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241130読んだ本

専門家には〈言うまでもない事〉でもパンピー読者としては過保護なくらい解説してほしい(-ω-、)

【読んだ本】

江談抄研究会(編)『古本系江談抄注解』(武蔵野書院,1978)所蔵本

    また、言った。小野美材は内裏の文集の屏風を書き終った。その奥書に
    「大原居易昔詩聖。小野美材今草神」と書いたという。

本書の通釈を引いたが、この条のことは春名好重『上代能書伝』(木耳社,1972)等も紹介してて、
〈「居易」は白楽天であり、「草神」は草書の名人である。美材は自分を「草神」と自負していたの
である。〉と春名好重『能書百話』(淡交社,1986)でも説明されている(^_^;) 前に両書で読んだ時
は何とも思わず読み流したけど、本書は「大原居易」の語釈で次のように説明していた( ̄◇ ̄;)

    白居易の出自[ママ]は山西省大原[ママ]である。もちろん「小野」に対する
    対句でもある。・・・

「もちろん」とあるんだけど、この「対句」には気付かなかったよ(ノ_-;)トホホ… 山根對助&後藤昭雄
(校注)『江談抄』(後藤昭雄&池上洵一&山根對助[校注]『新日本古典文学大系32 江談抄 中外
抄 富家語』[岩波書店,1997]所収)の「大原[たいげん]」に付された脚注では〈山西省の県名。
白居易の祖先の出身地。白居易はその作品のなかでしばしば「太原白居易」と自称している。〉とす
るのみで、この「対句」に関しては〈言うまでもない事〉として説明を省いちゃったのかな(@_@;)
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

「小野」は京都の「大原」にかけたものかと思ったら対語なんですね。
対句に気づかずに「オーノー」と言ってみたり(笑)。
by tai-yama (2024-11-30 19:32) 

middrinn

小野美材は対句にするためにわざと「太原」を「大原」と誤記したんですかね(^_^;)
by middrinn (2024-12-01 05:26) 

df233285

そう言えば、「原野商法」というのがありますが、原と野は同義漢字
重ねの熟語だったと、ようやく私も気が付きました。
by df233285 (2024-12-01 06:44) 

middrinn

なるほど(^_^;) ありましたねぇ(^_^;)
by middrinn (2024-12-01 14:36) 

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