191110読んだ本
発想の転換やね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚ 「むし歯の予防効果を高めるためには、フッ素を長時間口の中に留める
必要がある。・・・②ハミガキ[歯みがき剤]が歯列全体にいきわたるように2分間以上ブラッシング
する」とあるけど、歯を磨く回数を増やすことで「2分間以上ブラッシング」を達成する、と(⌒~⌒)
期限が近いポイントを使える実店舗に漫画の新刊が無かったけど、取り寄せてもらう、とv( ̄∇ ̄)ニヤッ
【読んだ本】
宮尾しげを『旅に拾った話』(中公文庫,1990)所蔵本
読了(^o^)丿 表紙カヴァー袖の著者紹介には「漫画家・版画家・江戸風俗研究家・江戸文芸研究家・
民俗芸能研究家。」とあり、まさにディレッタント(〃'∇'〃) wikiも大量の著作を紹介してるけど、
森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)の「書名」の項も「江戸時代の笑話集」が幾つか列挙
した後、「これらは木村捨三、宮尾しげを両氏の調べられたものに拠ったものであるが」とあるし
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2016-09-30 )、その関係の公職も歴任(゚o゚;)
・・・/私が旅行好きになったのは師匠の岡本一平先生が、外国旅行の紀行を
描いた中に、香港で、アザラシの曲芸を珍しいと言っているのを見て、博学の先生が
日本にもあるのを知らなかったことを知って、それ以来日本をよりよく知らなくては
ならないと心懸けたのが始りで、日本中をあちこち旅することに決めた。・・・
と「あとがき」に記されているが、本書は紀行文・随筆としては結構ディープな感じ((;゚Д゚)ヒィィィ!
民俗学(中国と蒙古も少しあるので民族学も)や宗教学、風俗史の資料となりそうな見聞も多いし、
ずいぶん、あちこちの紅葉の景色を見たが、まだ深坂越で見たほどのものはない。/
深坂越というのは、琵琶湖の北岸、海津と敦賀の手前の疋田に通ずる旧街道の山中で、
その坂のすぐ下に、日本三関の一つ、愛発[あらち]の関所があるので、知られている。
何にしても古道で、土地の人も、炭焼道といっているほどで、山にかかってから、
愛発の関まで人間に一人あったといえば、その辺鄙さは知られる。/・・・
深坂越(深坂峠)の紅葉、小生は知らんかったけど、ありきたりの旅の話じゃないんだよね( ̄◇ ̄;)
例えば、〈戦前の大阪と、京都に「ぼんや」という今でいえば、逆さくらげを看板に出すと同様な、
御休憩専門の家があった。〉という書き出しの「ぼん屋」という一篇(@_@;)
・・・盆屋というのは出合茶屋ということである。出合茶屋とは読んで字の如くで、
相思の男女が密かに合う場所のことである。相思でなくとも、道頓堀あたりで
すれ違いざま、目と目が光を放って、あらお久し振り、どこかでお茶でも
飲みませんかと、社交的の言葉のやりとりが済んで、落ちつく先は性の解放、
その取引の条件がまとまれば、安直にというので、この盆屋へと出向くのである。
・・・
井上章一『愛の空間』(角川選書,1999)は上司小剣[かみつかさしょうけん]の『木像』(1911年)
という小説に出てくる台詞を引いた上で、次のように解説・論評している(@_@;)
・・・/そう、上司小剣は、「待合」という漢字に「ぼんや」とルビをふっていた。
「ぼんや」は盆屋をさしている。いってみれば私娼館のことである。江戸時代から、
そこではいわゆる盆姫たちが性的サービスをすることで、知られていた。
しろうとの密通もあったが、もともとは売買春の施設である。大阪で待合と
よばれたのは、そういう施設だったということか。/・・・
宮尾しげをが盆屋を見たのは「戦災で大阪が焼けぬ前のこと」だそうだが、気になったのは次の件で、
何故お金を払わないのが判るのか、「盆」に何か仕掛けが施されているわけじゃないよね( ̄◇ ̄;)
・・・/この家[=盆屋]の内部を知りたいので、いとう旅館の女中さんで、
お福さんという、俳句もやる文字も達者というインテリ女性に相談すると、
「そんなこと訳あらへん、一人で行って連れの来るのを待つので、暫くおいて
おくれやすといって、見てしまったら、約束の時間に連れが来んさかい、
またきまッせといって、ぜぜ置いてくれば良いがな、部屋の隅に黒盆が
出ている所に載せてくるのを忘れずにナ、幾らと壁か盆に貼紙がしてあるそうや」
というので、それでまず手順のほどは判った。/「あんた二階へ上っても
誰も出てこんし、接待が非常に悪うておまんが、そこが盆屋の良い所で、
家の人が来んさかい、便利というものや、おあいそを盆にのせんでごまかすと、
これだけはどういう方法かもしれんが、よく判ると見えて二階から降りん中に、
催促されるそうや、ごまかしてはあかんぜ、誰も居んのに盆の上に、
