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210402読んだ本

読書の厄介なところは、図書館に入ったばかりの本なのにタバコ臭いことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
←この手の顔文字を毎回使用も非喫煙者だしポイ捨てには迷惑してるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンドモガァ!!

【読んだ本】

黒板伸夫(日本歴史学会編集)『藤原行成』(吉川弘文館人物叢書,1994新装版)

藤原行成の日記『権記』は死の前年(万寿3年=1026年)まで書き続けられたが、寛弘8年(1011年)
12月29日の〈この追儺の記事を最後に『権記』は闕失し、以後の逸文には、まとまった記事としては
寛仁元年(一〇一七)の「後一条天皇即位記」ほかわずかである。〉(本書187~188頁)ため、次の
ような問題(本書188~189頁)が生じる由(@_@;) 「抱きがち」と「いだいている」ねぇ(@_@;)

    ・・・このあとは、他者の日記などを主な手がかりに行成像を描いて行かざるを得ないが、
    最も記事の豊富な『小右記』の記主[藤原]実資は必ずしも彼に温かい目を注いでいる
    とはいえない。同門意識の強い実資は、九条流や、その中心人物道長に縁故の深い人々には
    とかく反撥を抱きがちである。九条流でも主流から転落した隆家などに対しては親近感も
    窺われるが、行成・斉信や源俊賢といった人々には一線を画しているように思われる。
    一方小野宮一門の公任には、その道長への接近ぶりに時には烈しい批判を浴びせながらも、
    根底には同門の人としての親近感をいだいているようである。/実資はまた実兄の懐平
    とは非常に親しく、その子の資平ほかを自らの養子としているが、その懐平室は行成の
    母方の叔母であり、行成との交流も深い。実資と行成はその関係からみれば疎遠とは
    いえず、また実資自身若き日の行成の上司でもあったから、二人の間にもっと親密な
    感情があってもよさそうに思うのに、『権記』・『小右記』共にそのような点はあまり
    みられない。勿論実資が政治や故実先例に対する判断等で、時に行成の見解に強い同意を
    示すこともなくはないが、彼個人および彼を含むグループには厳しいといえる。実資の
    記述を通して行成をみて行くには、そのような点を考慮することが必要であろう。/・・・

藤原実資の日記『小右記』を活用する際に留意すべき点の一つかしらね〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
実資が自分に対し「温かい目を注いでいるとはいえない」ことに行成は気付いていたのかな(@_@;)
実資に対して行成が気を遣っている様子は本書の197頁、234頁、246~247頁に指摘されてた(@_@;)

    ・・・[長和2年=1013年]三月十四日には賭弓[のりゆみ]が行われたが、行成は的付
    [まとづけ]の作法を実資に問合わせており、実資は「子の少将実経のために尋ね問う
    ところか」と記している。なお同じ頃、公任も罰酒の儀について問合わせているが、
    これは三位中将である聟[むこ]の教通のためであろうとしている。行成の長男実経は
    この頃右近衛少将に任ぜられており、右大将実資の直属の部下となったわけで、父行成の
    心遣いが窺われる。円融寺八講の折に実資と同車したのも、縁戚とはいえ、どちらかと
    いえば疎遠な彼に近づこうとしたのではないだろうか。/・・・

    ・・・/従来の実資と行成の間柄には何か冷やかなものを感ずるのであるが、病中に
    実資の上表に関わる上卿を勤めたり、[妻=行成の娘の没後1年も経たぬ道長の子の]
    長家の縁談[=斉信が娘を長家の後妻にしようと進めてた]という内々の話をするなど、
    行成の実資への接近がみられる。何といっても大臣の座について、彼の重みが一段と
    増したこともあり、また実資が当時の貴族社会における無形資産ともいうべき有職故実の
    知識を豊かに持つ数少ない権威者であったからであろう。行成が実資のそのような面に
    敬意を払い、重視している様子は、例えば、[治安元年=1021年]十月二十八日、
    賀茂斎院別当に補された行成が、その職務内容のこと、および近く行われる官奏(太政官
    の政務を奏上する儀式)のことについて、実資に書を送り示教を求めていることなどからも
    察せられる。/・・・

    ・・・/[治安4年=万寿元年=1024年正月]二十六日、除目が行われたが、行成の男
    行経は右兵衛佐に任ぜられ、実資の許にも慶申[よろこびもうし]に参入したらしく、
    二月四日に実資を訪ねた資平が、行成が子息参入の折引見して示教をいただき、また
    随身をも召出して禄を賜わったことを「無極の悦びなり」と謝意を表したこと、実資の
    除目の進行が見事なことに、斉信と共に感じ入ったことを告げている。このあたりにも
    実資に心をつかっている様子が察せられる。/・・・

だけど、「・・・[万寿2年(1025年)8月]二十九日には斉信女である長家室が早産により母子共に
没した[←斉信の娘の死は29日だが、胎児は27日か?]。斉信の悲歎と憔悴ぶりは甚だしかったが、
やがて次の長家室をめぐって行成は実資と競合関係となる。」(本書252頁)からね((;゚Д゚)ヒィィィ!
タグ:伝記 歴史
コメント(8) 
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コメント 8

ナベちはる

入ったばかりの本がタバコ臭いと、読む気が無くしてしまいますね…orz
by ナベちはる (2021-04-03 01:11) 

middrinn

ホントそうで、公共の物を私物のように扱うバカには迷惑です(-"-)
by middrinn (2021-04-03 06:12) 

そら

紙は匂いを吸いますからね
貸し出しの時に禁煙って規則作れば良いのに!!
by そら (2021-04-03 08:45) 

middrinn

どうせバレないと思って遵守しないのでは(´ヘ`;)
入浴しながら読むバカとかもいますしねヾ(`◇´)ノ
by middrinn (2021-04-03 09:07) 

yokomi

ええっ、middrinn さんは非喫煙者でしたかぁ!??? 毎回使用しているその手の顔文字から、蔵書は紫煙で燻蒸されているかと思いましたよ(^_^;)
by yokomi (2021-04-03 10:22) 

middrinn

お金はタバコより本に使うべきです(^o^)丿
by middrinn (2021-04-03 14:53) 

tai-yama

実資は道長すら批判していたぐらいなので、全方位に喧嘩を売って
いたと(笑)。当代随一学識人と言うプライドが一匹オオカミの元に
なっているのは間違いなさそうな気もしたり。
by tai-yama (2021-04-03 19:36) 

middrinn

たしかに、誰に対しても批判ばかりしてるイメージですね(^_^;)
実資が好意的に書いてた人物で思い浮かぶのは大江匡衡ぐらいで、
「現在の名儒であって、比肩する人はいない。文道は滅亡した。」
と亡くなった時に(^_^;) 妻を託されたから・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2021-04-03 19:52) 

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