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210901読んだ本

読書の厄介なところは、著者は何故その人物をチョイスしたのか、である〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
何か魅かれるものがあったから、その人物を伝記・評伝の対象としたかと〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本

続けて「久保栄の潔癖」を読んだ(^^) 知らない人物だし、興味・関心も無いのに、最初から最後まで
面白く読めた(^_^;) wikiを見たけど、戦中に拘禁され裁判にかけられたことも出てないね( ̄◇ ̄;)
帰宅後に終戦まで書斎にこもって書いたのが、小山内薫についての評伝の由(⌒~⌒)

    ・・・/「小山内薫」刊行を記念するつもりで、その年の七月号の「日本演劇」で、
    「小山内薫を語る」という座談会を企画した。/久保田万太郎、水木京太、
    大江良太郎、安藤鶴夫、利倉幸一、桑原経重というメンバーが交詢社に招いた
    久保さんを囲み、いろいろ故人の話をかなり率直に交わした。久保さんの口から
    はじめて洩らされた秘話もある。それは、本の中に某歌舞伎名優という形で
    書かれていたのだが、なくなる年の朝日新聞に毎月書いていた劇評で、六代目菊五郎に
    ずいぶんズケズケ批判を下したために、その周囲から抗議文が新聞社に来たのを
    小山内さんが大変こわがり、本当なら心臓が悪いので自動車も制限は時速六マイル
    (約十キロ)なのを、十マイル十五マイルにして走らせたということ、そして
    同車している時小山内さんはしじゅう振り向いて尾行車がないかと気にしていた
    という話も聞いた。/みんな、こうした話が初耳だったから、うれしがって、
    一座の空気ももりあがり、たのしく散会したのだが、速記を届けて校閲を依頼すると、
    五日経って夫人が社にあらわれ、「久保はこの座談会の掲載をやめていただきたい
    といっております」というのだ。/この号から表紙も石井柏亭画伯の絵に変り、
    紙面一新ではりきっていいた私はびっくり仰天、さっそく自由が丘の家に駆けつけ、
    平身低頭してたのんで、やっと許しを得たという騒ぎもあった。/これも久保さんの
    病的な気のつかい方だったと思う。/・・・

どうも自己愛が強そうだし、自分に似た人に魅かれるのか、自画像のような評伝なのかもね(@_@;)

・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07

・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11

・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18

・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20

・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-24

・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-29

・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03

・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-05

・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-11

・「古川緑波の冗句」の「昔の探偵小説は、悪人の姓が・・・何となく憎々しいのが多かった」由(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-15

・「伊馬春部のカメラ」の「誰から花をもらった、どこから酒を寄付された」と書くのはダメだろ(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-25

・「奥野信太郎の探求」、この中国文学者のことが好きになれぬエピソードまで紹介されてた(-ω-、)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-01

・「田辺茂一の大鞄」の田辺茂一が立川談志に与えた「巧は拙を蔵する」という言葉について(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-05

・「藤本真澄の映画」は「東京一淋しい男」(映画「裸の重役」の原作)のモデルが誰なのか(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-24

・「三宅周太郎の宗教」では「新聞劇評家に質す」という公開質問状のような評論が気になる(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-01

・「十返肇のアンテナ」の自称「軽評論」とは伊藤整『日本文壇史』に通じるものなのかなぁ(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-03

・「小宮豊隆の吉右衛門」でも言及の『漱石全集』より「主要近代文学全集一覧」を読みたいな(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-07

・「花森安治のスカート」は「ぜいたくは敵だ」「欲しがりません、勝つまでは」に関する伝説(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-14

・「寺山修司の国訛」では模倣小僧と呼ばれていたことなどはモチ本書には書かれてないけど(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-21

・「大谷竹次郎の劇場愛」では真山青果『平将門』を読みたくなったが(ノ ̄皿 ̄)ノナンデヤネン!┫:・

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-26

・「田村秋子の完全主義」だが、夫が戦死した上に「見世物」なんかにはされたくないよね(´ヘ`;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-30

・「川尻清潭のナイトキャップ」だが、近代文学の理解には歌舞伎の知識が必要オホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-07

・「円地文子のごひいき」だが、『源氏物語』を完訳も和歌に関する造詣はどれほどなのかな(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-15

・「渋沢秀雄の童顔」、渋沢栄一は埼玉のドン・ファンだから秀雄が本当に「末子」かどうか(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-20

