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181204読んだ本&買った本

「皆さん。最近、笑ってますか。」(⌒~⌒)ニコニコ そごう美術館で2008年6月27日~7月24日に開催された
「生誕290年 木喰展 ―庶民の信仰・微笑仏[みしょうぶつ]―」のキャッチコピーなんだけど、ホント
いいよねぇ(^^) 今年は木喰上人の生誕300年だったのに芸術新潮で記事とか見た記憶がないヾ(`◇´)ノ
今朝、濡れ縁に敷いてあった小さいタオルの上に、今まで見たことない真っ白なネコさんがちゃっかり
座ってて、傍に置いてあるバケツに頭を突っ込んで、洗濯用に汲み上げた地下水を飲んでた(〃'∇'〃)

【買った本&読んだ本】

戸板康二『新々ちょっといい話』(文春文庫,1987)
三遊亭円丈『師匠、御乱心!』(小学館文庫,2018)

ブックオフで、前者は108円、後者は美品460円ヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 落語は全く聴かないけど、
落語家の回顧録の類いは好きで、よく借りて読んでる(^^) 内容面の面白さ、優れた人物描写などなど、
三遊亭円丈『御乱心~落語協会分裂と、円生とその弟子たち』(主婦の友社,1986)が断トツで、次が
立川談四楼『シャレのち曇り』(文藝春秋,1990)かな(^^) 前者は落語協会分裂騒動、後者は立川談志
一門の落語協会脱会、ともに修羅場を主題化したものだから、意外な人間性も現われやすいしね(^_^;)
何度読んでも笑える『御乱心』、先代円楽の腹黒さを暴露したキワモノ本というのが世間的印象だけど、
本書からは円丈の魂の叫びが聞こえてくるし、なかなか深~いところもある名著だと思うv( ̄∇ ̄)ニヤッ

円丈の兄弟子の三遊亭好生は三遊亭円生一門を脱け協会に残ったために春風亭一柳と改名させられたが、

    四時少し前に、玄関の所にあの一柳が黒紋付姿で思いつめたように立っていたので、/
    「アッ、兄さん、そんな所に立っていないで、どうぞ、どうぞ!」/
    「あのゥ、おかみさんは」/「その応接間にいますヨ! どうぞ」/「じゃァ」/
    と意を決したように草履を脱ぎ、夫人の元に両手をつき、/「ごぶさたをしておりますが、
    師匠にお線香を上げさしていただいてよろしいでしょうか」/「好ちゃんかい、
    アーいいヨ、いいヨ。何かあったって今でもお父ちゃんの弟子なんだから、ぜひ線香を
    上げてやっておくれッ!」/「ハイ」/と答えて一柳は、線香を上げ両手を合わせた。
    目から大粒の涙をポロポロ流し、顔をクシャクシャにさせて泣いていた。その時の一柳の
    胸中を到底、推し量ることが出来なかった。一柳は、俺の何倍も円生にホレていたのだ。
    だからその何倍も円生を憎み、その円生から脱けようと思って尚脱けられないであせり、
    破門された悔しさ、断ち切れない思慕! その今の一柳の気持などとても想像することすら
    出来なかった。/でもわからなくても、俺はうれしかった。一柳が、帰って来た。俺には、
    これだけで充分だった。

美品が手に入ったのにメモってて涙が垂れちゃった(´;ω;`)ウッ… 2年後、春風亭一柳は自殺(-ω-、)

えくりぷす様が前にコメント欄で御教示して下さった通り、今回の文庫化では、色々と増補されていて
興味深い内容だけど、本文も「加筆・修正」されている由(@_@;) とりあえず、単行本と比較すると、
掲載されている一門の系図が、三遊亭円生一門のだけになってしまった点がマジ残念ですねぇ(´ヘ`;)

夫が亡くなった直後に、そのヘソクリを必死の形相で探してるモディリアーニの画を想像ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
と前に書いたけど(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-10-08 )、真打昇進時に
〈「これ、とうちゃんに内緒だよ」といって着物を二枚程貰った。〉という〈ちょっといい話〉も(^_^;)

今日は最高気温が20度を超えたとかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ ニット帽をチョイスしたのは大失敗だったね(+_+)
タグ:回顧録
コメント(18) 
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コメント 18

ニッキー

今日は暖かいというよりは暑かったですねぇ(*_*)
沖縄は30度近くまで上がったとか(°_°)
お猫様は何かが置いてあると必ず座っちゃいますから(⌒-⌒; )
うちのニャンズに毎日笑わせてもらってます=(^.^)=
by ニッキー (2018-12-04 22:19) 

middrinn

12月に「暑かったですねぇ」と会話することになるとはヒィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
面積とか関係してるんですかねぇ(@_@;) その後のニャマゾン箱は^_^;
by middrinn (2018-12-04 22:22) 

komako

白い猫さん、何かを伝えにきたのかしらね。
by komako (2018-12-04 22:47) 

middrinn

ブックオフに行けば、欲しかった本が手に入るよ、と(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-12-04 22:51) 

