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190525読んだ本&買った本

向こうから来るポチャ女性、Tシャツの「運動不足」というプリントに吹き出しそうになったぞ(^_^;)
30度あったけど近所の小学校は午後も運動会やってた((;゚Д゚)ヒィィィ! グラウンドの端にはキャンプ用
テントが幾つも設置されてたけど父母たちのかな( ̄◇ ̄;) 運動会は10月の世代で良かった(ノ_-;)ホッ…
昨日の今日で批判する者などいないだろうに〈あんな内容でしたけど〉という反省の弁に好感(⌒~⌒)

【買った本&読んだ本】

芸術新潮2019年6月号

25日は芸新の発売日なので一割引きで購入した(^^) 特集は「時を超える クリムト」で、最初の頁には、

    ウィーン世紀末が生んだ美の巨人、グスタフ・クリムト。没後100年を経て、
    彼が生きた時代は遠のきつつも、その美はむしろ新しく私たちを魅了する。
    現存するクリムト最大の作品《ベートーヴェン・フリーズ》を入口に、
    時を超える夢の世界へ。

とあり、《ベートーヴェン・フリーズ》の解説から始まるけど、今回の「クリムト展 ウィーンと日本
1900」の目玉は《ベートーヴェン・フリーズ》かしら(@_@;) 出品されるのは「原寸大複製」
だけど(^_^;) ちなみに本誌本号特集のコラム「アップデートされるクリムト」にはこうある(´・_・`)

    1902年の分離派展で《ベートーヴェン・フリーズ》が発表された時、
    ごく一部の称賛を除いて、人々の反応は驚愕と嫌悪、非難に満ちていた。
    開幕直前に会場を訪れたある貴族に至っては、フリーズを見るなり一言
    「ひどい!」と叫んで足早に立ち去ってしまった。足場の上で未だ
    制作中だったクリムトは、面白がるように笑みを浮かべてその人物を見送ると、
    再び制作に没頭したというエピソードが残されている。

芸術新潮2006年10月号の特集も「クリムト きらめく黄金の裏側へ」で、《ベートーヴェン・フリーズ》
の部分拡大図まで載っててヨリ興味深いんだけど、同誌同号のクリムトの年表の1902年40歳の項には、

    第14回分離派展で《ベートーヴェン・フリーズ》[36~41頁]制作。5万8000人が
    訪れるが、人々のお目当てはクリムトではなく、ドイツ人芸術家マックス・クリンガー
    による《ベートーヴェン像》であった。・・・

クリンガー《ベートーヴェン像》キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!! んで、本誌本号の解説に戻る^_^;

    ・・・/1897年、旧来の芸術や組織に反発した芸術家たちのグループである
    ウィーン分離派が結成された。その第14回分離派展では、ドイツの画家・彫刻家
    マックス・クリンガーによるベートーヴェン像が分離派会館の中央の展示室に
    据えられ[44頁下]、クリンガーとベートーヴェンへの敬意を表するための新作が
    捧げられた。ベートーヴェンはこの当時、芸術に殉じ、その音楽で人類を救済した
    英雄として崇拝され、クリムトら分離派の芸術家たちも、ベートーヴェンの中に
    〝戦う芸術家〟としての理想を見出していた。彼の音楽を主題とした絵画や彫像、
    家具などで構成された展示空間全体が、分離派が目指した「総合芸術」のコンセプトを
    具現化したひとつの作品だった。/この時、クリムトが制作したのが《ベートーヴェン・
    フリーズ》である(フリーズとは、神殿などの壁面上部に設けられた帯状の装飾部)。
    ベートーヴェンの交響曲第九番をテーマに、会場の一室の壁3面、全長34メートルに
    わたって場面が展開される。・・・

それなら、クリンガー《ベートーヴェン像》も一緒に展示されないと無意味・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;ムチャユーナ!

