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220105買った本&読んだ本

右クリックで「Google レンズで画像を検索」が出るようになるも結局は「Google 画像検索」頼り(..)

【買った本】

芸術新潮2022年1月号

先月25日に発売の新品1500円を1349円で購入(^_^;) 本号の特集は「杉本博司と日本の神々」(´・_・`)

    巻頭グラフ

     神体顕現──滝から海へ
     鹿島のカミは春日のカミ
     かくかく鹿々 春日の神とつながるご縁
     ようこそ、カミ鳴りわたる広間へ
     社を造る、像を迎える
     威徳寺再訪 前田青邨・白洲正子旧蔵、十一面観音のふるさとへ

    杉本博司クロニクル 影老絵日記[『杉本博司自伝 影老日記』は3月に新潮社から刊行予定]

    杉本博司エッセイ

     Ⅰ 私の内なる神々
     Ⅱ 神仏習合の頃

    空前絶後の〝遺作〟プロジェクト

     江之浦測候所は日々是増殖
     江之浦測候所MAP
     令和4年、春日のカミが江之浦測候所に降臨する

    杉本博司エッセイ

     Ⅲ 春日神との邂逅

    日本的霊性をめぐる対話 花山院弘匡(春日大社宮司)×杉本博司(オブザーバー 瀨谷貴之)

    〝書家〟杉本博司を知っていますか?

    杉本博司エッセイ

     Ⅳ 題字な話

    COLUMN 人は如何にして悟るか、または空中戦と大燈国師

    杉本コレクション 神道美術12選(選・解説)瀨谷貴之

     1 最初のであい 春日鹿曼陀羅
     2 類例なし! 春日若宮曼陀羅
     3 おっとりしっとり 春日神鹿像
     4 純粋神仏習合オブジェ 春日四所・若宮本地仏懸仏
     5 素朴派のいざない 伊勢参詣曼陀羅
     6 名もなき神の威厳 男神像・女神像
     7 神霊が疾駆する 騎馬神像
     8 金峯山より現[あ]れしもの 男神像
     9 鈴音の呪力 五鈴鏡
     10 倭国オリジナル 頭椎大刀
     11 祈りのミニチュア 石製舟形
     12 神と交信した原点の舞い 父尉古面・延命冠者

    展覧会案内

     杉本博司×金沢文庫 こんな春日展 見たことなかった!
     
     Naoshima 瀬戸内の島で杉本ワールドに浸る旅
     Himeji お城とお寺と美術館 杉本プロジェクトは巡る

「現代美術作家が古き日本の神霊を[江之浦測候所に]勧請するゆえんは?あまたの神々のうち、なぜ
春日の神なのか?」とある(´・_・`) 「古代人が見た風景を現代人も見ることは可能か」という問い、
あるいは願望が背景にある杉本博司の代表作の一つ「海景」もそうだが、ごめんなさい、だなm(__)m

国宝に指定されている墨蹟は20数件あるが、そのほとんどが中国人僧の筆になるもので、日本人僧の
書は大燈国師こと宗峰妙超(1282~1337)のもの5件のみの由_φ( ̄^ ̄ )メモ

    ・・・/杉本はこの墨蹟[《大燈国師墨蹟 法語 与道刃禅尼[どうにんぜんに
    にあたう]》]を〝空中戦〟で手に入れたらしい。日本橋のある古美術商から、
    こんなものがありましたと、めくり(表装されていないペラの紙)の状態で
    示された。近代の大茶人である益田鈍翁の旧蔵品だという。しかしかつて、
    墨蹟研究の第一人者であった田山方南[ほうなん]の鑑定を受け、真筆と
    認められなかった───そんな曰くつきの品で、表具の豪華な裂[きれ]も
    剝ぎ取られて裸になってしまった。一見したところ贋作には見えないとはいえ、
    権威者が否定したものである。杉本は自作の「海景」との交換を申し入れた。
    誰も損はせず、金も動いていないが、物は移動する。それがつまり空中戦だ。/
    杉本は入手しためくりを表具し直して、床の間に掛けて眺め続けた。やはり
    偽筆とは思えない。田山方南が否定した理由は、神戸の香雪美術館に同じ文面の
    作品があるためだ。田山は、近世まで確かな来歴を遡れる香雪本に軍配を上げ、
    益田本を写しと見た。しかし、杉本は違う結論を出す。益田本では〈禅人一日
    忽然として下語して云く〉と始まるところ、香雪本にはさらにその前に〈道刃
    禅尼、趙洲の無宇を提棋すること日に久し〉の一文がある。おそらく益田本こそ、
    大燈が道刃禅尼に与えた法語そのもの。香雪本は大燈が手元に残した控えで、
    法語を与えた相手について備忘のメモを冒頭に付け加えたのだろう。つまり、
    両方とも真筆なのだ!/・・・

