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211012読んだ本

読書の厄介なところは、エンドウマメやグレーテルと勘違いすることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

海野弘『陰謀の世界史』(文春文庫,2006)所蔵本
海野弘『スパイの世界史』(文春文庫,2007)所蔵本
海野弘『スキャンダルの世界史』(文春文庫,2012)所蔵本

君塚直隆『悪党たちの大英帝国』(新潮選書,2020)のジョージ三世が主題の第四章を昨日読んだが、
同書刊行直後に発売の芸術新潮2020年10月号の特集「名画は語る! 王と女王の英国史」の「解説」を
担当していたのも君塚直隆で(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-26 )、
同書と重なる部分が(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-19 )(⌒~⌒)
君塚直隆は同特集でジョージ一世(ジョージ三世の曾祖父)について次のように語っていた( ̄◇ ̄;)

    君塚 ヘンデルがイギリスに行ったままハノーファーへの帰還命令も無視していた
       ところ、数年したら[ハノーファー]選帝侯[ゲオルク]が[英国の]王様
       [ジョージ一世]になってやって来て困ったという話が有名です。そこで
       ご機嫌取りのために作ったのが名曲「水上の音楽」だというのですが、
       ゲオルクがいずれ英国王に即位することはずっと前からわかっていたわけです。
       現在ではむしろ、音楽界の大スターであるヘンデルを先に送り込み、
       ロンドンの社交界の人間関係などを調べさせ、即位の日に備えたのではないか
       とされています。つまりヘンデルは隠密だったんですよ。

芭蕉は忍者で『おくのほそ道』は隠密旅行・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;また『白鳥の歌なんか聞えない』か!
「水上の音楽」にまつわる逸話が作り話だったことは野呂信次郎『名曲物語』(現代教養文庫,1969)
や渡邊學而『大作曲家の知られざる横顔』(丸善ライブラリー,1991)なんかにも既に出ていたけど、
この「隠密」説にはびっくり( ̄◇ ̄;) 合理的な推論ではあるけれど、「隠密」などと聞くと余りに
通俗的なのでメチャ胡散臭~く思えてしまうのだが、例えば、「ロンドンの社交界の人間関係など」
についてのヘンデルからゲオルク=ジョージ一世宛ての手紙=報告書とかが残ってるのかな(@_@;)
「隠密」だから他人に見られぬよう報告書なぞ作成しないので残ってないと主張するなら笑止(^_^;)

『スパイの世界史』巻末の索引ではヘンデルは立項されてないけど、ジョージ一世はあった(@_@;)
『ロビンソン・クルーソー』のダニエル・デフォーが、アン女王(ジョージ一世の一代前)の時代に
スパイ活動をしてて、ジョージ一世の時代にはダブルスパイの役を務めていたというヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

『陰謀の世界史』巻末の索引にもジョージ一世はあり、次のような件があったりする((;゚Д゚)ヒィィィ!

    ・・・/ハノーヴァー家は、ドイツでも権謀術数にたけた家系といわれ、イタリアの
    デステ家につながっていた。黒い貴族[ブラック・ノビリティ]の血筋だ、とセオリー
    でいわれることになる。/・・・

    ・・・/一七一七年、ジョージ一世が国王として英国に来た直後、ロンドンに
    メーソン本部[グランド・ロッジ]が設立され、その本部長に大貴族がなった。
    それ以来、英国王室とメーソンは密接に結ばれることになった。/・・・

『スキャンダルの世界史』は未読だし索引も無いので、目次を眺めて、「ヘンデルの『メサイア』、
スキャンダルを救う」、「ジョージ三世のスキャンダル一家」、「快楽王子ジョージ四世」、そして
「キャロライン王妃問題」の4篇を読んだけど、ヘンデル=「隠密」説はモチ出てなかった(-ω-、)
タグ:歴史 音楽
コメント(2) 
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コメント 2

tai-yama

きっとヘンデルの報告書は見終わったあと、焼失するように仕掛け
が施されていたのかも。だから残っていない・・・(笑)。
松尾芭蕉の俳句も実は暗号文・・・・
by tai-yama (2021-10-12 22:36) 

middrinn

「なお、この報告書は自動的に消滅する。」とか、
イギリス情報局秘密情報部(MI6)方式か(^_^;)
by middrinn (2021-10-13 07:01) 

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