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190213読んだ本

このブログを御覧の皆様にも何か良いことありますよーに(^o^)丿ヾ( ̄o ̄;)オイオイ読まなくてもいいの?
どーせ、枕しか読まれないしさ(ノ;ω;)ノ ~ ┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!! さてさて、何か知らんけど、
So-net「ステータス de 抽選プレゼント」として1000p付与された(^^) とはいえ、明後日には電気代が
メチャ上がっていることが判明するだろうから、今日もチョー重い『新編日本古典文学全集』を三冊も
抱えながら街の図書館まで徒歩で往復し電車代節約(;_;) 後世の歴史家から節約王と書かれそう(-ω-、)

【読んだ本】

鴨長明(久保田淳訳注)『無名抄 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫,2013)所蔵本

歌壇の権威・藤原公任に子の定頼が〈和泉式部と赤染衛門、どちらが歌人として優れているか〉訊ねた
有名な説話(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-04-20 )を踏まえて、両者の
優劣論を鴨長明が展開してて興味深い本書だが、そこで引用された『紫式部日記』、誤訳かと(@_@;)

本書の「現代語訳」から誤訳と思しき箇所を含む件を、ちょっと長くなるが、先ずは紹介する(´・_・`)

    ・・・和泉式部・赤染衛門の優劣論は、大納言公任一人が判定されたのではない。
    世人はこぞって和泉式部を勝れていると思っていた。けれども、人のすることは、
    当人が生きている時には、その人柄によって劣っているとか勝れているとか
    評価されることがある。歌の方面では和泉式部は並ぶ者のない名手であるが、
    その身の処し方、態度、心配りなどの点で、[当時の歌会や歌合などでは]
    赤染衛門にはかなわなかったのであろうか。紫式部の日記というもの(紫式部日記)
    を見ましたら、「和泉式部はひどく感心できないことがあるが、うちとけて
    文章を走り書きしたものに、その方面の才能があることも、ちょっとした
    言葉の美しさも見えるようです。歌はというと、本当の歌よみではない。
    口に任せて言ったことの中に、かならず趣のある、人が注目するような箇所を
    詠み添えているようです。けれども、人が彼女の詠んだ歌を批判し、判定していても、
    さて、それほどまでは理解しないでしょう。ただ口に任せて歌が詠めてしまうようです。
    こちらが恥かしくなるほどの歌よみよとは思われない。・・・

このように『紫式部日記』の和泉式部評の件が引用・紹介されてるが、誤訳っぽいのは次の箇所(@_@;)

    けれども、人が彼女の詠んだ歌を批判し、判定していても、さて、それほどまでは
    理解しないでしょう。

『無名抄』の本文は「されど、人の詠みたらむ歌難じことわりゐたらむ、いでやさまでは心得じ。」で、
「人の詠みたらむ歌難じことわりゐたらむ」に「注二七」が付されており、脚注に次の説明が(@_@;)

    人が詠んだ歌を批判し、判断するようなこと。

つまり、脚注では〈他人が詠んだ歌を和泉式部が批判・判定する〉となってるのに、何故か現代語訳は
〈和泉式部が詠んだ歌を他人が批判・判定する〉となってて、主客が逆に∑( ̄ロ ̄|||)にゃんと!?

手元にある各注釈書で『紫式部日記』の本文の当該箇所を確認すると、「それだに、人の詠みたらむ歌、
難じことわりゐたらむは、いでやさまで心は得じ、・・・」となってて『無名抄』のとほぼ同じ(´・_・`)

清水好子『王朝の歌人6 和泉式部』(集英社,1985)は「紫式部にきらわれる」という節で次の如し(^^)

    しかし、やはり彼女[=紫式部]は和泉[式部]を認めるわけにはゆかない。
    その理由は、和泉が他人の歌を「難じことわりゐたらむは」──人の歌に
    文句をつけたり、批評しているのを聞いてごらんなさい。どうも和歌という
    ものについて「いでやさまで心は得じ」(さほど勉強し、通じているようには
    みえません)。これは古歌についての知識、引歌・縁語・掛詞の使い方について
    いうのであろう。

山本利達(校注)『新潮日本古典集成 紫式部日記 紫式部集』(新潮社,1980)89頁の傍注&頭注での
現代語訳も清水・前掲書と同じようなニュアンスだし、他の注釈書の訳文も引くので御覧あれ(⌒~⌒)

宮崎莊平(全訳注)『紫式部日記(下)』(講談社学術文庫,2002)117~118頁の〈現代語訳〉(⌒~⌒)

    和泉式部という人は、実に趣深い(手紙を)やりとりしたものです。しかし、和泉式部
    には感心しない面があるものの、気軽に手紙をすらすらと書いた時に、その筋の才能を
    発揮する人で、ちょっとした表現にも色つやが見えるようです。和歌は、とても趣が
    あります。古歌の知識や詠作の理論などからすると、本格的な歌の詠みぶりとは言えない
    でしょうが、口にまかせて詠んだ歌などに、必ず魅力ある一点が、目にとまるものとして
    詠み込まれています。それでありながら、他人の詠んだ歌などを、非難したり批評したり
    するところからみると、さあそれほどには分かっておりますまい。口をついて自然に歌が
    詠み出されるのであろうと、思われるような詠風なのです。こちらが恥ずかしさを感じる
    ほどのすぐれた歌人とは思われません。

藤岡忠美&中野幸一&犬養廉&石井文夫(校注・訳)『新編日本古典文学全集26 和泉式部日記 紫式部
日記 更級日記 讃岐典侍日記』(小学館,1994)の中野幸一の訳(同書201頁)も引いておく(⌒~⌒)

