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201210読んだ本【バカチン】&おまけ【バカチン】

年末はAmazonギフト券への交換が停止されるので一日でも早く300コイン貯めるぞo(-`д´- o)ガンバル!!

【読んだ本(バカチン)】

小林保治『平安京の仰天逸話[エピソード]』(小学館,2003)

読了(^o^)丿 本書は〈「説話」という小さな窓からの古典紹介の小著〉(10頁)で、『今昔物語集』
『宇治拾遺物語』等々からセレクトした面白い説話を丸々紹介しているが、注釈書等の「古文表現に
忠実な逐語訳的文章」(9頁)ではなく、文字通り、現代語訳化してる〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
各説話の表題も下記の通りで、それぞれの原典が何かを当てられたら説話通オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)


    はじめに

    Ⅰ 凡愚の狂騒曲

     医は仁術とはいうものの

      穴を開けるテクニック

      タダ治療させられた好色医者

     大黒様の当たりはずれ

      隠し子に看取られて

      今さら独り身を悔やむな

      若妻をもったばかりに

      名は体を表す

     泥棒を捕えてみれば

      美貌の女官は夜盗のプロ

      灰を盗み食って改心

      よみがえる煩悩のもと

     愛すべき臆病男たち

      おのれの影におびえる「勇士」

      熟柿で命を落した男

      見えぬ化け物に踊らされ

      娘なら驚かないモノ

      やっぱり破戒かしらん

     高齢化社会を考える

      姥捨山異聞

      おばあちゃんの知恵、国を救う

     夢見の吉し悪し

      股、裂かれます

      死者のメッセージ

      夢さめて愛さめて

      夢に踏み込んできた本妻

    Ⅱ 女は心にくきもの

     貞女、二夫にまみえず

      やっと尋ねあてた夫は

      覚悟の再婚初夜

     惚れ直して元の鞘

      家財が返れば夫も帰る

      妻呼ぶ鹿の声は若き日のあなたの声

      一芸一能合格

      殺生をして得た妻の笑顔

     待つおんな

      急ぎすぎた出家

      猿沢の池悲歌

      想いを届けよ、砧の音よ

     力持ちの善女

      離縁された五百人力
 
      水争いを止めた一夜ダム

      締め付けて悶絶させた遊女

     鬼と化す嫉妬心

      姿を真似て心も変えて

      丑の刻参りVS.安倍晴明

      蛇にも変身します

    Ⅲ したたかな〈性〉命力

     お宝鑑定団

      珍なる喪服

      巨きいのがお好き

      日本一に異議あり

      論より証拠

     愛欲に我を忘れて

      母を殺せば妻に逢える

      乳児を飢えさせて男漁り

     やりたい一念

      天にも昇る心地

      溜めも溜めたり桶二つ

      おぞましき愛執の光景

      透明人間の乱行

     尼さんも好きなもの

      女装して住み込み宿願成就

      往生際に念じたのは

     相手は人間ならずとも

      子どもは蕪の子

      蛇のナマ殺し

      痴蛇をリンチ

     禁断の愛を超えて

      命を懸けた女狐の性

      狐に婿入り

      牡犬とトライアングル

     間男天国

      妻が雇った殺し屋

      公認された間男

      隣の部屋から降る雨は

      恋患いの名医

     浮気の代償

      不倫がばれた衣更え

      むりやりスワッピング

    Ⅳ 裸のセレブリティー

     小野小町のされこうべ

      遍昭と旧交をあたためることなく

      手を差し伸べた文屋康秀

      弘法大師が出会ったされこうべ

      在原業平の供養

     手玉にとられたプレイボーイ平中

      仕事人間はフォロー足らず

      元祖ストーカーのウンの尽き

     藤原道長とボディガード安倍晴明

      これはやばい

      晴明、呪力を示す

      ぶきみな献上品

      晴明宅はオートドア

      手荒なセクハラ検分

      ちゃっかりした愚兄

      ぶちこわされたデート

     地獄に堕とされた紫式部

      藤原道長のナンパ

      無明の闇へ

      式部の霊鎮め

     和泉式部の恋の色

      カーセックスの一夜

      危険な微笑

      事後の始末が肝心

      愛の課外授業

      恥ずかしい祈祷法

      紫式部のライバル評

     それからの清少納言

      抜擢したい人

      待たれる人

      紫式部がこきおろした人
 
      落魄の女法師

      オンナの証拠見せます

      直衣姿が忘れられないの

    おわりに

    付録・平安京条坊図/平安京大内裏図

御覧の通り、エロ系が多い(^_^;) 知らない説話もあって有意義ではある〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
各話には出典が明記されて「おわりに」には「読書ガイド」も付けられているのに間違っているのが
あることは既に指摘したので(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-11-30 )、
それ以外の気になる記述を今回は指摘しておくオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

①40頁

    /藤原道長との確執で知られる右大臣源顕房の子に、大納言雅俊という人がいた。/・・・

40頁の脚注で源顕房を「一〇三七~九四年。」、185頁の脚注で藤原道長を「九六六~一〇二七年。」
とするように、生前に接点が無い二人の間に「確執」なんかあるかよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
ちなみに、この源顕房の母親は藤原道長の娘(五女)の藤原尊子である〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

②79頁の脚注「みそのの尼」

    ・・・『今物語』で、「亀井の尼」の話に続く話の主人公。/

本書の「読書案内」も推奨する(233頁)三木紀人(全訳注)『今物語』(講談社学術文庫,1998)は
第二三話が「みそのの尼」で第二四話が「亀井の尼」という順番になってて逆じゃん( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