本誌本号の特集の解説は、クリンガーの《ベートーヴェン像》が意味するものを全く説明してないので、
サントリー学芸賞の渡辺裕『聴衆の誕生~ポスト・モダン時代の音楽文化』(春秋社,1989)を引く(^^)

    ・・・この時代[=19世紀中頃~20世紀初頭]、ベートーヴェンのイメージ形成に
    大きな役割を果したものに、都市の中に建造されたモニュメントがある。この時代に
    ドイツやオーストリアのあちこちの都市に建てられたさまざまな作曲家のモニュメントは、
    ドイツ・ロマン主義とほぼ平行する形で展開されたゲルマン民族のナショナリズム運動の
    産物であると言ってよいであろうが、中でもベートーヴェンは最大の「民族の英雄」
    であった。彼の生地であるボンでは、・・・また、これらとはやや性格を異にするものの、
    一九〇二年に完成されウィーンでの同年の分離派展に出品されたマックス・クリンガーの
    彩色彫刻《ベートーヴェン》もこのような系列に含めて考えられる。これは展覧会後
    ウィーン市が購入するかどうかで話題をまいたが、結局ライプツィヒ市が購入し、現在では
    ライプツィヒ・ゲヴァントハウスに展示されている。これらのモニュメントの周りでは
    除幕式に加えて、特に生誕百年(一八七〇年)、没後百年(一九二七年)などの機会に
    盛大な式典が営まれた。これらの機会はそれぞれ独仏戦争、独墺併合などの情勢と微妙に
    絡み合っており、「ゲルマン民族の英雄」ベートーヴェンのモニュメントに刻み込まれた
    男らしい表情には、いつの間にか政治的なコノテーションがまとわされることにもなった。
    /・・・

続けて同書は〈・・・「男らしい」ベートーヴェンのイメージが「英雄化」の道をたどり、ほとんど
「聖人」といってもよいものにまで変容してゆくさまを〉を紹介(ツムブッシュ《ベートーヴェン像》
がミケランジェロ《モーセ像》のモチーフを使っていることなど)した上で、

    このような[英雄化され「聖人」と重ね合わされる]傾向の極致とも言うべきなのが、
    マックス・クリンガーのベートーヴェン像[図8]である。二十年の歳月をかけて
    クリンガーがライフ・ワークとして作り上げたこの大作は、十九世紀の総決算とも
    いうべきものであるが、ベートーヴェン像という点からしても、その神聖化という方向性が
    ここに要約されている。もはや、作曲家の像とはいえない。そんな異様な雰囲気を
    この彫刻はもっている。そもそもこのベートーヴェンは上半身裸であり、しかも
    彩色彫刻であるだけに、その肌の白さは鮮烈に映る。そんなことがかつて考えられた
    だろうか? 作曲家が裸になる必然性は何もない。これはもはや作曲家の世界ではなく、
    古代ギリシャのソクラテス像か何かのような、哲人の世界である。ベートーヴェンは
    着衣を剥がされることによって、永遠化され神聖化された存在となったのである。
    このベートーヴェンはもはや崇拝の対象として以外には考えられないようなものに
    なっている。/・・・

こーゆーコンテクストを踏まえて《ベートーヴェン・フリーズ》も読み解かれるべきかと(^_^;) やはり
クリンガーの《ベートーヴェン像》も一緒に展示して解説をしないと意味が無・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;シツコイ!

ちなみに、クリンガーの作品では楽園追放の場面を描いた《アダム》のアダム、《キリストの磔刑》の
ヨゼフ、《ピエタ》のヨハネ、それぞれの顔にベートーヴェンの顔を用いていることを同書は明らかに
した上で、フリートリヒ・ゲゼルシャップの未完のスケッチ《ベートーヴェンの生誕》を紹介(^_^;)

    題名のとおり、ここではベートーヴェンの生誕の情景が描かれているのであるが、
    それがほとんどキリストの降誕を思わせる按配になっているのである。ベッドは
    ほとんど飼葉桶であり、そこにムーサの女神とおぼしき女性がたてごとをもって
    立っている。後ろでは天使の合唱ならぬ児童の合唱隊が歌を歌っている。・・・
    しかしそれにしても、生まれたばかりのベートーヴェンは早くも意志の強そうな
    雰囲気をしていて、どうもあまりかわいげがないようである。もちろんベートーヴェンの
    生誕の情景が本当にこんなものであったと画家が本気で考えていたわけではあるまい。
    しかし、当時の人々のベートーヴェンのイメージにはこんな形で何やら神聖な雰囲気が
    つきまとっていたことを、この絵は教えてくれるのである。