ぜぜのせるので、盆屋というのやそうな、よう覚えておきや!」/・・・
芭蕉が敢えて書かなかったと『奥の細道』に記す出羽の湯殿山は実際にはどんな所か、「望月の駒」
(紀貫之が詠んでいる)の伝承(『望月昔物語』に出ている由)などなど個人的に興味深かった(^^)
「阿波美人」で紹介してる「似たり貝」、検索して『土佐日記』に出てくる「貽鮨」(貽貝の鮨)の
貽貝の別名と知った(゚ロ゚;) 萩谷朴『日本古典評釈・全注釈叢書 土佐日記全注釈』(角川書店,1967)
に描かれていた貽貝の「挿絵」(第30図)、その向きからだと女性器には全く見えないぞヾ(`◇´)ノ
本文理解を助ける挿し絵にクレジットは無いが、表紙カヴァー画と同様に「宮尾しげを画」かと(^^)
必要がある。・・・②ハミガキ[歯みがき剤]が歯列全体にいきわたるように2分間以上ブラッシング
する」とあるけど、歯を磨く回数を増やすことで「2分間以上ブラッシング」を達成する、と(⌒~⌒)
期限が近いポイントを使える実店舗に漫画の新刊が無かったけど、取り寄せてもらう、とv( ̄∇ ̄)ニヤッ
【読んだ本】
宮尾しげを『旅に拾った話』(中公文庫,1990)所蔵本
読了(^o^)丿 表紙カヴァー袖の著者紹介には「漫画家・版画家・江戸風俗研究家・江戸文芸研究家・
民俗芸能研究家。」とあり、まさにディレッタント(〃'∇'〃) wikiも大量の著作を紹介してるけど、
森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)の「書名」の項も「江戸時代の笑話集」が幾つか列挙
した後、「これらは木村捨三、宮尾しげを両氏の調べられたものに拠ったものであるが」とあるし
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2016-09-30 )、その関係の公職も歴任(゚o゚;)
・・・/私が旅行好きになったのは師匠の岡本一平先生が、外国旅行の紀行を
描いた中に、香港で、アザラシの曲芸を珍しいと言っているのを見て、博学の先生が
日本にもあるのを知らなかったことを知って、それ以来日本をよりよく知らなくては
ならないと心懸けたのが始りで、日本中をあちこち旅することに決めた。・・・
と「あとがき」に記されているが、本書は紀行文・随筆としては結構ディープな感じ((;゚Д゚)ヒィィィ!
民俗学(中国と蒙古も少しあるので民族学も)や宗教学、風俗史の資料となりそうな見聞も多いし、
ずいぶん、あちこちの紅葉の景色を見たが、まだ深坂越で見たほどのものはない。/
深坂越というのは、琵琶湖の北岸、海津と敦賀の手前の疋田に通ずる旧街道の山中で、
その坂のすぐ下に、日本三関の一つ、愛発[あらち]の関所があるので、知られている。
何にしても古道で、土地の人も、炭焼道といっているほどで、山にかかってから、
愛発の関まで人間に一人あったといえば、その辺鄙さは知られる。/・・・
深坂越(深坂峠)の紅葉、小生は知らんかったけど、ありきたりの旅の話じゃないんだよね( ̄◇ ̄;)
例えば、〈戦前の大阪と、京都に「ぼんや」という今でいえば、逆さくらげを看板に出すと同様な、
御休憩専門の家があった。〉という書き出しの「ぼん屋」という一篇(@_@;)
・・・盆屋というのは出合茶屋ということである。出合茶屋とは読んで字の如くで、
相思の男女が密かに合う場所のことである。相思でなくとも、道頓堀あたりで
すれ違いざま、目と目が光を放って、あらお久し振り、どこかでお茶でも
飲みませんかと、社交的の言葉のやりとりが済んで、落ちつく先は性の解放、
その取引の条件がまとまれば、安直にというので、この盆屋へと出向くのである。
・・・
井上章一『愛の空間』(角川選書,1999)は上司小剣[かみつかさしょうけん]の『木像』(1911年)
という小説に出てくる台詞を引いた上で、次のように解説・論評している(@_@;)
・・・/そう、上司小剣は、「待合」という漢字に「ぼんや」とルビをふっていた。
「ぼんや」は盆屋をさしている。いってみれば私娼館のことである。江戸時代から、
そこではいわゆる盆姫たちが性的サービスをすることで、知られていた。
しろうとの密通もあったが、もともとは売買春の施設である。大阪で待合と
よばれたのは、そういう施設だったということか。/・・・
宮尾しげをが盆屋を見たのは「戦災で大阪が焼けぬ前のこと」だそうだが、気になったのは次の件で、
何故お金を払わないのが判るのか、「盆」に何か仕掛けが施されているわけじゃないよね( ̄◇ ̄;)
・・・/この家[=盆屋]の内部を知りたいので、いとう旅館の女中さんで、
お福さんという、俳句もやる文字も達者というインテリ女性に相談すると、
「そんなこと訳あらへん、一人で行って連れの来るのを待つので、暫くおいて
おくれやすといって、見てしまったら、約束の時間に連れが来んさかい、
またきまッせといって、ぜぜ置いてくれば良いがな、部屋の隅に黒盆が
