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190129読んだ本

今日もメチャメチャ風が強くて強くて、気温以上に体感温度は低かったぞ((;゚Д゚)ヒィィィ! 外出したけど
一年ほど前に購入したユニクロのダウンジャケットを着用したことに気付いて、同じのを着た人に遭遇
しないことを祈りつつ、地元の郵便局、コンビニ、銀行、ATMを廻って、無事に帰宅できて一安心(^_^;)
当せん番号の紙を貰ったから年賀状チェックという大事な仕事をせにゃ(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )採点が先!

【読んだ本】

北山茂夫『日本の歴史4 平安京』(中公文庫,1973)所蔵本

今朝の朝日新聞の週一連載コラム「呉座勇一の歴史家雑記」は「一般書執筆 自説より通説で」と題し、

    複数人が執筆する一般向けの概説書でも通説ではなく自説を押し出す研究者もいるが、
    個人的には違和感をおぼえる。

という一文で〆てたけど、同感ですねぇ(⌒~⌒) 「一般向けの概説書」なら、たとえ単著であっても、
「違和感をおぼえる」し、せめて自説が通説ではないことを明記した上で通説も紹介すべきでしょ(^^)
通説は誤りで紹介する価値ナシという強~い思い込みから、自説ばかり詳論しちゃうんだろうけど^_^;
中には、その研究テーマの新参者だから学説状況を認識・把握できず自説のみ展開する研究者も(^_^;)

チト揚げ足取り的批判もした本書( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20 )の
北山茂夫と言えば、日本古代政治史でも奈良時代を主に研究し、万葉集に関する著作も多いわけだが、
そんな歴史家が、この「一般向けの概説書」のシリーズで「平安京」の巻を担当し、「『古今和歌集』」
という見出しで、次のような叙述をしていた(@_@;)

    九〇五年(延喜五)四月に、醍醐天皇は大内記の紀友則、御書所預の紀貫之、前甲斐小目
    凡河内躬恒、右衛門府史生壬生忠岑に勅をくだして、『万葉集』以後の古今の歌の集成を
    命じた。/・・・/・・・この勅撰集は『古今和歌集』とよばれているが、撰歌の力点は、
    「古」にはなく、「今」すなわち寛平から延喜初年におかれていた。そして、これらの
    撰者たちの歌が、その「今」の中軸をなしている。「古」に属するものは、「読人しらず」
    の群れのなかに多く見出すことができよう。/全二十巻のほとんどが王朝貴族の男女の作
    である。しかし、ごく少数の地方の歌謡をもおさめている。『万葉集』の東歌の系統を
    ひくものもそのなかにある。貴族の歌には四季おりおりの景物によせたみやびやかな抒情が
    多い。花鳥風月の世界である。/この集の巻一、春歌上の冒頭の数首を試みにあげてみると、

       ふるとしに春たちける(十二月のうちに立春がきた)日よめる     在原元方

     年の内に春はきにけりひととせをこぞ(去年)とやいはんことしとやいはん

       春たちける日よめる                         紀貫之

     袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらん

       題しらず                           よみ人しらず

     春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ

       二条の后(高子)の春のはじめの歌

     雪のうちに春はきにけり鶯[←同じ字体見付からず]のこほれるなみだいまやとくらん

    のようである。これだけみても、元方、貫之、二条の后はほぼ同じような発想で、古今調とも
    いうべき傾向がいちじるしい。歌には趣向としてのオチがある。これはよく理智的などと
    いわれるが、けっして理智的ではなく、ごく単純な言葉のあそびにすぎない。こういうふうは、
    直接には朝廷での日常会話における駄洒落・軽口などの習俗からきているとおもわれるが、
    漢詩におけるさわりの影響が少しはあるかもしれない。この傾向は万葉の後期の作品にも
    ぽつぽつみえていたが、『古今和歌集』の世界では、これが貴人らの好む主流となって
    しまった。和歌における遊戯性がたいへん発達したのである。/そうした遊戯的ムードの
    巻頭数首のなかで、「読人しらず」の作品はかなり趣きがちがうではないか。これは
    万葉の伝統につらなるところがあり、春を待つ気持がすなおにすっきりと歌われている。 
    そしてそこに、ある感動がうごいているようである。「読人しらず」には詩味ゆたかな作が
    多い。/・・・ 
          
