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190727読んだ本

今朝5時半に目が覚めたら室温が29度∑( ̄ロ ̄|||)にゃんですと!? 気温も27度あったけどね(@_@;)
そんなに寝苦しくは感じなかったけど予想以上に眠かった(+_+) 向かいの豪邸、大企業のトップだった
だけあって、呼んだ剪定業者は強風で飛び散ったのを拙宅前の側溝に落ちたのまで回収して帰った(^^)
ガスの検針票が郵送で届くも、検針員が交代しポストが見付からなかったという責任者の説明だったが、
検針員の名は従来と同じで予定日だった25日に検針しており、消印は26日の18時-24時である(@_@;)
検針員が投函し忘れてて昨日の小生からの問い合わせの電話で初めて気付き慌てて郵送が真相か(^_^;)

【読んだ本】

新田次郎『怒濤の中に』(文春文庫,1979)所蔵本

山を舞台とした小説=山岳小説で有名な新田次郎だが、本書所収の6つの中・短篇は海洋小説らしくて、
昨日の「詩吟艦長」に続いて、今日は「航路」「渦」「怒濤の中に」の3作品を読んだ(⌒~⌒)

「航路」は「第一部」と「第二部」から成り、計100頁近い中篇(^^) 主人公は共通で若く、第一部は
大正9年に新任の無線局長として紅海丸に乗り組むも船員の半年分の副食費を着服して退船させられた
司厨長の後任も兼ねさせられて・・・長い航海では色んなことがあるんだね( ̄◇ ̄;) キーパースンの
二等運転士の「船乗りってものは、なにをしても後悔しちゃあいけないんだ」という台詞と、船長の
「・・・船乗りになるにはそういう経験が重要なんだ。船乗りは航跡を気にしちゃあいけない。航跡は
美しいよ。だがすぐ消える」という台詞が印象的だけどね(^_^;) 『小説に書けなかった自伝』(新潮
文庫,2012)によれば、無線通信士と無線技術士、それぞれの第一級の資格を新田次郎は持ってる(^^)
第二部は大正10年に室蘭と米国を往復する「札付きの」貨物船青海丸に無線通信士として乗り組んだら
密航者に気付いて・・・「スリラーふうな味わい」(小松伸六「解説」)もあって、意外な真相(^_^;)

短篇「渦」は気象観測船の春風丸に勤務する主人公が渦を見ているとマラリアの発作を起こすんだけど、
それは子供の頃の事故のトラウマで・・・正直よく解らなかった(@_@;)

短篇「怒濤の中に」は「気象学の根底となる海上気象観測」を行なう気象観測船の秋風丸に初めて乗り
組んだ主人公が北太平洋での定点観測に携わる話で、いやはや、気象士の業務は命がけですなぁ(゚ロ゚;)
小松伸六「解説」を引いておこうかな〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/この小説のすぐれた点は、まず海上の特別な技術者である気象士からみた
    〈海〉であり、〈船〉の生活であり、〈人間関係〉であることだ。この視点の設定は、
    海の小説としては始[ママ]めてのことだと思う。/日本の近代文学でも名作といわれる
    海の小説がないわけではない。戦前では前田河広一郎「三等船客」、葉山嘉樹
    「海に生くる人々」、小林多喜二「蟹工船」、石川達三「蒼氓」などを思い出すが、
    これらの作品に登場する群像はいずれも苛酷な労働条件で働く、めぐまれない
    下級海上労働者たちであり、マドロスの悲哀である。したがって船は階級闘争の場
    というテーマがあらわに出てくるのも当然である。戦争中の海戦記ものは別として、
    戦後になると檀一雄の南氷洋捕鯨船記である「ペンギン記」や、うなぎのルーツをたどる
    火野葦平「赤道祭」、船医を主人公にした北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」、
    夏と海を描く三島由紀夫「潮騒」「真夏の死」などがあるのだが、ここには
    ロマンチックな海はあっても、生活感がうすい。それらの作品群のなかに新田作品を
    おいてみると、前述したように技術生活者である気象士たちが作品の中心にすえられて
    船の生活と海(自然)が描かれていることだ。葉山、小林らプロレタリア文学作品には、
    漁夫、火夫ら下級船員たちの非人間的な生活感情はよく描かれていたが、高級船員は
    ただちに悪玉としてとらえられ、海のロマンなどは一切書かれていなかったように思う。
    また戦後作品は、ロマンチックな海洋旅行記であり、時には兇暴な海洋も出てくるが、
    こんどは海を生活するという感じがうすいようにおもわれた[ママ]。新田次郎
    「怒濤の中に」は、漁師とも船員ともちがう気象士という新しい技術職業家が主人公
    として登場しているので、これまでの海の小説とはちがった、特異な海の小説が
    展開されたわけだ。/・・・
タグ:小説
コメント(18) 
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コメント 18

tai-yama

南氷洋のマグロ漁船の話を聞くと、やはり「蟹工船」みたいなのを
思い出したり(笑)。日本の場合、海賊物小説はあまりないし・・・
倭寇の小説とか面白そうなのに。
by tai-yama (2019-07-27 20:08) 

middrinn

海賊物小説ならば、海音寺潮五郎『青雲の潮』(講談社,1983)全三巻が、
陶晴賢に滅ぼされた大内家を再興しようとした主人公が海賊の頭目に(^^)
by middrinn (2019-07-27 20:14) 

cooper

ガスの検針の件、最初から本当のこと何故云えない?ですね。
いつぞやの政治家・官僚答弁~吉本関係のごたごた・・・・・
問題がこじれてくるのにぃ~・・・・・と云いながら
私も あらぬ方向のコメントですが (一_一;)
熱中症くれぐれもお気を付けて!!!!!
by cooper (2019-07-27 20:43) 

middrinn

本当のことを言うと火に油を注ぐことにと危惧したのかも(^_^;)
別にコレ以上は何も言いませんけどね(^_^;) 気付かずに熱中症に
なっちゃわないよう、気を付けますm(__)m ヒマラヤトラノオも
気になりますが、クーパー様のカット、お上手ですよね( ̄◇ ̄;)
by middrinn (2019-07-27 21:00) 