出ている所に載せてくるのを忘れずにナ、幾らと壁か盆に貼紙がしてあるそうや」
というので、それでまず手順のほどは判った。/「あんた二階へ上っても
誰も出てこんし、接待が非常に悪うておまんが、そこが盆屋の良い所で、
家の人が来んさかい、便利というものや、おあいそを盆にのせんでごまかすと、
これだけはどういう方法かもしれんが、よく判ると見えて二階から降りん中に、
催促されるそうや、ごまかしてはあかんぜ、誰も居んのに盆の上に、
ぜぜのせるので、盆屋というのやそうな、よう覚えておきや!」/・・・
芭蕉が敢えて書かなかったと『奥の細道』に記す出羽の湯殿山は実際にはどんな所か、「望月の駒」
(紀貫之が詠んでいる)の伝承(『望月昔物語』に出ている由)などなど個人的に興味深かった(^^)
「阿波美人」で紹介してる「似たり貝」、検索して『土佐日記』に出てくる「貽鮨」(貽貝の鮨)の
貽貝の別名と知った(゚ロ゚;) 萩谷朴『日本古典評釈・全注釈叢書 土佐日記全注釈』(角川書店,1967)
に描かれていた貽貝の「挿絵」(第30図)、その向きからだと女性器には全く見えないぞヾ(`◇´)ノ
本文理解を助ける挿し絵にクレジットは無いが、表紙カヴァー画と同様に「宮尾しげを画」かと(^^)
おこんばんは^^
いつもご訪問ありがとうございます。
引越しの荷造りをしていたら、大島弓子、山岸凉子、大和和紀、山本鈴美香 らの漫画本が綺麗な状態で出てきました~\(^o^)/
読み始めると止められないこと間違いなしにて引越しが終わり落ち着いてからの冬の楽しみができましたよ♪
ガラスの仮面も20巻まで~~
ご報告まで^^v
by よしころん (2019-11-10 20:24)
お宝をザクザク発掘されましたねヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
お読みになるのが久しぶりとなると、懐かしさだけではなく、
新たな発見とかもあるかもウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪
by middrinn (2019-11-10 20:32)
そっかぁ、何回も歯磨きして合計で2分以上にすれば無問題*\(^o^)/*
一度に2分はキツイからどうしようかと思ってました(⌒-⌒; )
「待合」に「ぼんや」のルビ(°_°)
私だと確実に「心の声?」になりますw
by ニッキー (2019-11-10 20:35)
1回に2分以上よりも2回で合計2分以上の方が、効果が長持ちするような・・・
素人考えですが(^_^;) 上司小剣は名前を聞いたことあるだけなので、ルビの
意図も解りませんし、井上章一の盆屋の説明も本書に照らすと疑問です(^_^;)
by middrinn (2019-11-10 20:42)
盆は金玉を隠すためでなく、金を置く為のものと・・・・
対向車が一台も来ない峠も最近は結構あったり(過疎の影響)。
by tai-yama (2019-11-10 23:16)
時間でなく回数で。効果がありそうです!
by ナベちはる (2019-11-11 00:55)
アキラ100%とは使い方が違うわけですね(^_^;)
tai-yama様しか走ってない国道もあったり^_^;
by middrinn (2019-11-11 06:23)
回数で時間を補うわけですが、
ナベちはる様、回数を増やす
のが困難な場合、どうするか
を考えたいと思います(^_^;)
by middrinn (2019-11-11 06:25)
おはようございます^^
2分以上、数回するのが良いかと、ほほほ
世の中には神に沢山才能を与えられた方がいらっしゃるのですね~
天は二物を与えずとかいうけれど、わたくし菜と一物も与えられてないなぁ~
深坂越って行ってみたいですね~
by mimimomo (2019-11-11 07:43)
たしかに、2分以上を複数回するのが一番かも(^_^;)
結局は好奇心だと思いますよ(^^) 好奇心さえあれば、
自然に詳しくなるもので、しかも色々な分野に(^_^;)
mimimomo様も好奇心旺盛そうですし、お花を始め
自然にお詳しいじゃないですか(〃'∇'〃) 深坂越は、
画像検索しても、それらしい紅葉の画像は見つかり
ませんでしたが、紅葉の話はヒットしました(^_^;)
by middrinn (2019-11-11 07:56)
あれ?効果を高めたいのなら、口を濯がず歯磨き剤を吐き出してお仕舞にするんぢゃなかったっけ??
北欧の国では歯磨き後濯がずそのままが当たり前だそうです。
by Rifle (2019-11-11 08:59)
「191021読んだ本&買った本&拾った本」にも同様のコメを頂戴し、
〈この記事にも「③口のすすぎは少量の水で1~2回にとどめる」と
Rifle様、あります(^^)〉と(^_^;) 歯磨き剤は同じなのかな(^_^;)
by middrinn (2019-11-11 18:48)