③118頁

    /のちに藤原道長の子頼通に愛され、関白師実、冷泉天皇の后寛子、天台座主覚円らの
    母親となった源祇子が、・・・

「冷泉天皇」は「後冷泉天皇」の誤植(´・_・`) 「冷泉天皇」なんて世代が違うじゃんC= (-。- ) フゥー

④176頁

    /桓武天皇の流れにつらなる右近権中将平好風の子貞文は、『平中物語』の主人公。
    『伊勢物語』の「昔男」に仮託される在五中将こと在原業平と同時代人で、・・・

在原業平は880年没で、平貞文の生年は不詳だが871年説が有力で、この二人を「同時代人」と言える
のかね(@_@;) 目加田さくを(全訳注)『平仲物語』(講談社学術文庫,1979)の「まえがき」でも
「『平仲物語』は、敗北者の文芸である。人生にも、恋にも、敗北の意識をもつことの多かった人、
平貞文の。在中とよばれた九世紀の在原業平にも比すべき十世紀の二枚目として、・・・」と(^_^;)

⑤197頁の脚注「紫式部」

    ・・・/女房名はもともと本名ではなく、通称であり、その女性が宮仕えに出た頃までの
    男性(祖父・父・夫・男兄弟)または宮仕えしている女主人とのゆかりを示す命名法が
    慣習化していた。例えば、・・・また清少納言は、清原氏の出であることからの「清」、
    学者の家でもあったので祖父などが任ぜられていたことからの「少納言」の取り合わせと
    推測される。・・・

清少納言の「祖父」が「少納言」に「任ぜられていた」とは初耳で、こんな説は見たことない(゚ロ゚;)

⑥215頁

    ・・・/同時代のライバル紫式部の『日記』に見える辛辣な清少納言評などを読むと、
    定子亡きあと、彼女[=清少納言]はしばらく道長の娘彰子に仕えて、紫式部らと
    同輩だった時期があったようだ。そこで同輩たちとなぜか協調できなかったらしい
    清少納言は、宮仕えをやめ、離婚者としての里居の生活に入ったのであろう。/・・・


「定子亡きあと」、「しばらく道長の娘彰子に仕え」たなんて説も見たことないねぇC= (-。- ) フゥー

【おまけ(バカチン)】

小林保治&増古和子(校注・訳)『新編日本古典文学全集50 宇治拾遺物語』(小学館,1996)所蔵本

巻第三の「平貞文、本院侍従の事」の本書の頭注七には次のように記されてたオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

    /本院は藤原時平、侍従は女房名。とすれば、左少将滋幹と権中納言敦忠を産んだ
    筑前守藤原棟梁[むねやな]の娘をいうか。・・・

「藤原棟梁」じゃなく在原棟梁(在原業平の子)ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!! 第七刷なのに(-"-)
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ニッキー

間違いって多いんですねぇ(*_*)
でも名前を間違えて全く違う人として紹介するのは
こういう本を書いてる作者にとって
かなり恥ずかしいことなんじゃないかと思うのですが(´・_・`)
生まれる10年前に亡くなった人との確執って(⌒-⌒; )
先祖代々とかw
by ニッキー (2020-12-10 21:45) 

tai-yama

人物説明も現代っぽく間違えて解釈したものを載せたのかな・・・
清少納言が彰子に仕えたは・・・・。定子と彰子の関係を考える
と定子の女房がそのまま彰子の女房に鞍替えするのはあり得ない
気がしたり。
by tai-yama (2020-12-10 23:22) 

nikki

CLUB panasonic 半年くらいで300コイン貯まり、
先日pontaポイントへ交換しました。
panasonicの動画CMどれもよく作られていて見てしまいます。
ポイントサイトの動画CMはあまり見ないのに。
by nikki (2020-12-11 01:09) 

ナベちはる

300ポイント、急いで貯めて早めの交換を…ですね(^^;
by ナベちはる (2020-12-11 01:57) 

そら

歴史って色んな解釈がありますし
それがまたロマン?なのかなぁ、間違いを含めて(^^;
by そら (2020-12-11 06:35) 

middrinn

小林保治は早稲田の教授ですから、
ニッキー様、素人のミスと違って、
マジで恥ずべき間違いかと(^_^;)
by middrinn (2020-12-11 07:24) 

middrinn

萩谷朴も、定子に仕える前なら彰子に仕えようとしたと、
tai-yama様、書いてますが、定子の死後はねぇ(^_^;)
by middrinn (2020-12-11 07:26) 

middrinn

このままいけば来週の土曜には300コイン貯まります(^_^;)
nikki様、たしかに、あの動画は視入ってしまいますね(^^)
どうせなら、パナソニックの株主になられませんか(^o^)丿
by middrinn (2020-12-11 07:36) 

middrinn

少しでも早くギフト券に交換しないと、年末年始には、
ナベちはる様、古本屋も休みになりますしね(^_^;)
by middrinn (2020-12-11 07:38) 

middrinn

史実に反していても、思いもよらぬ奇想天外な歴史解釈なら、
そら様、それはそれで面白がることも出来ますけどね(^_^;)
by middrinn (2020-12-11 07:40) 

yokomi

さてさて、何を買って読めば良いのか...(>_<) そうそうmiddrinnさんが各社の本を網羅する正誤表本を出版して欲しいです(^_^)v
by yokomi (2020-12-11 14:55) 

middrinn

無償で校正・校閲をしているような(ノ_-;)トホホ…
本書は古典文学への誘いにはなりそうなので、
図書館でお読みになられれば損しません(^^)
by middrinn (2020-12-11 15:20) 

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