たじまーる

ガス検針の結末はなんだか微妙でしたね・・・
それとは反対に剪定業者の対応は
本当に素晴らしいですよね(⌒‐⌒)
仕事で業者工事や業者作業の立ち会いしますが
ちゃんと片す業者、手を抜く業者
いろいろいますね・・・
仕事は当たり前のことを当たり前にちゃんと
してほしいものです。
by たじまーる (2019-07-27 21:04) 

ニッキー

検針員さん、同姓同名の新人さんなんでしょうかねぇ(ー ー;)
素直に検針票を入れ忘れたので郵送しますと
向こうから連絡すれば、「仕方ないなぁ」で済ませることも出来たのに(*_*)
「渦を見てトラウマでマラリアの発作」?
どんなトラウマで渦とマラリアが結びつくんでしょうねぇ(°_°)

by ニッキー (2019-07-27 21:22) 

middrinn

検針票の日付を操作できないなら、予定日に検針したという部分の説明だけは
信じられるかと(^_^;) 拙宅前の側溝にも落ちてるなぁ~と剪定作業中は実は
不安に思っていました(^_^;) 当たり前のことを当たり前にやる、というのは、
たじまーる様、出来そうで出来ないことの一つなのかもしれませんねぇ(^_^;)
by middrinn (2019-07-27 21:25) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製同姓同名の新人さん座布団1枚 ♪
ニッキー様、その発想は無かったです(^_^;) 問い合わせるまで、
入れ忘れたことすら、忘れてたのかもしれません(^_^;) マラリア、
コレが小生よく解らなくて(@_@;) なお、「トラウマ」という用語
も作品には出てきませんが、今風に書けば上述の如くです(@_@;)
by middrinn (2019-07-27 21:34) 

enokorogusa

航海だけに後悔しちゃいけない・・・スミマセン。
海の小説は『海底二万海里』ということで(^^;)
by enokorogusa (2019-07-27 22:08) 

ナベちはる

朝早くから30℃近くある室温…嫌になりますね((+_+))
by ナベちはる (2019-07-28 00:35) 

middrinn

ヾ(`◇´)ノ◇ 山田く~ん 座布団1枚ぶつけてやって!
enokorogusa様、笑点的なのには辛いのです(¬。¬ )
by middrinn (2019-07-28 05:47) 

middrinn

今朝なんか外はザーザー降りなのに、
ナベちはる様、室温が28度もあって、
身体にチトこたえております(+_+)
by middrinn (2019-07-28 05:49) 

mimimomo

おはようございます^^
さすが呼ぶ業者が違うのかな^^ うちの前のお宅はやはり業者が入るけれど、掃除はその周りだけで我が家の前に来た伐り屑はそのまま置いてある。我が家で掃除することになる(--
ガスの検針者って、新しく変わった人はまだ正規じゃなく印鑑が使えないとか?^^ 好意的に解釈したとして^^
でもどちらにしろルーズですね。
新田次郎、なかなか良い作品を書いていますねぇ~ もっともほとんど読んだことないけれど。
でも、気象予報っていったい何なの?とわたくしは言いたい。昨日は熱帯低気圧(温帯ではない)に変わったと言う予報が流れていたけれど、夜中の風雨は半端じゃなく、その五月蠅さに何度も目が覚めたわ。あれはやはり台風並みだったと思う。
by mimimomo (2019-07-28 06:30) 

oko

網戸で寝てましたが、昨夜は台風で突風吹きまくり
雨が降り始めたら天窓からシュワーが降り注ぐと
思って除湿にして寝ました。今朝起きたら以外に
静かでホッとしました・・・
by oko (2019-07-28 06:45) 

middrinn

2号上がりの奥様は見栄っ張りですし、ちゃんとした業者を呼んだのでしょう(^_^;)
mimimomo様、散った桜の花びらならともかく、掃除させられるのは迷惑ですね(..)
封筒の差出人欄にも印刷された東京ガスの社名などの下に従来の検針員の判が(^_^;)
新田次郎は気象庁でも技術畑なので小説的技法を駆使して読ませる作品に仕上げようと
してますね(^_^;) 人智が及ばず、気象予報も外れることもあるでしょうけど、外れた
ことを謝らない、申し訳なさそうな顔もしない無責任体質に小生は腹が立ちますね(-"-)
by middrinn (2019-07-28 06:46) 

middrinn

ということは、拙宅の方にも台風並みの風雨とかあったのかなぁ(@_@;)
oko様と違って、小生は全く気付かず寝てました(^_^;) 念のため、窓は
数センチしか網戸にしませんでしたが、そっか、除湿が大事なんだ(^_^;)
by middrinn (2019-07-28 06:50) 

そら

蕎麦屋の出前みたいですね(^^;
ところで東京はまだ梅雨明けしないのでしょうか??
by そら (2019-07-28 08:22) 

middrinn

蕎麦屋の出前??? すみません、解りませんでした(^_^;)
梅雨明けしてるような気もしますけど、降ってますね^_^;
by middrinn (2019-07-28 08:29) 

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