    和泉式部という人は実に趣深く手紙をやりとりしたものです。しかし和泉には感心しない
    面があります。気軽に手紙を走り書きした場合、その方面の才能のある人で、ちょっとした
    言葉にも色艶が見えるようです。和歌はたいそう興深いものですよ。でも古歌の知識や歌の
    理論などは、本当の歌よみというふうではないようですが、口にまかせて詠んだ歌などに
    必ず興ある一点の目にとまるものが詠みそえてあります。それほどの歌を詠む人でも、
    他人の詠んだ歌を非難したり批評したりしているのは、さあ、それほど和歌に精通しては
    いないようです。口をついてしぜんにすらすらと歌が詠み出されるらしい、と思われるたちの
    人なのですね。こちらがきまりが悪くなるほどのすばらしい歌人とは思われません。

本書の「現代語訳」と比較対照すると、本書の「現代語訳」では一部の文章が欠落してたりするけど、
『無名抄』の本文と『紫式部日記』の本文とでは異同があることを確認した(´・_・`) 鴨長明が参照・
引用した『紫式部日記』が異本だったか、あるいは引用のように見えるが実は要約だったのかも(^_^;)
とはいえ、そのことは本書の「現代語訳」が上述の如く誤訳っぽいこととは関係ない話である(-ω-、)

・和泉式部を「すぐれた歌人とは思われません」と評した身の程知らず紫式部の歌人としての評価(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-03

・紫式部に「古歌の知識」が欠如と酷評された和泉式部タン、『和泉式部日記』でカンニング疑惑(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-06

・藤原道長愛人説を否定しつつ『紫式部日記』の和泉式部評を問題視しないバカチン国文学者ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-11
タグ:和歌
コメント(16) 
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コメント 16

そら

ちゃんと毎日読ませて頂いてますよ〜!
でも難しいからコメント出来ないんですよぅ(^^;
by そら (2019-02-13 20:10) 

センニン

こんばんは。
携帯電話の充電器など、ソーラーセルを使うものがありますね。
災害用のラジオなどでは懐中電灯も一緒で、かつ手回し式の発電機がついていたりします。
節電節電。
by センニン (2019-02-13 20:16) 

middrinn

難しいなりか(´ヘ`;) もっと解り易くね(-ω-、)
そら様に何か良いことがありますよーに(^o^)丿
by middrinn (2019-02-13 20:22) 

middrinn

どれもイニシャルコストがかかるから、
センニン様、小生には無理(ノ_-;)トホホ…
by middrinn (2019-02-13 20:24) 

ニッキー

う〜ん、「和泉式部が詠んだ歌」と「他の人が詠んだ歌を和泉式部が」
では真逆ですよねぇ(*_*)
『無名抄 現代語訳付き』しか読んでなかったら
「和歌はとても趣があります」と書いていながら
途中で「でも他人が批判し、判定しても」と変わると
「どういうこと?」になっちゃいますねぇ(°_°)

by ニッキー (2019-02-13 21:48) 

middrinn

和泉式部の歌の「趣」を、他人は気付かず「批判し、判定してい」ると、
「現代語訳」を解しまして、和泉式部を貶していないと小生は理解^_^;
和泉式部評に対する清水好子の分析を読んでて、ナルホドと思ったのは、
紫式部の和泉式部評は、貶した後で褒めるというパターンなんです^_^;
講談社学術文庫版の訳を見ると、貶す→褒める→貶す→褒める→貶す→
褒める→貶すとなっていて、最終的に貶して〆ます(^_^;) ということで、
問題の箇所も、順番的には、貶してないとおかしいので、誤訳かと^_^;
by middrinn (2019-02-13 22:07) 

ナベちはる

「節約王」として名を遺す…仮に本当にそんなことが起きたら複雑な気持ちになりそうです(゜_゜;)
by ナベちはる (2019-02-14 00:35) 

middrinn

ですよねぇ(^_^;) ××王と名が残っている人達、
御本人は泉下でどう感じているのかしら(^_^;)
by middrinn (2019-02-14 06:45) 

mimimomo

おはようございます^^
middrinnさん ナカナイデー ちゃんと読んでるよ。
そらさんがおっしゃるように、理解するのはなかなか難しいけれど(-。-
こっちの頭が付いて行かない。
by mimimomo (2019-02-14 07:50) 

middrinn

だって反応ないんだもん(-ω-、)
そんなに難しいかなぁ(´ヘ`;)
by middrinn (2019-02-14 07:57) 

Rifle

なるほど現代誤訳、と。
まさか「他人の詠んだ歌」の「他人の」を節約したとか?(^^;)\(--;)
by Rifle (2019-02-14 09:28) 

middrinn

たしかに、本文に現代語訳、脚注に補注、更には
解説と盛り沢山の文庫本なので、なるべく文字数
を「節約」する必要性はあったでしょうね(^_^;)
by middrinn (2019-02-14 09:40) 

よしころん

ごめんなさいm(_ _)m
老眼が進むと字がたくさんあるだけで厳しいのよぉ(><)
えっと要するに和泉式部は紫式部に嫌われてたってことかな…^^;
by よしころん (2019-02-14 11:03) 

middrinn

ハズキルーペをお尻でつぶしてみせるのよオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
よしころん様、まだまだ若いじゃんかヾ(`◇´)ノ 嫌っていたらしく、
和泉式部の歌人としての評価も紫式部は色眼鏡で見ていたかと^_^;
by middrinn (2019-02-14 11:31) 

ワンモア

ちゃんと全文読んでますよー^^
でも難しいところもあるので下手にコメントができない><
by ワンモア (2019-02-14 17:49) 

middrinn

難しいですかぁ(ノ_-;)ハア…
ワンモア様に何か良いこと
がありますよーに(^o^)丿
by middrinn (2019-02-14 18:33) 

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