、/「あんまり愉快ではないが、しかし、
    向こうにも、事情があるのだろう」

    串田孫一氏が、銀座の植物について調べようと思い、京橋のたもとで、
    アカザにウドンゲがついているのを発見したので、虫めがねで見ていた。/
    すると、大男が近寄って、笑顔で尋ねた。/「何をしているの? おもしろい?」/
    武者小路実篤であった。

子供の頃、誰のか知らんが本棚に一冊だけあったのに、読んでみようと思った時に無いんだから(´・_・`)

『新々ちょっといい話』から現時点で小生が選んだ「名言」と〈ちょっといい話〉は以下の二つ(⌒~⌒)

    富崎春昇が、門弟富山清琴におびただしい数の曲を教えたが、いつもこういった。・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-12

    鷗外は腎臓病が死因になったのだが、病気が進んでいるのに、検尿をいやがって・・・
 
     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-03-23

以下に『最後のちょっといい話 人物柱ごよみ』(文春文庫,1994)から選んだ〈ちょっといい話〉(^^)

    水木洋子がNHKのテレビドラマ脚本賞を受けた時、好きな時計をえらべといわれ、・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-10-13

    ・・・新派の大矢市次郎は、大正三年から六年まで陸軍の輜重隊に入隊していた。/・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-10-24

    東千代之介は、長唄の演奏家の子なので、三味線は達者である。ある時、三味線を持って・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-11-25

    西條八十の「かなりや」が碑になって上野の不忍池のほとりにある。これは大正十二年・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-12-26

    江戸家猫八は、むかし松竹映画のスターだった細川俊夫から競歩を教わって、毎日かなり・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-02

    倉本聰の北海道富良野でのシナリオ塾の若者が、廃坑になって人のもういない町にゆき、・・・

     ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-01-12