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201020昨日買った本&読んだ本

ハンコ廃止デジタル化で憶えなきゃならぬパスワードの数が増えることを苦痛に感じないのか(´ヘ`;)

【昨日買った本&読んだ本】

山下道代『伊勢集の風景』(臨川書店臨川選書,2003)

「もったいない本舗 楽天市場店」で「良い」を2584円で15日注文し19日に届く(+_+) コンディション
説明文はテンプレ(2種類あり、前は同じ「良い」でも「非常に良い」に近いか「可」に近いかに対応
してたが、最近は対応せず)ゆえ略(^_^;) Amazonに同時出品してる価格よりは安いとはいえ、エラー
連発で注文が出来なかったため、5%引きクーポン使えず(ノ;ω;)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!!
新品同様のが届くも本書の定価(本体2500円+税)から古本なら1200円程度が適正価格かと(-ω-、)
でも、内容は非常に興味深く、ふ~む!ナルホド!等と思いながら、昨夜から拾い読みしてる(^_^;)

    ・・・/宮仕え女房の晩年といえば、たとえば『後撰集』などには、他国にはふれて
    暮らすとか、世に忘られて山里に住むとかの例が見られる。事実そのようなことは、
    世に稀ではなかったであろう。しかし伊勢の晩年には、その種の零落の影は微塵もない。
    『伊勢集』に残る歌から見えてくるのは、次世代の高位貴族と門を並べて住み、
    垣越しに散りくる花をめぐって歌をやりとりする老婦人、またやはり息子ぐらいの
    若い貴族に頼まれて、重陽の日の菊の着せ綿を作ってやる老婦人である。さらに
    摂関家の子息の山荘に娘中務を伴って訪れ、その庭園の滝の趣向に興じた歌を
    詠むような、そんな老婦人なのである。/・・・

その通りだけど、巻末の「和歌索引」を見る限りでは本書が取り上げてない伊勢タンの歌を引いて、
2019年に読了した本でベスト5に入る知的面白さだった秋山虔『王朝の歌人5 伊勢』(集英社,1985)
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-01 )は「零落」説も紹介( ̄∇ ̄)v

    /伊勢がわが家を人手に渡したことを詠んだ次のような歌がある。

      家を売りて詠める、

     飛鳥川淵にもあらぬわが宿も瀬に変はりゆくものにぞありける

    これは『古今和歌集』雑下におさめるもので、『伊勢集』では二・三類本にのみある歌。
    伴信友『[表章伊勢日記]附証』では「身のおちぶれて五条の家を人に売り与へたりし
    なるべし」と述べているが、これをもって伊勢の晩年の零落説の根拠としえないことは、
    『古今和歌集』撰進以前の作であるという理由ばかりではなく、むしろ宮仕えの関係上
    家を売ったということも考えられる、と曾沢太吉氏の説かれるとおりであろう。・・・
    
底本に忠実(?)な関根慶子&山下道代『私家集全釈叢書16 伊勢集全釈』(風間書房,1996)は同歌
を収録してないが、秋山虔&小町谷照彦&倉田実『日本古典評釈・全注釈叢書 伊勢集全注釈』(角川
書店,2016)は底本に無い歌も「補」として巻末に収録してて、その同歌の語釈を引く( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

    ・・・『古今集』撰進以前の歌であるから、三十歳以前の詠作と考えられるので、
    『附證』の晩年零落説には従えず、宮仕との関連から売却したと推定する曾沢太吉説
    (「伊勢の御」考『国語国文』一九三四年三月)が妥当か。/

・和歌の割り当てを忘れてたのに気付いた醍醐帝、伊勢タンに御指名キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-02-07

・伊勢タンは「花を映す鏡となる澄んだ水面」を、紀友則は「水に映った菊の美しさ」を詠んでいる(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-04

・伊勢タンがチト可哀想だよ(´;ω;`)ウッ… これからは、もう少し心を込めて伊勢タンと呼ぶよ(;_;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-05

・記念に東大受験して「△△参上!」と机に落書きしてくるアホと伊勢タンを同類視するなヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-09

・伊勢タンが後世の歌人から如何に尊敬されていたかという逸話と牛車の乗車降車の作法について(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-11

・nice!やコメしても無反応なブログ主の如く伊勢タンはお高くとまってるわねオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-29
タグ:和歌 評論
コメント(8) 
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コメント 8

tai-yama

宮仕え女房の晩年と言っても60過ぎではなく、40過ぎとかなんです
よね。美魔女も平安時代だとババァ。
息子ぐらいの若い貴族とのロマンスとかもあったのかな?
by tai-yama (2020-10-20 22:01) 

ニッキー

新品同様とはいえ一応古本扱いなら、
もう少し値段を下げてくれれば嬉しいですねぇ(*_*)
できれば家を売らずにそのまま寂しい思いをせずに
暮らしてたら良いなぁ^^
by ニッキー (2020-10-20 23:23) 

ナベちはる

パスワードが増えるぐらいなら、多少押すのが面倒でも判子はあった方が良いかなと思ってしまいました…(^^;
by ナベちはる (2020-10-21 00:45) 

middrinn

息子ぐらい離れてはないですけどね、伊勢タンは宇多天皇の子を産んだ後、
tai-yama様、宇多天皇の子の敦慶親王との間に中務を儲けてます(^_^;)
by middrinn (2020-10-21 06:36) 

middrinn

この手のショップは(古)本に対する見識が無いので、
ニッキー様、古本市場ではなくネット上の相場で値を
付けているらしく、他店が高値を付けると追随(+_+)
by middrinn (2020-10-21 06:39) 

middrinn

現状でさえ、多くのパスワードを記憶するのに四苦八苦してるのに、
ナベちはる様、これ以上、多くなるのは勘弁してほしいです(+_+)
by middrinn (2020-10-21 06:41) 

そら

パスワードねぇ
今何個あるんだろう?
何かに書いて置かないと忘れちゃいます(^^;
by そら (2020-10-21 18:22) 

middrinn

ソレを誰かに見られたら大変じゃないですかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
でも、同じパスワードの使い回しも危険ですしねぇ(-ω-、)
by middrinn (2020-10-21 18:31) 

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