同一人物とは思えないような、さまざまな肖像画がベートーヴェンには残されているにもかかわらず、
ベートーヴェンの顔と言えば、小学校の音楽室に飾られてた絵の如く「運命に立ち向かった意志の人」
のイメージを自然に思い浮かべちゃうのには背景があり、知らずに受容してたわけだヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

本誌本号の特集に戻ると、「ジャポニストとしてのクリムト」(西川智之)を始め、興味深い内容のが
結構あるけど、「稲垣吾郎が語るクリムトとベートーヴェン、そして僕」というイミフな4頁も(´・_・`)

第2特集は「楽都今昔ものがたり」で、「西村由紀江が誘う世紀末ウィーン」は「・・・マーラーの妻
アルマの視点で巡る19世紀末ウィーンの音楽模様。」で面白そう(^_^;) ケン・ラッセル監督の映画
「マーラー」に出てきたベートーヴェンの胸像は、上記のような神聖化の歴史に背を向けてたな(^_^;)

他に、「原画でもっと!楽しむムーミン」、「村山槐多の没後100年に、まさかの新出100点」、
「中野京子が読み解く画家とモデル」の連載第14回は「ギョスターヴ・モローと《ピエタ》」、そして
前橋重二の短期集中連載「レオナルド・ダ・ヴィンチ500年めの真実 万能の天才が探究していたのは
何だったのか」の第1回は「透視図法という革命とレオナルド、デューラーの苦闘」_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

次号は「祝!画業50周年 萩尾望都 少女マンガの神が語る、作画のひみつ」ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
コメント(12) 

コメント 12

ニッキー

「ベートーヴェンの生誕」ってw
その上、キリスト生誕に酷似してるとは(°_°)
私もベートーヴェンといえば、
音楽の教科書に載ってたあの意志の強そうな
怖い目をしてタクトを持ってたおじさんのイメージしかないのですが(⌒-⌒; )

by ニッキー (2019-05-25 22:23) 

ナベちはる

「運動不足」と書かれてあるTシャツ、気になります…!
by ナベちはる (2019-05-26 01:33) 

middrinn

ナショナリズムと結びついちゃうと、
ニッキー様、思いもよらぬものへと
なってしまいますね(^_^;) しかも
そのイメージが残ったのも(他にも
全く違うイメージの肖像があるのに)、
そういった歴史の結果であると^_^;
by middrinn (2019-05-26 05:50) 

middrinn

「運動不足」と真正面に大書されてますので、
ナベちはる様、インパクトありましたよ^_^;
by middrinn (2019-05-26 05:54) 

よしころん

よかった、よかった^^
by よしころん (2019-05-26 07:31) 

middrinn

よかった、よかった\(^o^)/
by middrinn (2019-05-26 07:34) 

そら

運動不足は面白いですねぇ、自覚はあるんだぁ(^^;
ところでベートーヴェンって結構イケメン!!
by そら (2019-05-26 09:31) 

middrinn

すれ違う人が必死に吹き出すのを我慢している姿を楽しんでいるのかも(^_^;)
ベートーヴェンの肖像画は幾つかあって同一人物とは思えぬものもあるのですが、
英雄化神聖化された結果、おっしゃるような顔だけが普及したそうですよ^_^;
by middrinn (2019-05-26 09:40) 

こじろう

芸術新潮買うの忘れてた。
middrinnさまさま,ありがとう!
そろそろクリムト展の前売りも買わないといけないな。
by こじろう (2019-05-26 20:13) 

middrinn

《ベートーヴェン・フリーズ》に関する解説は
役に立たないという話なんですけどね(^_^;)
名古屋もメチャ暑かったでしょうねぇ(-ω-、)
by middrinn (2019-05-26 20:26) 

tai-yama

ベートーヴェンは、実はムキムキだったのかも。
指揮(するのかな?)もするので、決して運動不足ではないのかも。
by tai-yama (2019-05-26 23:25) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製ムキムキ座布団1枚 ♪
マッチョゆえ身体自慢で上半身裸ですかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2019-05-27 06:42) 

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