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191210読んだ本

巻を置く能わず面白さで眠れなかったのならともかく、今後の読書計画策定で何を読むか決められず
眠れなかったとは(ノ_-;)トホホ… 何を読みたいかよりも残っている付箋紙の色や布製ブックカヴァーの
大きさなどといった外的条件を重視して読む本を選んでるなんて本末転倒だなオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
ちなみに、最新記事の閲覧数が三桁を超えそうになったら更新する方針〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

宮城谷昌光『劉邦(二)』(文春文庫,2018)所蔵本

昨日の第一巻に続き、第二巻も読了(^o^)丿 本書が描き出す劉邦の傑出ぶりが凄すぎるヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    ・・・/「ちょうどよかった。蕭何を呼んできてくれ。将が決まったので、
    任命書を作ってもらう」/「た[ママ]れですか、将は──」/夏侯嬰はその将の名を
    きかされて眉をひそめた。/「曹参ではないのですか」/そういいたげな夏侯嬰が
    室外にしりぞいたあと、しばらくして入室した蕭何は、劉邦から将の名をきかされても
    眉をひそめず、/「紀成、ですか」/と、なかば納得したようにいった。行政官であった
    蕭何は、県民の特徴をおおよそつかんでいる。紀成は、王陵のような豪族ではないが、
    有力者のひとりにはちがいなく、しかも私欲にこりかたまらず、ものがたい。/
    「堅忍不抜の男だ」/と、劉邦は確信をひけらかすようにいった。──劉季にとって、
    紀成は縁もゆかりもないはずだが……。/どこで劉季は紀成の器量をみさだめたのだろう。
    そうおもった蕭何は、/「公は、亭長のころ、昼寝ばかりしていたわけではないのですな」
    /と、いった。蕭何にしてはめずらしい冗談である。/「はは、目はつむっていても、
    耳はあいているものだ」/「なるほど、遠いものは、目ではみえぬので、耳でみる
    というわけですか」/蕭何は劉邦の非凡さを認めざるをえない。/・・・
    
また沛公劉邦が本書ではメチャクチャ魅力的に描かれているんだよねぇ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
薛県の有力者である陳武の使者・陳胥が沛県に来て、来月三日の明け方に薛を攻めてほしいと劉邦に
頼むんだけど、今から徴兵しても時間的に間に合わないので、蕭何が「むりです」と劉邦に進言も、
陳胥が来月三日の明け方でなくてはならぬ理由を説明すると、

    ・・・しばらく陳胥を観察するようにみつめていた劉邦は、/「陳武は、自身の都合で、
    われを利用するのか。虫がよすぎないか」と、つき放ちぎみにいった。/「陳武は
    ひごろ秦の悪政を憎み、嘆いておりました。陳勝の挙兵とめざましい進撃を知って
    大いに喜びましたが、かれが王になったと知り、失望しました。陳武は冷酷さも貪欲さも
    嫌っています。ところが沛公だけが民も兵もいたわると知って、恃むのはこの人のみ、
    と喜悦したのです」/劉邦は破顔した。/──おだててくれるではないか。/
    すこしからだをかたむけた劉邦は、/「なんじと陳武のおだてに乗って、
    われは薛へ征くつもりであるが、急遽、兵を集めるのはむずかしい。
    そのときは、われ独りで薛の城外に立っているであろう。そう陳武につたえよ」/
    と、陳胥にいった。/それをきいた蕭何と曹参はあきれたように劉邦をみた。/・・・

この台詞もカッコいいけど、この出師の真の目的が明らかになると、劉邦に惚れちゃうよ♡(*'ε`*)チゥ
タグ:小説 歴史 中国
コメント(12) 
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コメント 12

そら

まっそんな時もありますよ
私なんて意味なく眠れない時有りますもん、昨日は特に何回も目が覚めたなぁ
疲れているはずなのに(^^;
by そら (2019-12-10 19:04) 

middrinn

小生も眠りが浅くなってる気がしますが、
やはり加齢の所為なんですかね(@_@;)
せめてトイレに起きないよう、夕食の時
から水分は控えめを心掛けてます(^_^;)
by middrinn (2019-12-10 19:33) 

ニッキー

眠れないんですか(°_°)
そういう時はランニング(私w)か甘えっ子で一緒に寝る
ニャン(かみさんw)かワンコがいると疲れまくって眠れますw
by ニッキー (2019-12-10 20:58) 

middrinn

昨夜は何度も寝床から起き出して、思い付いた本を取って来ては、
ブックカヴァーに入れ(ようとし)ては出すの繰り返し(^_^;)
by middrinn (2019-12-10 21:13) 

tai-yama

司馬遼太郎の方だと、結構けちょんけちょんに書かれていたり。
横山版も劉邦の評価は高くないかも。項羽を立てなければならない
と言うのもあるんだろうけど・・・
by tai-yama (2019-12-10 22:54) 

ナベちはる

「どんな本を読もうか」という楽しみの裏返し…でもなかったのですね((+_+))
by ナベちはる (2019-12-11 00:36) 

mimimomo

おはようございます^^
先日ブックカバーのことを書かれた後、わたくしトーハクで素敵なブックカバーを発見したのですよ。
でも仰ったようにカバーが合う本でないと使わないですよね。それを思うとお高いお値段出して
買うのもどうかなーっと、結局買わずに帰ってきました^^
そのうち自分で作るもよし。
by mimimomo (2019-12-11 06:28) 

middrinn

司馬遼太郎のは劉邦のだらしな~いところも描いているので、
秦の宮殿で酒池肉林をしても人物像は破綻はしませんね^_^;
tai-yama様、横山光輝のは未読ですけど、司馬遼太郎作品の
パクリかとイメージ^_^; 三国志は吉川英治でしたし(^_^;)
by middrinn (2019-12-11 07:42) 

middrinn

たしかに、次に何を読もうかというウキウキワクワクでなら、
ナベちはる様、メチャ良かったのですが、違いました(^_^;)
by middrinn (2019-12-11 07:44) 

middrinn

気仙沼帆布のブックカヴァー、本の厚さには調節・対応できるのですが、
今回気付いたのは本の高さでして、文春文庫はキツキツで入れるのにも
一苦労ですし、なかには春陽文庫のように全く入らないものも(´ヘ`;)
mimimomo様、夜なべをされて、御子息にもブックカヴァーを(^o^)丿
by middrinn (2019-12-11 07:51) 

yokomi

 戦国の時代なのでしょうね。思惑、策....多々(^_^;)
by yokomi (2019-12-12 21:48) 

middrinn

七つの国に分かれていた戦国時代を統一した秦帝国も瓦解し、
各地で群雄が蜂起するという戦乱の時代だったようです(^^)
by middrinn (2019-12-12 21:51) 

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