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211229読んだ本&おまけ

読書の厄介なところは、自分で調べるのが億劫なことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

窪田般彌(訳)『ドレ画 ラ・フォンテーヌの寓話』(現代教養文庫,1997)所蔵本

安原顯『ジャンル別文庫本ベスト1000』(学習研究社,1995)で紀田順一郎も担当(石堂淑朗と辻邦生
も担当)してる「ノン・ジャンル ベスト50」で「数多いラ・フォンテーヌの寓話から、ドレの挿絵が
あるものだけを抽出したもので、完訳ではないが、有名なものはすべて含まれている。」云々と紹介
されてるのを読み、ドレの画に惹かれて発売直後に購入した本書を読み始めた(^_^;) 「泥棒とろば」
という一篇を引く(@_@;)

    さらってきた一頭のろばのことで、泥棒二人がけんかした。
    一人は手許におきたがり、いま一人は売りたがる。
      こぶしふりあげ殴り合い
    闘士らが身の防衛に夢中なうちに、
      三人目のこそ泥がやってきて
      アリボロン親方を手に入れる。
    ろばは、しばしば憐れな小国、
      泥棒どもはしかじかの君主、たとえて言えば、
    トランシルヴァニア、トルコ、ハンガリアの諸公。
      さて、ここでの泥棒は二人ではなく三人
      品物はねらわれるのに十分な代物。
    が、ときに小国は、かれらのいずれにも征服されない。
    とつじょ四番目の盗人が現れ、ろばをつかむと
      三人の争いはあざやかに円満解決。

「アリボロン親方」は注に「ろばのこと」とあるけど、「小国」「四番目の盗人」を知りたい(^_^;)

【おまけ】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(五)』(講談社学術文庫,1982)の「巌泉咽んで」の語釈(@_@;)

    『和漢朗詠集』巻下・行旅の藤原為雅の作、「暁、長松ノ洞ニ入レバ、巌泉咽ンデ
    嶺猿吟ズ。夜、極浦ノ浪ニ宿スレバ、青嵐吹イテ皓月冷ジ」によった文。

同(全訳注)『平家物語(七)』(講談社学術文庫,1985)の「極浦」の語釈と整合させろよな(^_^;)

    きわめて遠いところの海岸。遠浦。『和漢朗詠集』巻下、行旅「暁長松ノ洞ニ入レバ、
    巌泉咽ンデ嶺猿吟ズ。夜極浦ノ浪ニ宿スレバ、青嵐吹イテ皓月冷ジ」(慶滋為雅)に
    よる語。
タグ:海外 古典 小説
コメント(8) 
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コメント 8

ナベちはる

興味があることは自分から調べますが、それでも調べるための労力は極力避けたいです…(^^;
by ナベちはる (2021-12-30 00:58) 

ネオ・アッキー

middrinnさんおはようございます。
「泥棒とろば」のお話は、どこか、漁夫の利のお話と似ているところがあるような・・・ というよりそのものかも知れません。
by ネオ・アッキー (2021-12-30 06:13) 

middrinn

ですよねぇ(^_^;) それなりのお金を払って購入した本なので、
ナベちはる様、もっと注釈なり解説なりが欲しいです(^_^;)
by middrinn (2021-12-30 06:58) 

middrinn

たしかに、漁夫の利・鷸蚌[いつぼう]の争いに似てますね(^_^;)
ネオ・アッキー様、人間の考えることが同じなのか、伝播か(^_^;)
by middrinn (2021-12-30 07:06) 

df233285

wikipediaで、トランシルヴァニアを調べると、存続期間
が短い国になので、オラデアが「小国」、オーストリア
(ハプスブルク帝国)が「四番目の盗人」、時代が
西暦1660年の江戸時代初しか、整合しにくいようです。
私には意味不明な風刺詩。
by df233285 (2021-12-30 07:35) 

middrinn

ナルホド!( ̄◇ ̄;) そこに手掛かりがあったんですね( ̄◇ ̄;)
流石ですね(^^) やはり漁夫の利の寓話なんでしょうか(^_^;)
by middrinn (2021-12-30 07:44) 

tai-yama

四人目の盗人に逆らえなかったのかな?
一番公平なのは肉を4人で分けるのが良かったり(笑)。
by tai-yama (2021-12-30 22:20) 

middrinn

大国だとそんな感じですが、3人が争っている隙をついたような流れです
ね(^_^;)「一人は手許におきたがり」とあるので肉にするのは(^_^;)
by middrinn (2021-12-31 07:14) 

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