200219読んだ本
不特定多数が集まり混雑する確定申告書類の作成・提出会場で感染したらシャレにならん((;゚Д゚)ヒィィィ!
【読んだ本】
関根慶子&山下道代『私家集全釈叢書16 伊勢集全釈』(風間書房,1996)所蔵本
駿台予備校で古文を教えてた高橋正治は『大和物語』に関する専門書を数冊出してるが、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の『大和物語』第30段の高橋正治による現代語訳にはチト疑問(@_@;)
/故右京の大夫[源]宗于の君が、官位の昇進するはずのときに、
自分が昇進できないとは、とお思いになっていたころ、亭子の帝[宇多天皇]に、
紀伊の国から石のついた海松[みる]を奉ったことを題として、
人々が歌を詠んだときに、右京の大夫がこのように詠んだ。
沖つ風 ふけゐの浦に 立つ浪の なごりにさへや われはしづまむ
(沖から風が吹いて、[紀伊国の]吹井の浦に波が立ちますが、
石のついた海松のような私は、その余波によってまでも
波打ちぎわにもうち寄せられず、底に沈んだままでいるのでしょうか)
「石のついた海松」は紀伊国から献上されたのに、この歌の訳は「底に沈んだまま」ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
この歌は雨海博洋&岡山美樹(全訳注)『大和物語(上)』(講談社学術文庫,2006)が「伊勢集には、
伊勢の歌としてある。」と指摘しているのに対して、そのことを高橋正治の頭注は言及せず(´ヘ`;)
そこで、本書から、この歌の「通釈」と、この歌への批評の一部を引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
吹飯[ふけひ]の浦に立つ波が引いて行ったあとには、海中のものがうちあげられて
残っている。それなのに私は、こうした波のなごりのようなものにすらなることもできず、
いつまでも海の底に沈んでいなければならないのだろうか。
/『大和物語』三十段には、「故右京の大夫宗于の君、・・・人々歌よみけるに、
右京の大夫」としてこの歌がある。すなわちこれは、右京大夫源宗于が、献上された
石つきの海松に寄せて、わが身の不遇を嘆いた歌。石つきの海松というような
海中のものさえ、こうして晴れの日にあうことがあるというのに、自分はなぜ、
当然昇進してもいいはずの時にさえ昇進できないのかと、そのつらさを詠んだもの
である。・・・
『大和物語』には自らの不遇を歌でウダダに訴えた人は他にもあり、源宗于は第32段でも訴えるが、
その歌をウダダは「なんのことだろうか。この歌の意味がわからない」(高橋正治訳)と言った由、
道真もあっさり見捨て、この世はわたしのためにある的自己チュー享楽主義ウダダを頼っても(^_^;)
【読んだ本】
関根慶子&山下道代『私家集全釈叢書16 伊勢集全釈』(風間書房,1996)所蔵本
駿台予備校で古文を教えてた高橋正治は『大和物語』に関する専門書を数冊出してるが、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の『大和物語』第30段の高橋正治による現代語訳にはチト疑問(@_@;)
/故右京の大夫[源]宗于の君が、官位の昇進するはずのときに、
自分が昇進できないとは、とお思いになっていたころ、亭子の帝[宇多天皇]に、
紀伊の国から石のついた海松[みる]を奉ったことを題として、
人々が歌を詠んだときに、右京の大夫がこのように詠んだ。
沖つ風 ふけゐの浦に 立つ浪の なごりにさへや われはしづまむ
(沖から風が吹いて、[紀伊国の]吹井の浦に波が立ちますが、
石のついた海松のような私は、その余波によってまでも
波打ちぎわにもうち寄せられず、底に沈んだままでいるのでしょうか)
「石のついた海松」は紀伊国から献上されたのに、この歌の訳は「底に沈んだまま」ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
この歌は雨海博洋&岡山美樹(全訳注)『大和物語(上)』(講談社学術文庫,2006)が「伊勢集には、
伊勢の歌としてある。」と指摘しているのに対して、そのことを高橋正治の頭注は言及せず(´ヘ`;)
そこで、本書から、この歌の「通釈」と、この歌への批評の一部を引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
吹飯[ふけひ]の浦に立つ波が引いて行ったあとには、海中のものがうちあげられて
残っている。それなのに私は、こうした波のなごりのようなものにすらなることもできず、
いつまでも海の底に沈んでいなければならないのだろうか。
/『大和物語』三十段には、「故右京の大夫宗于の君、・・・人々歌よみけるに、
右京の大夫」としてこの歌がある。すなわちこれは、右京大夫源宗于が、献上された
石つきの海松に寄せて、わが身の不遇を嘆いた歌。石つきの海松というような
海中のものさえ、こうして晴れの日にあうことがあるというのに、自分はなぜ、
当然昇進してもいいはずの時にさえ昇進できないのかと、そのつらさを詠んだもの
である。・・・
『大和物語』には自らの不遇を歌でウダダに訴えた人は他にもあり、源宗于は第32段でも訴えるが、