「この推理は説得力があると思うが、あとは各位で一考されたい。ここに大きく写真を出したし、
いずれ実物が公開される機会もあるだろう。」と編集部は〆て、写真のキャプションには「建武4年
(1337)仲秋日の年記がある。すなわち、大燈国師死去の約4ヶ月前の筆である。」とある(@_@;)

その他の記事では、第2特集「養老孟司×横山寛多 ムシのいい話」、新連載「山下裕二の新・今月の
隠し球① 大西茅布 18歳!驚愕の新人登場(上)」、「ショーメ×日本の伝統美 ものづくりの声を
聴く」(文 本間恵子)、「横尾忠則とマルセル・デュシャンの原郷」(文 平芳幸浩)、「昭和の
“酔”人墨客 篁 牛人ここにあり!」、〈発見された北斎の版下絵 「北斎:万物絵本大全図」展〉、
前橋重二の連載「海外アートStudy最前線」第71回「リッチ→知的へ 判明した構図変更」、三浦篤の
連載「大人のための印象派講座⑦ 女性画家として生きることⅠ モリゾとカサットの場合」といった
ところか_φ( ̄^ ̄ )メモ 前橋重二のはダヴィッドが描いたラヴォアジエ夫妻の肖像画(^^) 画像分析で
「革命前夜のパリで、なお既得権益に安住する危ういブルジョワ夫妻」という当初の図様判明(゚o゚;)
質量保存の法則で知られる化学者だが庶民の反発を買いがちな徴税請負人としての稼ぎで学究生活を
送っており、その「夫のために外国語文献を翻訳し、著作の挿図も制作した」妻は、当初の構図では
「赤い羽毛かざりのついたゴージャスな帽子をかぶって」いたこと等々が明らかになった由( ̄◇ ̄;)
「この夫妻像は、いつどうしてかくもドラスティックに改変されたのか、そのあたりについては次号
で……。」と〆られていて、メチャクチャ気になり、次回が愉しみウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪
革命後に徴税請負人逮捕令で拘束されてギロチンで処刑された由、「改変」の意図が気になる(^_^;)
コメント(6) 
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コメント 6

tai-yama

杉本さんの心の中では「真筆」なのかも。でも一般的には・・・
古代人が見ていた東京の風景はちょっと見たい気も。
by tai-yama (2022-01-05 23:51) 

ナベちはる

Googleレンズ、便利ですよね。
とはいえ、「見つかるかどうか」とは話が別なので探し物が見つからなかったらまた悩まないといけないですが…((+_+))
by ナベちはる (2022-01-06 01:11) 

middrinn

東京、てゆーか、武蔵国の風景は、
tai-yama様、無理でしょ(^_^;)
by middrinn (2022-01-06 06:13) 

middrinn

小生が用いる画像では「Google レンズ」で判明することは十中八九無くて、
ナベちはる様、その後に使える「Google 画像検索」で判ることが多いので、
前のように右クリックで即「Google 画像検索」が出る方が便利です(^_^;)
by middrinn (2022-01-06 06:23) 

df233285

古代下町区の「中央~台東~荒川~足立は、海退が始まる
たしか縄文温暖期末までは、足立区の大部分まで海で、
足立区島根に島が、伊興・竹ノ塚に貝塚が、保木間北部の
旧字の大曲・水神地区が海岸線だった」と地元の考古学家から
の情報だったと思うけど、何かの教材の展示のとき読んだね。
旧字の増田橋から南が水没した夢、それ聞いた後数回見ました。
この夢、潜在意識として何を意味するのか、今もって謎ですが。
by df233285 (2022-01-06 20:42) 

middrinn

ナルホド(^_^;) 「古代人が見た風景」を再現しようとしたら、
海岸線は写らないように、海を撮らないといけませんね(^_^;)
読んだことが夢に現れるなら夢の中で新手も思い付くかも(^^)
by middrinn (2022-01-06 21:00) 

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