古今集に対する「すぎない」「なってしまった」という表現、古今集の歌は万葉風しか評価しない態度、
まさに正岡子規の万葉集マンセー史観じゃんかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ コレが当時の通説なのかしらね(@_@;)

みどりん、あなた、歴史学は専門外だし、和歌の世界もニューカマーじゃないのオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
タグ:和歌 歴史
コメント(26) 
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コメント 26

センニン

こんばんは。
ユニクロで新色探しましょう。
婦人物は紳士物よりカラーが豊富ですよね。
私はこの冬からタイツ着用です。もうやめられません。血行も良いと感じます。

年賀はがき、切手シート二枚でした。
by センニン (2019-01-29 20:21) 

middrinn

んな、毎年は買えませ~ん!ヾ(`◇´)ノ
ズボン下は2月に入ったらですp(・ω・*q)
by middrinn (2019-01-29 20:25) 

ニッキー

今日も風が強くて寒かったですよねぇ(*_*)
まぁ、1月も終わりでそろそろ2月だから
仕方ないとは思うのですが・・・(ー ー;)
ユニクロ、思いの外同じ服を着た人を見かけない気がしますが
今日の外出先は出会いそうな公共機関が多かったんですね(⌒-⌒; )

by ニッキー (2019-01-29 20:40) 

そら

今日は流石に辛かったですよぉ(>_<)
もの凄い風でしたねぇ、吹き飛ばされるかと思いました(^^;
東京はそれでも風が弱い方だったと娘が言ってました
埼玉は凄かった(^^;
by そら (2019-01-29 20:43) 

middrinn

毎日毎日これだけ風が強いと吹き飛ばされそうで、
圭太様のような重戦車ボディが羨ましいです^_^;
ユニクロがある街だと遭遇率が高そうです(^_^;)
by middrinn (2019-01-29 20:51) 

middrinn

この強風で吹き飛ばされちゃったなら、きっと
そら様は大好きなカワセミさんと一緒にお空を
飛べることでしょうヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
by middrinn (2019-01-29 20:54) 

よしころん

ひゃー!大事な仕事忘れてたなり~^^;
明日やってみる^^v
by よしころん (2019-01-29 21:17) 

middrinn

んじゃ、採点もよろぴく(^o^)丿
by middrinn (2019-01-29 21:20) 

ナベちはる

風があるだけで、体感気温はググっと下がりますよね((+_+))
なければまだ何とかなるのですが…orz
by ナベちはる (2019-01-30 00:41) 

Labyrinth

年賀状は年々少なくなってきてますが(汗)
今年は切手シート1枚当たりがありました♪ 妙に嬉しい♪
ユニクロの話 クスっときましたっ (^m^)

by Labyrinth (2019-01-30 01:23) 

たじまーる

平安時代はざっくり過ぎですが(^^;)
貴族が中心の平安文化は雅(優雅)に思えるのですが
逆に天皇が頂点であるはずの政治が藤原氏の台頭などで崩れ
更に天変地異や異常気象が多く庶民は奈良時代と変わらずに大変な時代という印象が強くですね。
歴史は自説を唱えるならば事実に基づいた通説を土台とし伝えた方が良いかと思います。
自説中心で研究者の偏った(曖昧な??)考えを出すのは
歴史の事実は変わらないし事実そのものは一つだけだと思いますので(但し時代が遡るほど事実かどうかを検証するのが困難なのですが)
止めていただきたいものと私は思います。
的外れなコメントでしたら申し訳ございません(^^;)
by たじまーる (2019-01-30 03:35) 

oko

昨日は北風で冷たかったですね〜
私もユニクロのダウンですが、最近地味目な色しか
売って無くて新調出来ないです・・・
by oko (2019-01-30 06:28) 

mimimomo

おはようございます^^
ここ二日、風が強かったですね。一日目は我慢して出かけず。
でも昨日はどうしても行かなくっちゃいけなかったから、風の中
出かけました。寒かったぁ~ 最近ユニクロは着てないなぁ~
たじまーるさんって纏めるのがお上手。
by mimimomo (2019-01-30 06:32) 