その歌をウダダは「なんのことだろうか。この歌の意味がわからない」(高橋正治訳)と言った由、
道真もあっさり見捨て、この世はわたしのためにある的自己チュー享楽主義ウダダを頼っても(^_^;)
確かに、今の時期の税務署は混雑しまくりですもんねぇ(*_*)
シブシブ行ってる場所で感染なんかしたら悲しすぎます(ー ー;)
マスクと手洗い、しっかりして予防してくださいね(_ _)
自らの不遇をひたすら訴えてるのに「意味がわからない」って
言われるなんて・・・さすが自己中は違いますねぇ(°_°)
by ニッキー (2020-02-19 20:14)
しかも、確定申告書類作成・提出会場では、必ず税務署職員と揉める人がいて、
大声でどなりまくるから、もし感染者だったら、飛沫が・・・ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
「意味がわからない」で済ませちゃうところが、ウダダたる所以かも(^_^;)
by middrinn (2020-02-19 20:41)
宇多上皇(以下ウダダ)が仏教にハマって出家をして仁和寺に住むようになり一番困ったのは菅原道真ですよね・・・
菅原道真はウダダの後ろ盾があってこそ力を発揮出来たのに、
そのウダダの自己中のために政治の世界からいなくなった
このチャンスを朝廷内でのライバルだった藤原時平は見逃してなかったんですよね!Σ( ̄□ ̄;)
自己中のウダダのせいで力を失った菅原道真は、藤原時平に謀反を企んでいると
嘘のチクりをされてしまい京都を追い出され大宰府へ左遷させられてしまいますよね(。>д<)
ウダダは藤原一族に抵抗していた時期もありましたが結果としては菅原道真が可哀想過ぎます。
by たじまーる (2020-02-19 21:11)
しかも菅原道真を見捨てた後、敵対してた藤原時平の娘の藤原褒子(京極御息所)を
ウダダはメチャ贔屓にしてアツアツだったんですよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! エロボウズガァ!!
by middrinn (2020-02-19 21:39)
「クビにならないだけマシだと思え!」が今の時代だったり。
カルロス・ゴーンは宇多天皇の生まれ変わりかも。
by tai-yama (2020-02-19 23:34)
大勢の人がいるところだと、感染リスクも高まりますね(((゚д゚; )))
by ナベちはる (2020-02-20 00:55)
日本固有色に海松色というのありますし、
海松模様もいろんなところに使われているので
石の付いた海松などを献上されず、
「海松模様・色」の置物などを
奉られば良かったのに等とヾ(≧▽≦)ノ
勝手な推測をするのは私だけ?(;´∀`)?
by mirro (2020-02-20 02:03)
ゴーンに何人も愛人がいないと、
tai-yama様、ウダダとは^_^;
by middrinn (2020-02-20 08:11)
しかも、会場では大勢の人が、
ナベちはる様、密着するように
作成しているんですよ(´ヘ`;)
by middrinn (2020-02-20 08:13)
海松色も海松模様も知りませんでしたm(__)m
雨海&岡山は、「長寿を祝って奉げたもの」と、
mirro様、石についた海松の献上の意味を推測
してますが、「松」からの連想ですかね(^_^;)
by middrinn (2020-02-20 08:19)
こんにちは
毎年のことですが申告は大変です。
by uchin (2020-02-20 09:30)
ですよねぇ(´ヘ`;) 還付金があるからやりますけど(^_^;)
by middrinn (2020-02-20 09:33)
>不特定多数が集まり混雑する確定申告書類の作成・提出会場で感染したらシャレにならん
過去に一度しか確定申告経験がないのですが、確かに沢山の人いたし、怒鳴ってる人いたし^^;
コロナ対策でネット申告すれば今回に限り還付金額倍にしますとかいんじゃね~(爆)(この時期もう難しいのかな^^;)
by よしころん (2020-02-20 10:48)
怒鳴る人の飛沫を一瞬でフリーズさせ、霧氷の写真を撮・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
シックな感じで、幻想的な霧氷の風景写真は、まさに眼福でした\(^o^)/
by middrinn (2020-02-20 11:25)
宇多天皇は一度臣籍降下してから帝位についた異色の天皇なので、苦労人のイメージがあるかと思いきや、結構やりたい放題な部分も感じられますね。
特に基経が亡くなった後は。
さっさと息子に定位を譲った割に、政治への口出しをやめてるわけでもなさそうですし。
嵯峨上皇のような存在を意識していたのかも。
by enokorogusa (2020-02-20 18:31)
ナルホド( ̄◇ ̄;) 嵯峨上皇を目指していたというのは面白いですね(^^)
院政の先駆か^_^; もしかしたら臣下の頃に苦労してて、反動かも(^_^;)
by middrinn (2020-02-20 19:04)