SSブログ

190222読んだ本

年に一度は利用しないと年会費を取られるカードがあるから節約生活とはいえ何か買い物せんと(-ω-、)
今5番目に欲しい古本、最安値で「非常に良い」が出るも、出品者が「89%の高い評価(9件の評価)」と
ビミョー(-ω-、) その一番古い評価は2016年4月で、約3年間に9件しか取引がないなんて( ̄◇ ̄;)エッ!?

【読んだ本】

戸板康二『新々ちょっといい話』(文春文庫,1987)所蔵本

    [東郷平八郎]元帥は、シャツのボタンまで自分でつけたという。艦上生活で
    馴れていたのだろう。衣食住に、至って無頓着でもあった。/老年になっても、
    家族が世話を焼こうとすると、「これでいいじゃろ」といって、首をふる、
    そういう口癖があった。「水行社記事」の追悼号に、戦艦三笠の勤務をしていた
    部下の話がのっている。/「バルチック艦隊の砲弾が飛んで来て危いので、
    閣下に司令塔におはいりくださいというと、閣下はこういわれたのです。
    『まァ、これでいいじゃろ』」

好きな話でも特に〈ちょっといい話〉でもないけど、今日の記事は「まァ、これでいいじゃろ」(^_^;)

下村寅太郎『東郷平八郎』(講談社学術文庫,1981)、未読なので書庫から出してみたけど、その初出は
昭和18年なので、やっぱり「近代の超克」、思想戦の一環として執筆されたのかしら(@_@;)

下村寅太郎なら『スウェーデンの女王クリスチナ バロック精神史の一肖像』(中公文庫,1992)だけど、
レディネスが整わず未読のまま、書庫で眠ってる(-ω-、) もったいないお化けが出そう((;゚Д゚)ヒィィィ!

安原顯編集リテレール別冊『文庫本の快楽 ジャンル別ベスト1000』(メタローグ,1992)の「伝記・評伝
・ベスト50 読者の成長・成熟と共に文庫本の増えたジャンル」で次のような解題が付されてるから(^_^;)

    文庫本で碩学のこうした研究が読めるというのはすごい。精神の豪奢である。
    十七世紀、スウェーデン女王となった若きクリスチナは多くの学者を宮廷に呼んだ。
    晩年のデカルトとクリスチナの出会いに、著者は信仰問題にかかわる精神的ドラマを
    想定する。彼女は二十八歳で退位してカトリックに改宗、ローマで余生を送った。
    彼女の全人生は聖と俗の両面にわたって生きたバロック性の発現であったことを
    本書から教えられる。

一昨日の夕刊と昨日の朝刊に訃報が載ってた高橋英夫、「精神の豪奢である」は名言中の名言(〃'∇'〃)

出世作のホイジンガ(高橋英夫訳)『ホモ・ルーデンス』(中公文庫,1973)は未読のまま書庫で死蔵も、
高橋英夫『偉大なる暗闇 師 岩元禎と弟子たち』(講談社文芸文庫,1993)の付箋を貼った箇所から(^^)

    昭和十六年七月十四日、岩元禎は七十二歳で死んだ。・・・
    彼が死んだとき、はげしい雨がふり、落雷があったという。・・・
    ギリシア古典に身をあずけた岩元禎が雷神ゼウスの出現によって
    うつしみから引きあげられ、天外に飛び去っていったと思いうかべるのは、
    彼の一生の幕切れにふさわしい想像である。

タグ:歴史 随筆 評伝
コメント(24) 
共通テーマ:ショッピング

コメント 24

センニン

こんばんは。
評価ねえ。
自分で買って評価するという手もありますよね。
ネットオークションでは値段をつり上げる輩もいるらしいですし。
by センニン (2019-02-22 20:09) 

middrinn

Amazonのアカウントを沢山用意しないと自作自演は出来ないような(@_@;)
また「約3年間に9件しか取引がない」というのは逆に信頼できる、と(@_@;)
by middrinn (2019-02-22 20:13) 

ニッキー

3年で9件の取引しかない店の
最安値で「非常に良い」は信憑性が(*_*)
かみさんの同僚に元海上自衛隊の人がいますが
その人も船上生活でなんでも自分でしてたので
ボタン付けやパンツの裾のかがり縫いも得意だそうです(°_°)
by ニッキー (2019-02-22 22:44) 

ナベちはる

3年間で9件…取引の数が少ないですね((+_+))
by ナベちはる (2019-02-23 00:53) 

mimimomo

途中で突然字がとても小さくなってわたくしの目では読めないわ。
どうしてこうなった!
バロック性ってどういうのかしら(@@
by mimimomo (2019-02-23 06:57) 

middrinn

結婚するなら元海上自衛隊の男の人よ、と
ニッキー様の奥様、おっしゃってません?
by middrinn (2019-02-23 07:49) 

middrinn

何かあるんじゃないかと、
ナベちはる様もお疑いに
なっちゃいますよね^_^;
by middrinn (2019-02-23 07:50) 

middrinn

字の大きさは全く変わっておりませんので、
mimimomo様もCMに出演されて、お尻で
ハズキルーペをつぶしてみましょう(^_^;)
黒川紀章が「君はバロックのような人だ」と
若尾文子を讃えたことがありましたね^_^;
by middrinn (2019-02-23 07:57) 

