諸事情で長いこと姿を見掛けなかった地域では有名な老猫さんに遭遇した(〃'∇'〃) 横になってる姿を
先客さんの後、肉球も含めて撮りまくったけど、前回(170709)の写真と比べるとスマートになった感
があるにゃあ(@_@;) 定期的な往診と食事制限が効いたのかしら(〃'∇'〃) 長いこと太りすぎと馬鹿
にしてたけど、ブログ徘徊してると、そんなでもなかったことに気付いたのはナイショだよ(*'ε`*)チゥ

【読んだ本】

山本利達(校注)『新潮日本古典集成 紫式部日記 紫式部集』(新潮社,1980)

父の任国である越前で詠まれたと思しき紫式部集の歌(詞書は略)と現代語訳を本書124頁から(´・_・`)

    ここにかく 日野の杉むら 埋[うづ]む雪 小塩[をしほ]の松に 今日やまがへる

     こちらでは、日野岳に群立つ杉をこんなに埋める雪が降っているが、
     都でも今日は小塩山の松に雪が入り乱れて降っているのだろうか。

この「小塩の松」について124頁の頭注は次のように解説するだけなんだよね∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?

    小塩山は京都市西京区大原野南春日町の西部にあり、都の近くで歌に詠まれ
    なじみのある山である。また、小塩山の松も歌でなじみがある。日野岳の杉に
    対して小塩山の松をもちだしたゆえんである。

この解説で紫式部の上記歌の意味を読み解くことが出来るかしら(@_@;) 片桐洋一『歌枕 歌ことば
辞典 増訂版』(笠間書院,1999)の「をしほのやま【小塩山】」の解説の要諦を引くC= (-。- ) フゥー

    ・・・山麓にある大原野神社は奈良の春日大社を勧請した藤原氏の氏神として
    有名であり、「小塩の山」もそれとのかかわりでよまれたのである。・・・

語釈が少なくて使えない南波浩(校注)『紫式部集 付 大弐三位集・藤原惟規集』(岩波文庫,1973)
ですら脚注で「・・・藤原氏の氏神である大原野神社があり、・・・」と記してるのに本書は(-ω-、)

では、真打登場ということで、清水好子『紫式部』(岩波新書,1973)から引いちゃうよv( ̄∇ ̄)ニヤッ

    [紫式部が]小塩山をなぜ思い出したかというと、この山は洛西大原野にあり、
    麓に大原野神社があって、ここは式部一族をも含めた藤原氏の氏神を祀っていた
    からである。「小塩の松」は、むろん杉むらにたいするものではあるけれども、
    まず伊勢物語に、/大原や小塩の松も今日こそは神代のことも思ひ出づらめ/
    の歌があって、古今集にも採られており、[在原]業平が二条の后に再会して
    贈った歌なので、当時の娘なら暗誦していたはずである。式部の歌に、
    「今日やまがへる」と「今日」を詠み込んでいるのも、業平の歌に拠ることを
    暗示している。・・・小塩山と松の取り合せは、[紀]貫之が藤原氏の君達の
    成人を祝って、/大原や小塩の山の小松原はや木[こ]高かれ千代も影見む/
    と歌って以来、藤原氏の氏神との縁で、しきりに詠まれるので、藤原の名族意識が
    田舎に来て昂[たか]まっている折とて、「小塩の松」が口を衝いて出たのも
    ふしぎではないのである。 

紫式部タン、うだつの上がらぬ藤原氏傍流のくせに田舎で名族気取りだなんてオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

131首中の1首だし、また紫式部日記の方の注釈は大丈夫かもしれないけど、本書は・・・(ノ_-;)ハア…

ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!と「旅行」某blogに書き込んでやりたいが馬鹿に付ける薬は無い(-"-)