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210828読んだ本

読書の厄介なところは、寄席に通ったら話が上手くなるという話である〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
たとえ意識して学ぼうとしなくても、「門前の小僧習わぬ経を読む」効果はあるのだろうか(@_@;)

【読んだ本】

戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本

続けて「小泉信三のステッキ」を読んだ(^^) 『小泉信三全集 第十九巻』(文藝春秋,1968)を拾った
時に、「和辻[哲郎]君が今の皇太子妃殿下、当時の正田美智子嬢へ日本古代史を講義するのを陪聴
したこと」は書いたし(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-21 )、大昔に
古本でメチャ汚れてたけど買った『平生の心がけ』文藝春秋刊(函が付いてたような記憶)を書庫で
探すも見当たらないので、拾い読みした今村武雄『小泉信三伝』(文春文庫,1987)から引く(^^)

    ・・・/三田生れで東京育ちの[小泉信三]先生には、江戸の伝統をもつ寄席に
    ひかれる気質が備わっていた。講釈の方は、新聞記者になった門下生の有竹修二
    氏が神田の小柳亭や八丁堀の聞楽亭へ案内したのが始まりであるが、[錦城斎]
    典山[3代目?]、[宝井]馬琴[4代目?5代目?]の語り口を味わわれた。特に
    典山の簡潔な話術を推賞された。のみならず、先生は同僚の[慶大]教授に向って、
    話が下手だとか、論文が資料負けしてわかりにくいとかいい、「刈り込みが足りない
    からですよ」と注意された。ある教授には、「いちど典山を聴いてごらんなさい」
    といって神田の寄席へ案内された。ところが、その日の典山は、できが悪く、
    五十銭の木戸銭のことを自慢のように、弁解のようにくどくどいって、ロクな話を
    しなかった。ハネて帰りに相手の教授から、「あれでも簡潔なんですか」といわれて、
    先生は返答に困られた。典山も亡くなる前で、だいぶんボケていたのだろうという。
    /とにかく先生の寄席通いは、話や文章を簡潔に、しかも味のあるものにしよう
    とする努力の一端でもあった。・・・

寄席には行ったことないし、落語とか聴いたことないけど、落語家の書いた本は何冊も読んだ(^_^;)
ブログは枚数制限とか無いし、コンテクスト重視なので引用も長くなる〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07

・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11

・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18

・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20

・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-24

・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-29

・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03

・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-05

・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-11

・「古川緑波の冗句」の「昔の探偵小説は、悪人の姓が・・・何となく憎々しいのが多かった」由(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-15

・「伊馬春部のカメラ」の「誰から花をもらった、どこから酒を寄付された」と書くのはダメだろ(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-25

・「奥野信太郎の探求」、この中国文学者のことが好きになれぬエピソードまで紹介されてた(-ω-、)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-01

・「田辺茂一の大鞄」の田辺茂一が立川談志に与えた「巧は拙を蔵する」という言葉について(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-05

・「藤本真澄の映画」は「東京一淋しい男」(映画「裸の重役」の原作)のモデルが誰なのか(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-24

・「三宅周太郎の宗教」では「新聞劇評家に質す」という公開質問状のような評論が気になる(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-01

・「十返肇のアンテナ」の自称「軽評論」とは伊藤整『日本文壇史』に通じるものなのかなぁ(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-03

・「小宮豊隆の吉右衛門」でも言及の『漱石全集』より「主要近代文学全集一覧」を読みたいな(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-07

・「花森安治のスカート」は「ぜいたくは敵だ」「欲しがりません、勝つまでは」に関する伝説(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-14

・「寺山修司の国訛」では模倣小僧と呼ばれていたことなどはモチ本書には書かれてないけど(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-21

・「大谷竹次郎の劇場愛」では真山青果『平将門』を読みたくなったが(ノ ̄皿 ̄)ノナンデヤネン!┫:・

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-26

・「田村秋子の完全主義」だが、夫が戦死した上に「見世物」なんかにはされたくないよね(´ヘ`;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-04-30

・「川尻清潭のナイトキャップ」だが、近代文学の理解には歌舞伎の知識が必要オホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-07

・「円地文子のごひいき」だが、『源氏物語』を完訳も和歌に関する造詣はどれほどなのかな(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-15

・「渋沢秀雄の童顔」、渋沢栄一は埼玉のドン・ファンだから秀雄が本当に「末子」かどうか(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-20

・「宇野信夫の巷談」では「戯曲の題を歌舞伎狂言の外題に似せて」七字か五字に___φ( ̄^ ̄ )メモメモ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-25

・「玉川一郎のエスプリ」はパリに送る伝票の隅に「今日は雨」と落書きした、ちょっといい話(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-11

・「辰野隆の巻き舌」の「ぼくは先に手を洗うんだ。大切な場所をさわるんだから」は一理あり(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-01

・「武智鐵二の演出力」では「美しい女性」の盗作事件を「ちょっとした失敗」ですかC= (-。- ) フゥー

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-09

・「土岐善麿の車中談」、宇野浩二に「アホくさ」と横を向かせた山田順子を徳田秋声に紹介(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-15

・「安藤鶴夫の感動」、今はこーゆー忠告してくれる人いないし、相伴者もスマホいじりそう(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-23

・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
コメント(8) 
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コメント 8

ナベちはる

人を面白く笑わせるような話術、欲しいです。
ただ、それを得るために寄席を直接見るには不安な状況が続いているので…orz
by ナベちはる (2021-08-29 01:08) 

middrinn

たしかに、文章術よりも話術の方がいいかも(^_^;)
寄席からのネット中継とかは無いんですかね(@_@;)
by middrinn (2021-08-29 05:43) 

そら

いや本はいいですよ!
知識は増えるし、難しい漢字も覚えるし
文章の組み立ても、話も上手くなる(^^)
by そら (2021-08-29 08:37) 

middrinn

ただ、書評ブログを見ても、皆さん、話が上手いかと言うと・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
たしかに、本からの人もいますし、耳から学ぶ人もいるかもしれませんね(^_^;)
by middrinn (2021-08-29 08:52) 

ネオ・アッキー

middrinnさんこんにちは。
小泉信三先生が、寄席に造詣が深いとは知りませんでした。
平成天皇にテニスを勧めたのも、小泉信三先生で、もし、勧めていなかったから、世の中変っていたかも・・・
by ネオ・アッキー (2021-08-29 16:36) 

middrinn

たしかに、テニスを始め、洋風のイメージなので、チト意外でしたね(^_^;)
なお、ソレは諡号で崩御後の諡(おくりな)ゆえ、お使いにならない方が(..)
by middrinn (2021-08-29 16:51) 

tai-yama

現総理大臣さんも寄席に行けば説明がうまくなるかも(笑)。
弁解のようにくどくどしているのは亡くなる直前でボケてい・・・・・
by tai-yama (2021-08-29 23:45) 

middrinn

成果を言いたがるところが、小人物・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2021-08-30 05:18) 

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