Rifle

昨日は尾張地方も強風が吹き荒れて寒かったです。
そっかぁ、通説でなくて自説を語っちゃう輩も居るんですか。
読む側もそれなりの知識と注意が必要ですねー。
by Rifle (2019-01-30 06:47) 

middrinn

伊吹おろしで、ブルブル震えてる
ナベちはる様を想像((;゚Д゚)ヒィィィ!
by middrinn (2019-01-30 07:43) 

middrinn

少なくなっていく中で、当たるとやはり嬉しさが増しますよね(〃'∇'〃)
Labyrinth様、昨年は歩いてて顔を上げたら前に同じダウンの人が(゚ロ゚;)
by middrinn (2019-01-30 07:47) 

middrinn

たしかに杉本苑子『山河寂寥』から
そのような「印象」が得られますが、
目崎徳衛『王朝のみやび』を読むと、
チト「印象」は異なるかも(^_^;)
たじまーる様のコメントに対して、
mimimomo様が賞讃のお言葉(^^)
by middrinn (2019-01-30 07:54) 

middrinn

最近は風が強い日が続いて寒いですよねぇ(+_+)
oko様、クラッスラ属・神刀みたいな素敵な色を
したダウンとか売ってるといいですね(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-01-30 07:59) 

middrinn

mimimomo様はバーバリーのコートとか英国のファッションじゃないと(^^)
たじまーる様へのお褒めのお言葉、御本人も喜んでいらっしゃるかと(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-01-30 08:02) 

middrinn

Rifle様も伊吹おろしでブルブル震えちゃってそうヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
通説とは異なる自説を訴えるのは結構ですが、通説に触れること
なく自説が通説かのように一般向けの概説書でやられるのは^_^;
by middrinn (2019-01-30 08:06) 

えくりぷす

おっしゃる通り、「一般向けの概説書」なら、単著であっても通説を先ず説明すべきですね。
法学部の学生だった私は憲法が苦手でしたけど、最初に選んだ基本書のせいかと思います。自説と通説の区別が全然わからなかったです。
次に読んだ本は、反対に「A説(通説)では、B説では、C説では、D説では」とやたら学説の説明が詳しくて、これにも閉口しました。私は、書いた先生の授業を取っていたんですけど、単位を放棄しようかと思ったくらいです。
by えくりぷす (2019-01-30 09:41) 

たじまーる

追記です(^^;)
mimimomo様私の拙いコメントに対してありがとう御座います<(_ _*)>
middrrin様の仰有るように私本人喜んでます(^ー^)

以前お話したことのある
私がお世話になった教授(元外交官)が
「歴史は二度と同じ過ちを犯さないために学ぶ」と言ってました。
なので通説が勝ち組(その時代の支配者)の都合の良い解釈や内容となっていることもあるようですので
歴史は定説にするのは難しい部分もあるのですが
出来る限り事実と異なることがなく
皆が支持される通説であることを望みます。
また長文失礼致しました(^^;)
by たじまーる (2019-01-30 10:05) 

middrinn

芦部信喜のなら自説が通説となってる論点が多そうですが、
佐藤幸治のは学説が並べられてるだけな上に文章が硬いし、
伊藤正己のは判例踏襲が多く、清宮四郎のや宮沢俊義のは
古すぎ(でも宮沢は下記の如くユーモアあり)、佐藤功は
持ってなくて・・・以上は全て印象批評ですけどm(__)m
えくりぷす様の基本書は上記の中に無かったりして(^_^;)
多くの憲法学者は憲法を信仰対象にしててキモいです^_^;
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-10-10
by middrinn (2019-01-30 10:10) 

middrinn

歴史、特に正史は勝者による歴史であり、
たじまーる様の恩師のおっしゃるような
目的で歴史からは学ぶべきですよね(^^)
事実こそ重視すべきなのは当然ですけど、
科学哲学でも事実の理論負荷性が言われ、
史観により事実も異なっちゃうかも^_^;
by middrinn (2019-01-30 10:18) 

ワンモア

年賀状の当選番号はかすりもしませんでした(;゚∇゚)
ギリギリに出したむくいかな。
by ワンモア (2019-01-30 14:11) 

middrinn

他の人の当選確率を上げるという功徳を施されたのでしょう(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-01-30 16:44) 

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