200315読んだ本
昨日からマウスが赤くピコピコ点滅してるけど、乾電池一本をヨドバシに届けてもらうのもナンだし、
ヨドバシまで買いに行くとしてマスク一枚使うというのもナンですなぁ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
【読んだ本】
横井清(訳)『新井白石「読史余論」現代語訳』(講談社学術文庫,2012)
泰斗であられる坂本太郎が『史書を読む』(中公文庫,1987→1992三版)で「近代史学の創始者として
仰がれる新井白石」と記してるほど、白石の著書『読史余論』は凄いのだよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
林屋辰三郎『日本の歴史12 天下一統』(中公文庫,1974)から引いとく〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・かくして信長は山門の焼討ちを決行する。日吉社はじめ延暦寺の堂塔
ことごとくに放火し、いったん焼け残ったものにも見つけしだい重ねて放火し、
一宇も余そうとしなかった。延暦寺衆徒はもとより坂本町方の土民など無辜の民衆も
数多く死んだ。ここに八百年の伝統をもつ山門は滅亡したのである。/この一事は、
すでに去年の山門包囲にあたって、信長より山門にたいし、一山焼払いの警告を
していたので、これに従わなかった叡山に責任を帰して説明されるのがふつうである。
そしてまた叡山の山内は、出家の作法が忘れられるほどに腐敗していた事実をあげて、
放火を弁護するのがふつうである。『甫庵太閤記』などが「山門ヲ亡ボス者ハ山門ナリ」
といった批判をしているのも、その現われである。/たしかに当時の山門の状況には
非難すべきものが多かったし、古代的勢力の拠点であったことも、源平争乱のとき以来
ほとんど変わりがなかった。したがって信長の放火が、平重衡の南都焼討ちに比せられる
のも不思議ではない。/しかしこのような信長の山門焼討ちにたいする意外なくらいな
肯定と弁護の源泉が、いったいどこにあったかをさかのぼって考えてみると、実に
新井白石に帰着するのである。儒者としての白石の立場から『読史余論』のなかで、
「其事ハ残忍也ト雖、永ク叡僧ノ兇悪ヲ除ケリ、是亦天下ニ功有事ノ一ツ成ベシ」とし、
これも英断として称讃したのがはじまりで、近代・現代の歴史学もまた、古代的権威の
克服、宗教的束縛からの解放として、この行為を高く評価するにいたったのである。
白石の歴史学における影響は、おどろくほどに大きい。/・・・
新井白石が織田信長の「比叡山焼き討ち」を論じた当該件を本書310頁から引くオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
/考えてみるに、中世より比叡山の僧徒は武器を帯び、ややもすると皇室を脅かした。
代代の帝王や将軍・大臣らも恐れ、彼らのいうようにしていたから、その害悪は
とてものこと仏教徒の行いとは思われなかった。しかし、信長は、その破壊無律ぶりを怒り、
ついに山を焼き払った。そのこと自体は残忍ではあったが、永く比叡山の僧の兇悪を
取り除いたのである。これもまた、天下の功績の一つにちがいない。/
「足利家滅亡の因を論ず」という見出しが付された一節(本書313頁)の〆の部分も興味深い(⌒~⌒)
・・・/だから、足利殿の家は、管領のために弱められ、ついには陪臣のために
亡んだのであった。/細川の家もその家臣に迫られて、また陪臣に威圧と福徳を
ほしいままにされた。そうして、反逆の威力をふるった三好も松永もまた、
その理屈にしたがって亡んだことは、実にこれみな、「爾[なんじ]より
出[いで]て爾に帰る」との理[ことわり]と思われる。/
この「爾より出て爾に帰る」に付されている補注47(本書346頁)を見ると、〈『孟子』梁恵王下篇の
「爾より出ずる者は、爾に反[かえ]る者なり」による。善悪禍福みな自ら招くことをいう。〉と説明
されてるけど、コレは上述の『甫庵太閤記』の「山門ヲ亡ボス者ハ山門ナリ」にも通じる気が(@_@;)
ヨドバシまで買いに行くとしてマスク一枚使うというのもナンですなぁ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
【読んだ本】
横井清(訳)『新井白石「読史余論」現代語訳』(講談社学術文庫,2012)
泰斗であられる坂本太郎が『史書を読む』(中公文庫,1987→1992三版)で「近代史学の創始者として
仰がれる新井白石」と記してるほど、白石の著書『読史余論』は凄いのだよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
林屋辰三郎『日本の歴史12 天下一統』(中公文庫,1974)から引いとく〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・かくして信長は山門の焼討ちを決行する。日吉社はじめ延暦寺の堂塔
ことごとくに放火し、いったん焼け残ったものにも見つけしだい重ねて放火し、
一宇も余そうとしなかった。延暦寺衆徒はもとより坂本町方の土民など無辜の民衆も
数多く死んだ。ここに八百年の伝統をもつ山門は滅亡したのである。/この一事は、
すでに去年の山門包囲にあたって、信長より山門にたいし、一山焼払いの警告を
していたので、これに従わなかった叡山に責任を帰して説明されるのがふつうである。
そしてまた叡山の山内は、出家の作法が忘れられるほどに腐敗していた事実をあげて、
