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220923読んだ本

平成は遠くなりにけり、なんて思う日もいつか来るのかもしれない〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

百目鬼恭三郎『新聞を疑え』(講談社,1984)所蔵本

    ・・・俳壇では、昭和二十七年の高浜虚子が文化勲章を受章して以来、昭和五十五年
    に中村汀女が文化功労者に選ばれるので、一人もこの栄に浴していない。もし、この
    顕彰が正しく功績の順位を示しているとするなら、飯田蛇笏、水原秋桜子、中村草田男、
    山口誓子[←wikiを見ると、平成4年(1992年)に文化功労者に]といった人たちは、
    その功績において汀女より劣るということになってしまう。これを容認できる文学史家
    がいようか。私などは、文字通り一紀元を画した草田男の前では、汀女の句などは
    暁天の星くらいにしかみえないと思っているし、また、その影響力の大きさの点では、
    汀女は西東三鬼にはるかに及ばないにちがいない。/といって、私は何も汀女が
    文化功労者に価しないというつもりはない。十分価すると思う。が、ほかの俳人たちも
    同様に、あるいはそれ以上に資格があるといいたいまでの話なのである。・・・

現代の俳句に興味・関心が無いので、これらの俳人の「功績」も分からぬが、名前は知ってる(^_^;)
中村草田男は「降る雪や明治は遠くなりにけり」も知ってて、二・二六事件に対する憤りを詠んだと
深読みした中村隆英『昭和史 Ⅰ 1926-45』(東洋経済新報社,1993)は大昔に読んだけど、丸谷才一
『軽いつづら』(新潮文庫,1996)も紹介してる通り、この解釈については『昭和史 Ⅱ 1945-89』の
「あとがき」にも目を通す必要があるね(^_^;) 話を戻すと、百目鬼恭三郎は「ただ、もらう人は運が
いいか、有力政治家や文化ボスと親交がある、といった事情があるだけのことだろう。」としてて、
そんなもんだろうけど、高浜虚子の受章によってハードルが上がったということはないのか(@_@;)

・虚子は『平家物語』『千載和歌集』も読まずに語るバカチンヾ(`◇´)ノ 疑う者は岩波文庫を披け(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-19

・読書の厄介なところはネット上では見当たらぬゴシップ等が出てることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-16
タグ:評論
コメント(6) 
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コメント 6

ナベちはる

平成が終わってから今日現在で3年と3分の1ぐらいですが、それでも「もうそんなに経つのか」と思ったので「平成は遠くなりにけり」と思うのは意外とすぐかもしれませんねσ(゜゜)
by ナベちはる (2022-09-24 01:45) 

middrinn

たしかに、時間が経つのは速いですね( ̄◇ ̄;)
この分だと、既に思ってる人もいるかも(^_^;)
by middrinn (2022-09-24 06:01) 

df233285

疑うなら至近例を出すべきというところなのかもですが。
安倍晋三を狙撃する行為は、少なくともその最高司令官
の性の根に関しては、「民主主義への挑戦だった」ので
はないかと、現時点で「新聞を疑い」、岸田文雄論の肩
を持つというのも、一考なのかもしれませんねぇ。なお、
統一教会報道に関し「殊更に引いてる」と叩かれている
と聞く朝日新聞は、そう批判する同社OBより、ずっと
後で振り返ると、現デスクの読みの方が賢いのかもと、
以上の観点から私見。
by df233285 (2022-09-24 08:22) 

middrinn

第四権力マス・メディアの代表格である大新聞に対する
批判もなされ始めた頃に刊行されたのが本書で、新聞は
今や影響力も信頼度もその低下が著しいですし(^_^;)
by middrinn (2022-09-24 09:29) 

tai-yama

今後は、知名度ピカ一の俵万智(歌人だけど、俳句もやっているので)
さんが受賞するかどうかですね。
政治家や官僚は簡単に受勲できるけど・・・・
by tai-yama (2022-09-24 19:23) 

middrinn

夏井いつきが受章したら笑える(^_^;)
今や虚子よりも知名度ありそう(^_^;)
虚子は遠くなりにけり、かもね(^_^;)
by middrinn (2022-09-24 20:16) 

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