ファミマ「さくさくぱんだミルクチョコビスケット」_φ( ̄^ ̄ )メモメモ ツムラ温経湯106番まだ我慢(..)

【読んだ本】

杉本苑子『続今昔物語ふぁんたじあ』(講談社文庫,1978)所蔵本

「馬にされた商人」なる一篇を読んだ(^^) 土器売りは零細な稼ぎで、いつまでもうだつが上がらぬ
その日暮らしに苛立ち、ひと山あてようと奥州へと旅立った兄弟だが、2年後に村へ帰って来たのは、
見違えるように痩せ衰え、左腕も骨折という大怪我をした弟の花方だけで、花方が語ったことには、
賊によって掘り当てた砂金は奪われるとともに兄の浪方を馬にされて殺されてしまった由(゚ロ゚;)マジ!?
出稼ぎから兄弟の片方だけ帰郷という設定は、杉本苑子の短篇で読んだようなデジャヴュが拭えない
んだけど、本作品では加えて、兄弟はともに刀自女という村の娘に恋してて張り合ってたとあるから、
真相&結末は予想できるなぁと思いつつ読み進めていくと・・・苑子タンのストーリーテラーぶりに
恐れ入りましたm(__)m しかも、兄の浪方の身体が馬に変っちゃうシーンはマジ必見ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
その後に続く描写がまた素晴しいんだ(^^) 〈「信じられますまい。でも、げんにこの目で、わたしは
見たのです」/両手で、花方は顔をおおった。/「男どもは『さいわいな月夜だ。夜道にかけて
こいつを里へ曳いてゆき、酒と替えてこよう』といって、兄を外へつれ出そうとしました」/花方は
さけんだ。/「兄さんッ、兄さんッ」/形は馬にされても、心は人間のままなのか、浪方は涙をながし、
全身をふるわせて四肢を突っぱった。/「ちくしょうッ、歩けッ」/男のひとりが鞭で浪方をなぐり
つけ、ひとりが手荒く手綱を引いた。たまろうはずはない。浪方は戸口から外へ曳き出されてゆき、
悲しげないななきと、蹄の音は、月あかりの下を遠ざかった。〉(;_;) ドナドナド~ナ~ド~ナ~♪

読む順番は重耳→(介子推)→沙中の回廊→孟夏の太陽が良い@宮城谷昌光スレ__φ( ̄^ ̄ )メモメモ