放火を弁護するのがふつうである。『甫庵太閤記』などが「山門ヲ亡ボス者ハ山門ナリ」
といった批判をしているのも、その現われである。/たしかに当時の山門の状況には
非難すべきものが多かったし、古代的勢力の拠点であったことも、源平争乱のとき以来
ほとんど変わりがなかった。したがって信長の放火が、平重衡の南都焼討ちに比せられる
のも不思議ではない。/しかしこのような信長の山門焼討ちにたいする意外なくらいな
肯定と弁護の源泉が、いったいどこにあったかをさかのぼって考えてみると、実に
新井白石に帰着するのである。儒者としての白石の立場から『読史余論』のなかで、
「其事ハ残忍也ト雖、永ク叡僧ノ兇悪ヲ除ケリ、是亦天下ニ功有事ノ一ツ成ベシ」とし、
これも英断として称讃したのがはじまりで、近代・現代の歴史学もまた、古代的権威の
克服、宗教的束縛からの解放として、この行為を高く評価するにいたったのである。
白石の歴史学における影響は、おどろくほどに大きい。/・・・
新井白石が織田信長の「比叡山焼き討ち」を論じた当該件を本書310頁から引くオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
/考えてみるに、中世より比叡山の僧徒は武器を帯び、ややもすると皇室を脅かした。
代代の帝王や将軍・大臣らも恐れ、彼らのいうようにしていたから、その害悪は
とてものこと仏教徒の行いとは思われなかった。しかし、信長は、その破壊無律ぶりを怒り、
ついに山を焼き払った。そのこと自体は残忍ではあったが、永く比叡山の僧の兇悪を
取り除いたのである。これもまた、天下の功績の一つにちがいない。/
「足利家滅亡の因を論ず」という見出しが付された一節(本書313頁)の〆の部分も興味深い(⌒~⌒)
・・・/だから、足利殿の家は、管領のために弱められ、ついには陪臣のために
亡んだのであった。/細川の家もその家臣に迫られて、また陪臣に威圧と福徳を
ほしいままにされた。そうして、反逆の威力をふるった三好も松永もまた、
その理屈にしたがって亡んだことは、実にこれみな、「爾[なんじ]より
出[いで]て爾に帰る」との理[ことわり]と思われる。/
この「爾より出て爾に帰る」に付されている補注47(本書346頁)を見ると、〈『孟子』梁恵王下篇の
「爾より出ずる者は、爾に反[かえ]る者なり」による。善悪禍福みな自ら招くことをいう。〉と説明
されてるけど、コレは上述の『甫庵太閤記』の「山門ヲ亡ボス者ハ山門ナリ」にも通じる気が(@_@;)
マスクして買い物に行くなら、他の買い物も同時に済ませないと
もったいないですよねぇ(*_*)
それなら、定価になっちゃうけどネックウォーマーで
口元隠してササっとコンビニに買いに行く方が良いかも(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-03-15 20:55)
ですよね(^_^;) でも、コンビニに行くのも、
今やマスクなしだと勇気要りますよ(-ω-、)
by middrinn (2020-03-15 21:27)
松永さん(爆死)は信長に反逆したのでちょっと違うかな?
信長は「山門ヲ亡ボス者ハ山門ナリ」ですね。
by tai-yama (2020-03-15 23:10)
1本の乾電池のためにマスク1枚は、こんな状況でなくても勿体ないですね((+_+))
by ナベちはる (2020-03-16 00:40)
使い切ったと思ったものの、未だ捨てていない乾電池があったら、試しに入れてみましょう。まだ使えることもあります(^_^)v 当時の延暦寺は武装豪族みたいだったのでしょうかねぇ(>_<)
by yokomi (2020-03-16 00:58)
おはようございます^^
乾電池の買い置きはないのですか? ほかに買い物があったらマスクのためにもいろいろ購入されると良いわ^^
歴史の見方は面白いですね。新井白石ってそんなに歴史家として有名なんだ(@@ 歴史に疎いmimimomoでした(-。-
by mimimomo (2020-03-16 06:36)
おっしゃる通りで、松永久秀が家臣にやられたという話は聞かないですねぇ(^_^;)
tai-yama様、家臣の分を守らず主家の三好氏を蔑ろにした罪の報いの意かと(^_^;)
by middrinn (2020-03-16 08:30)
たしかに、この状況下でなくても、
ナベちはる様、使い捨てとはいえ、
モッタイナイですよねぇ(´ヘ`;)
by middrinn (2020-03-16 08:36)
それに、同じ電池でも、いったん取り出して入れ直すと
yokomi様、点滅が消えます(^_^;) まさに僧兵(^_^;)
by middrinn (2020-03-16 08:38)
単三電池は持ってなかったのです(ノ_-;)ハア…
mimimomo様、『読史余論』は将軍家宣の
ために書かれた通史で面白いですよ(^o^)丿
by middrinn (2020-03-16 08:51)
学校日本史では『折たく柴の記』は習っても、
『読史余論』は習わなかったような(^^;)
まあ、どちらも読んだことありませんが(^^;)
by enokorogusa (2020-03-16 18:29)
日本史の授業も例によって聴いていなかったので全く憶えてないです(-ω-、)
桑原武夫(責任編集)『日本の名著15 新井白石』(中央バックス,1983)、
所蔵してますが、『折りたく柴の記』『古史通』『古史通或問』『読史余論』
(本書の原本)の各現代語訳を収録してて、結構お得なんですよね(⌒~⌒)
by middrinn (2020-03-16 18:56)