Rifle

「もったいないお化け」って久し振りに見ましたよ。(笑)
勤務先でワイシャツの背が裂けてしまい、事務職の女性に針と糸を借りてその場で直したことあります。小学校の家庭科でそれ位の事は出来るよーになってる筈・・・だけど?
by Rifle (2019-02-23 10:21) 

middrinn

「もったいないお化け」って最近知りましたよ(^_^;)
拝見拝読させて頂いているブログで使われてて(^_^;)
習ったような気もしますけど、出来ませんよぉ(´ヘ`;)
それに東郷元帥の逸話は戦前のことですからね(^_^;)
by middrinn (2019-02-23 10:29) 

mimimomo

うちの夫にも艦上生活してもらいたいわ^^
いや、料理人の方が良いからコック見習いか・・・
若尾文子がバロックのような人・・・ますます分からない(-。-
早い話が、わたくしは若尾文子ってあまり好きじゃないのです。
by mimimomo (2019-02-23 11:09) 

middrinn

「ギボンを知らないなんてベートーベンを知らないのと同じだよ。
そんなの常識中の常識」などとおっしゃらない夫がいいかも(^^)
未読ゆえ違うかもしれませんが、「聖と俗」という矛盾しがちな
ものが両立してたという意味で「バロック」的だったのかも^_^;
by middrinn (2019-02-23 11:50) 

喜んぶ

今日の。。。
碩学、、成程ね!
豪奢、、やっぱりね!(ホントカ?)
じゃろ、、日本広告審査機構!
。。今日も賢くなった。自画自賛。
、、エッ、今回が初めてではない、常用してる!(^-^;
内容に関係なく、申訳ございません。m(__)m
by 喜んぶ (2019-02-23 11:52) 

middrinn

常用していくうちにハマってしまう謎のブログ神・
喜んぶ様の御来降じゃあヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
え!? 「内容に関係な」いんですかぁヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2019-02-23 12:05) 

ワンモア

東郷平八郎のバルチック艦隊の砲弾のエピソードは、
勇気ある行動という形で捉えていたのですが、
実は面倒くさがりでもあったと聞くとなんか笑っちゃいますね。
by ワンモア (2019-02-23 12:09) 

たじまーる

カード利用しないと年会費が掛かるのは微妙だと思いますね・・・
そんなことをしなくともカード会社側は利益上げてそうなので(`´)
by たじまーる (2019-02-23 12:33) 

middrinn

結果として士気が鼓舞されたのなら、持ってますよねぇ(^_^;)
ワンモア様、今春、駿河屋が満を持して宇都宮に初上陸とかで、
オープニングスタッフ大量採用中ですけど、応募されましたか?
by middrinn (2019-02-23 12:42) 

middrinn

他のところで他社にはない特典があるのかもしれませんよ、
たじまーる様(^_^;) 年一回で済むなら御の字かな(^_^;)
by middrinn (2019-02-23 12:44) 

KINYAN

いつもご訪問ありがとうございます
2月も後少し早いですね
by KINYAN (2019-02-23 12:45) 

middrinn

早いですよねぇヒィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
御自宅前の河津桜が咲き始めた由、
やはり小田原は暖かいのかな(^^)
by middrinn (2019-02-23 12:49) 

mimimomo

こんばんは^^
「聖と俗」の両立・・・何かちょっとわかる気がします。
しかし今、バロックの所ネットで読んでいたけれど、分かったようでわからない。
結局「バロックって?」と自分の中でどう言うイデアを結ぶか人それぞれかも~って思っちゃった^^
建築は絵画、音楽 いろんな分野にあるけれど十把一絡げに出来るのかなぁ~
by mimimomo (2019-02-23 19:22) 

middrinn

高橋英夫の解題を小生なりに読み解いてみただけでして、同書は未読ゆえ、
上記返信コメは見当違いかも(^_^;) ヴィクトール・リュシアン・タピエ
(高階秀爾&坂本満共訳)『バロック芸術』(文庫クセジュ,1962)も、
「バロックという言葉は、今日これほどしきりに用いられながら、しかも
なお厳密性を欠いているので、・・・」との書き出しで始まり、クリスチナ
の時代、「つまり十七世紀の歴史のあらゆる様相がバロックという名の下に
おかれているのである。」としているので不思議なことでもないかと^_^;
by middrinn (2019-02-23 19:51) 

式条 梨々子

非常に良いなのに黄ばんだひどい本が届いた事ありましたよ^^;
信用できる業者の方が多いけど悪い業者も居ますね・・・・
by 式条 梨々子 (2019-02-24 00:41) 

middrinn

えぇ~!そんなことがありましたかぁヒィィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
最低の評価を付けちゃいましょオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
by middrinn (2019-02-24 06:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。