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201026読んだ本

とがわ愛(著・イラスト)坂井建雄(監修)『やせ筋トレ 姿勢リセット』(KADOKAWA,2020)も(^_^;)
こーゆー本ばかり図書館で予約していると、太っていると誤解されそうだ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

渡邊大門『謎とき 東北の関ヶ原 上杉景勝と伊達政宗』(光文社新書,2014)

読了(^o^)丿 歴史学界の近年の研究動向も踏まえた論述なので、門外漢としては勉強になる(⌒~⌒)

    はじめに

    第一章 硬骨漢・上杉景勝

     上杉氏とは/長尾氏とは/上杉謙信の父・為景/上杉謙信のハンディキャップ/
     為景の没落/謙信、十四歳の初陣/謙信の家督相続/謙信の問題/景虎と景勝/
     謙信の死と家督相続問題/御館の乱の勃発/景勝の逆襲/戦後処理とその後/
     秀吉に与す/

    第二章 家康と景勝の微妙な関係

     子のいなかった秀吉/五大老制度の創設/五大老になった景勝/会津への転封/
     秀吉の病と精神状態/秀吉死後の景勝/家康の不穏な動き/七将襲撃事件の勃発/
     家康と景勝の関係/会津への帰国/家康の警戒心/藤田信吉の寝返り/
     なぜ寝返ったのか/越後・堀秀治の現状/秀治の讒言/

    第三章 「直江状」は本物か?

     景勝の警戒心/冷静な家康/西笑承兌の書状/承兌と兼続の関係/霊社の起請文/
     前田利長謀反の一件/「直江状」の到来──兼続の返答/「直江状」の評価──
     否定的な見解/「直江状」の評価──肯定的な見解/異なった視点からの肯定的見解/
     「直江状」を精読する/戦国時代の札礼/「直江状」を読む──字句や文言など/
     「直江状」を読む──西笑承兌書状との関連/朝鮮再出兵は虚説か/「直江状」の日付
     をめぐって/なぜ上洛できなかったのか/「直江状」は本物か?/

    第四章 「事前盟約」と「小山評定」の謎

     景勝と三成の事前盟約はあったのか/事前盟約がなかった証拠/三中老などの諌止は
     あったのか/各条文の検討/家康はいつ会津征伐を決意したか/家康の進軍/
     江戸城に向う/石田三成に「家康憎し」はなかった/大谷吉継と三成の友情/
     七将襲撃事件後の吉継/「厚狭毛利家文書」四六号の解釈/関ケ原合戦勃発の理由/
     家康、小山へ/三成らの挙兵/家康はいつ知ったのか?/通説の小山評定/
     小山評定はなかった?/下二介の書状/徳川家康書状写の日付/やはり小山評定はあった/

    第五章 東北の関ヶ原

     伊達政宗の登場/政宗の動向/政宗の献策/家康・秀忠の手紙/上杉遺民一揆と
     直江兼続/兼続は家康追撃を主張したのか/広がる戦線/百万石のお墨付き/
     上杉方の防御/最上氏への攻撃/長谷堂合戦の攻防/三成挙兵後の流れ/
     決戦はじまる/西軍の崩壊/敗残した諸将の末路/東軍大名の処遇/西軍の敗報届く/
     一日千秋の思い/幻の「百万石のお墨付き」/和賀一揆の扇動/その後の上杉家/
     それぞれの最期/    

    おわりに

    主要参考文献

    関ヶ原合戦年表

御覧の通り、書名の〈東北の関ヶ原〉は第五章の一部だけ(^_^;) それでも、近年の研究を踏まえて、
関ヶ原合戦についての従来の理解が如何に俗説に基づいていたかが解ったので有益だったな(⌒~⌒)
類書で読んだ気もする話も結構あるけど、西笑承兌の書状&「直江状」にある「朝鮮再出兵」の話は
不勉強か記憶が薄れたか初耳(゚ロ゚;) 「・・・/宮本[義己]氏の指摘によると、朝鮮再出兵というのは
まんざら虚説でもないらしい。宮本氏は荒野泰典氏の研究(「江戸幕府と東アジア」)を参照しつつ、
朝鮮再出兵が計画されていた事実を指摘している。・・・」云々と本書123~124頁にはある( ̄◇ ̄;)
「直江状」は司馬遼太郎の傑作『関ケ原』(「ケ」か「ヶ」かはっきりせず)も頁を割いてたけど、

    /ここまで、先行する研究や関係する史料を交えながら、「直江状」についていろいろと
    考えてきた。少なくとも言えることは、いわゆる「直江状」が原本を忠実に写し取った
    ものではないということである。また、これまで字句や文言に誤りが多く、文章が美文調
    であることなどから、後世の人の手が及んだことが指摘されてきた。つまり、それは改竄
    もしくは捏造ということになろう。/しかし、宮本[義己]氏や水野[伍貴]氏の指摘に
    よって、西笑承兌の書状が四月十三日に到着することがあり得ないこと(使者が四月十日
    に京都を出発しているので)、そして景勝がいったんは上洛を承諾していたことを考慮
    すると、原「直江状」に後世の人が手を加えた(改竄・捏造)といったレベルの話でない
    ことは明白であろう。・・・

とし(本書130~131頁)、「・・・したがって、歴史史料としては一次史料と同等の価値があるとは
考えられず、用いないほうが無難なのではないだろうか。/つまり、単なる創作物に過ぎないのだ。」
(本書133頁)と結論( ̄◇ ̄;) となると、「直江状」を使ってる歴史小説はもう読めないか(@_@;)
タグ:歴史
コメント(8) 
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コメント 8

ニッキー

最近の図書館はこういう本もたくさん扱ってるんですねぇ(°_°)
そういうコーナーはやっぱり大人気なんでしょうか?
自分で買うのはちょっと・・・と思ってる人や
多分読んでも三日坊主の人とかは借りる方が良いですよね(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-10-26 21:12) 

middrinn

こーゆー売れてる本は、リクエストも多いため、
複本として何冊も購入も、数年も経たない内に、
誰も借りなくなるので、如何なものかと(^_^;)
by middrinn (2020-10-26 21:20) 

tai-yama

本を返しに来た時、ライザップみたいに痩せていたり(笑)。
直江状は真書説もありますね。としても、色々削っているとか
なんとか・・・あと30年後ぐらいとかに直江状の常識が変わるかも。
by tai-yama (2020-10-26 23:01) 

ナベちはる

貸出履歴を見て「この人はこんな人なのか」と推測するの、解る気がします(^^;
by ナベちはる (2020-10-27 00:36) 

middrinn

西笑承兌の書状を携えた使者が京都を出発した日に関し、
tai-yama様、新説が出ないと、難しい感じです(^_^;)
by middrinn (2020-10-27 06:25) 

middrinn

貸出履歴からプロファイリングとかも、
ナベちはる様、出来そうですね(^_^;)
by middrinn (2020-10-27 06:26) 

そら

最近の図書館はこういう本も取り扱っているんですね
痩せるぞーと意気込んで買っても一週間ももたない私には
利用価値があります!!
by そら (2020-10-27 06:37) 

middrinn

売れている本は、たいてい図書館に入りますよ(^_^;)
図書館を利用して出費を抑えて車を買いましょ(^o^)丿
by middrinn (2020-10-27 06:39) 

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