210215読んだ本
読書の厄介なところは、思いもよらぬ結末ほど他人に喋りたくなることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
【読んだ本】
戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本
続けて、「古川緑波の冗句」を読んだ(⌒~⌒) 興味・関心がある本の話に絞ると、ロッパの「批評家
としてのすぐれた資質」も説く小林信彦『日本の喜劇人』(新潮文庫,1982)の「第一章 古川緑波 丸
の内喜劇の黄金時代」が取り上げて内容紹介していた『劇書ノート』について本書も詳述してる(^^)
・・・/緑波さんは、蔵書家かつ愛書家であったが、戦災で焼かれてしまった。
そういう時に、「愛読書について」というアンケートが来たら、「本の話は
しないでくれ」と返事をしたという。/・・・/緑波さんがたまたま戦火を
免れて残った昔のノートをもとに、自分の読んだ芝居の本の読後感を一冊の本
「劇書ノート」として世に出したのは、「ロッパ食談」より前の昭和二十八年で、
これも学風書院だったが、久保田[万太郎]さんが序文を寄せている。/・・・/
この本は、二百五十冊ほどの読後感で、「あの本、どんな本だったのかな」
というような時に、その時点以前の発行書だと、索引して大体がわかる重宝な
一冊である。/・・・
各出版社がタダでくれてた紙の出版目録、特に文庫と新書のはメチャ「重宝」だったのにな(-ω-、)
・・・/私が推理小説を書きはじめると、よく読んでくれたらしいが、こういわれたのを
思い出す。「昔の探偵小説は、悪人の姓が鰐淵とか、牛窓とか、何となく憎々しいのが
多かったが、戸板さんのは高田とか吉川とかいう、ごく平凡な姓なので、そこがいい」
というわけだ。/高田、吉川は咄嗟に挙げたので、私が実際に使っているわけではない。
/・・・
ホントかな( ̄◇ ̄;) 読者に「悪人」とすぐ判るように「昔の探偵小説」の約束事だったとか(^_^;)
・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07
・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20
・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-24
・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-29
・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03
・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-05
・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-11
・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
【読んだ本】
戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本
続けて、「古川緑波の冗句」を読んだ(⌒~⌒) 興味・関心がある本の話に絞ると、ロッパの「批評家
としてのすぐれた資質」も説く小林信彦『日本の喜劇人』(新潮文庫,1982)の「第一章 古川緑波 丸
の内喜劇の黄金時代」が取り上げて内容紹介していた『劇書ノート』について本書も詳述してる(^^)
・・・/緑波さんは、蔵書家かつ愛書家であったが、戦災で焼かれてしまった。
そういう時に、「愛読書について」というアンケートが来たら、「本の話は
しないでくれ」と返事をしたという。/・・・/緑波さんがたまたま戦火を
免れて残った昔のノートをもとに、自分の読んだ芝居の本の読後感を一冊の本
「劇書ノート」として世に出したのは、「ロッパ食談」より前の昭和二十八年で、
これも学風書院だったが、久保田[万太郎]さんが序文を寄せている。/・・・/
この本は、二百五十冊ほどの読後感で、「あの本、どんな本だったのかな」
というような時に、その時点以前の発行書だと、索引して大体がわかる重宝な
一冊である。/・・・
各出版社がタダでくれてた紙の出版目録、特に文庫と新書のはメチャ「重宝」だったのにな(-ω-、)
・・・/私が推理小説を書きはじめると、よく読んでくれたらしいが、こういわれたのを
思い出す。「昔の探偵小説は、悪人の姓が鰐淵とか、牛窓とか、何となく憎々しいのが
多かったが、戸板さんのは高田とか吉川とかいう、ごく平凡な姓なので、そこがいい」
というわけだ。/高田、吉川は咄嗟に挙げたので、私が実際に使っているわけではない。
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ホントかな( ̄◇ ̄;) 読者に「悪人」とすぐ判るように「昔の探偵小説」の約束事だったとか(^_^;)
・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)
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・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)
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・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)
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・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)
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・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)
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・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)
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・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03
・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)
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・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)
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・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)
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2021-02-15 18:59
コメント(10)
老眼なので「吉川」が「古川」に見えました。(@_@;)
by アニマルボイス (2021-02-15 20:31)
老眼なので写し間違えたかと、本書を確認してしまいました(@_@;)
by middrinn (2021-02-15 20:58)
緑波さんにとって、バイクを倒した後に「その傷跡について」と聞か
れることと同じぐらいショックだったのかも(泣)。
ちなみにバイク乗りで鰐淵さんと言うと、「事故るヤツは悪運と
踊っちまったぜ」(ネタで)で有名だったり。
by tai-yama (2021-02-15 23:47)
本の内容の「ネタバレ」、言いたくなってしまいますよね(笑)
by ナベちはる (2021-02-16 01:36)
今度「立ちごけの傷跡」について、
tai-yama様に訊きますね(^_^;)
by middrinn (2021-02-16 06:06)
ネタバレは罪ですが、
ナベちはる様、誘惑
がありますね(^_^;)
by middrinn (2021-02-16 06:07)
どんな本だったか調べられるのは良いですね!
映画版も何処かに無いものか(^^;
by そら (2021-02-16 06:40)
おススメ映画のとかはありますが、
駄作も含めたのは少なそう(^_^;)
by middrinn (2021-02-16 07:09)
テレビの時代劇も視聴者にすぐ「悪人」と判るような顔をした役者を立てるのがお約束事のようです(^_^;)
以前は書店のレジに出版目録?と思われる小冊子が置いてあり、頂いてきてエッセイや短編を読む楽しみもありましたが...。
by yokomi (2021-02-16 08:55)
「悪役商会」が結成されたぐらいですものね(^_^;)
ソレはおそらく各出版社の広報誌で、定期購読してる
人もいるのに、書店では無料で貰えるという(^_^;)
by middrinn (2021-02-16 09:36)