・「宇野信夫の巷談」では「戯曲の題を歌舞伎狂言の外題に似せて」七字か五字に___φ( ̄^ ̄ )メモメモ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-25

・「玉川一郎のエスプリ」はパリに送る伝票の隅に「今日は雨」と落書きした、ちょっといい話(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-11

・「辰野隆の巻き舌」の「ぼくは先に手を洗うんだ。大切な場所をさわるんだから」は一理あり(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-01

・「武智鐵二の演出力」では「美しい女性」の盗作事件を「ちょっとした失敗」ですかC= (-。- ) フゥー

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-09

・「土岐善麿の車中談」、宇野浩二に「アホくさ」と横を向かせた山田順子を徳田秋声に紹介(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-15

・「安藤鶴夫の感動」、今はこーゆー忠告してくれる人いないし、相伴者もスマホいじりそう(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-23

・「小泉信三のステッキ」だが、「いちど典山を聴いてごらんなさい」と同僚教授を寄席へ案内(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-28

・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
コメント(10) 
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コメント 10

tai-yama

小山内さんの話だったけど実は久保さんだったとか。
エ〇記事を載せた時は私もびくびくしています(笑)。
by tai-yama (2021-09-01 23:45) 

ナベちはる

その偉人をチョイスした理由まで考えたことは無かったですが、、確かにあるはずですよね。
「書いてほしいって頼まれたから」…はさすがに無いと思いたいです(笑)
by ナベちはる (2021-09-02 01:08) 

ネオ・アッキー

middrinnさんおはようございます。
普通は、middrinn様がおっしゃる通り、著者が、その人物に興味があってチョイスしているのでしょうが、出版社から頼まれて、執筆される場合もありかと・・・
by ネオ・アッキー (2021-09-02 05:20) 

middrinn

あまりに神経質なところなど「病的」な感じがします(^_^;)
tai-yama様は白バイに追いかけられてびくびくでは(^_^;)
by middrinn (2021-09-02 06:55) 

middrinn

その人物に魅了されたので、調べていたら、
ナベちはる様、一冊分たまったとか(^_^;)
嫌々だと、調査も不充分になりそう(^_^;)
by middrinn (2021-09-02 06:59) 

middrinn

高島俊男『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫,2008)の場合、
「・・・残念なことに[高島が担当したかった]崇禎帝は他の
もっとエライ先生のほうにまわってしまい、小生には隋の煬帝
がわりあてられた。」そうですし、たしかに、シリーズ物では、
ネオ・アッキー様、執筆陣への割り当てで、ありますね(^_^;)
by middrinn (2021-09-02 07:14) 

yokomi

「病的な気のつかい方だった」ではなく、自身の口から秘話を洩らさない気の遣い方であって欲しかった(>_<) ついつい飲み過ぎ、口が滑り過ぎるのでしょうね(^_^;)

by yokomi (2021-09-02 16:37) 

middrinn

ただ、こーゆー場に招かれて、本に既に書いたことだけを喋っても(^_^;)
書けなかった秘話で、明かしても問題ない話をすべきですね(^_^;) ただ、
この話も結局は掲載されたわけですし、さほど問題はない内容かと(^_^;)
by middrinn (2021-09-02 19:13) 

df233285

自動車の制限速度が約10キロ(/hr)って何でしょ。
社内ミラー無いのか、走行中後ろ振り向くのも不審。
皆が40km/hrくらいで車道を走っているのが普通なのに、、
かえって危ないですね。私事になりますが。そういえば当方も、
まもなく運転免許更新か・・。
by df233285 (2021-09-02 19:36) 

middrinn

齋藤俊彦『くるまたちの社会史 人力車から自動車まで』(中公新書,1997)は、
高田保「円タク世相曲」中央公論1931年1月号を引いた上で、〈余談ながら、
ここで運転手が言っている「規定」とは、・・・速度の方は「自動車取締令施行
規則」の最高制限速度二五マイル(四〇キロ)を指している。〉と解説しており、
小山内薫の「なくなる年」は1928年ですけど、「心臓が悪いので」とあるので、
医者からスピードを制限されてたのかも(^_^;) 「同車」とあるので、おそらく
小山内薫は運転せずに車の後部座席にいたので、「振り向い」たのでは(^_^;)
by middrinn (2021-09-02 20:13) 

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