ナベちはる

最高気温が20℃超えなんて、本当に12月かと思いますよね…
by ナベちはる (2018-12-05 00:32) 

middrinn

昨夜22時頃でも外は雨降ってるのに20度ありましたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2018-12-05 06:59) 

mimimomo

おはようございます^^
縁側に見知らぬ猫・・・想像できない(縁側が無いからねーー
落語そのものを滅多に聞かないから落語家の名前もあまり知らない。でも何だか楽しそうな切なそうなお話ですね。たまにそう言う本を手に取ってみるのも良いかも。
昨日は買い物の時毛糸の帽子をかぶったよ。コートもハーフだけれどウール・・・ド暑かった(><;
by mimimomo (2018-12-05 07:47) 

middrinn

縁側に座って、庭を眺める猫さん、ここはワタシの庭よ、と思ってたり(^_^;)
小生は全く落語を聴きませんが、その書くものは落語家だけに面白いです(^^)
この暑さで汗をかいてしまいましたが、乾燥した肌には適度な潤いかも(^_^;)
by middrinn (2018-12-05 07:55) 

hanamura

業界の派閥がモメル話は、ドコにもありますね。文楽の話は竹本住太夫ファンだったので、だいぶ読みました。(たいぶというほど本が無い。だいたい、あらかた読みました。)芸にだけ専念して、めんどくさいコトは、マネージャーが片づけてくれる。・・・とはいかないのですね。アッチもコッチも、それぞれ言い分はあるんでしょうし。
by hanamura (2018-12-05 09:12) 

middrinn

hanamura様は文楽まで御趣味が広いですね( ̄◇ ̄;)
立川談志には権力闘争の思惑も少々あったようですが、
三遊亭円生は柳家小さんによる真打の大量粗製濫造に
対する芸術至上主義的反発が根底にあったようなので、
派閥争いと落語協会分裂騒動を捉えるのはチト(^_^;)
たしかに本書で糾弾された先代円楽側の円楽(当時は
楽太郎)は言いたいことはあると文庫化で収録された
円丈・小遊三との鼎談で、強調してましたねぇ(^_^;)
by middrinn (2018-12-05 09:35) 

suzu*

バケツに頭を突っ込んで、とは不覚であったな白ネコさん(*´ω`*)
って、捕獲などせんわな?middrinnさん。
あったりめぇよ~~!
猫さんはどこでも自分の居場所♪
が、寒い冬場にはどこで暖を取るんやろね?
(飼い猫さんならエエが)
by suzu* (2018-12-05 10:47) 

えくりぷす

記事に名前を出して下さり、恐縮ですm(_ _)m
春風亭一柳師は本当に可哀想ですね。川柳師が一柳師の思い出話のなかで「所詮落語なんていい加減にやれば良いんだよ」とフジテレビの落語会にて塚越孝アナ(この人も自殺でした)に語っていたのを思い出します。
by えくりぷす (2018-12-05 10:48) 

middrinn

8年前やはり庭のバケツに頭を突っ込んで水を飲んでる真っ黒な野良猫が居たので、
後ろから抱え上げたら、大暴れされて両腕を何ヵ所も引っ掻かれた経験が(-ω-、)
suzu*様、みどりんね、包帯で両腕グルグル巻きにされた上に、破傷風の予防注射
を受けさせられたんだよぉ(;_;) 昨日のはモフりたくなるような毛並みだったけど、
野良かどうかは不明(@_@;) それなりに何処か暖かい所を見付けてるでしょ^_^;
by middrinn (2018-12-05 11:00) 

middrinn

先月の滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語』(祥伝社黄金文庫,2012)購入記事でも、
えくりぷす様の御名前を出させて頂きましたm(__)m 好生が円生と「師弟の別れ」を
した場面に「三年後に悲惨な最期を遂げる」とあるだけで、巻末の「ドキュメント 落語
協会分裂から三遊協会設立の軌跡」(という表題ですけど、文庫化の際の「補遺」がある
ので不正確ですね)まで目を通すと「自殺」と判る構成だったような記憶(-ω-、) だから、
御存知の方はいいとしても、知らない読者は見落としている可能性があるかと(´ヘ`;)
by middrinn (2018-12-05 11:12) 

センニン

こんばんは。
最近某ハンバーガー店の店の外に白いニャンコがいて中をじっと見ているのです。
近づくと離れたところに移動しますが、それでも見ています。
食べたいんでしょうかね?
by センニン (2018-12-05 20:27) 

middrinn

近くの街にも某レストランの前でデブ猫がいつも寝転がってますが、
入り口のマットの上にちょこんと座って店内を見ている時も(^_^;)
by middrinn (2018-12-05 20:30) 

ワンモア

微笑仏、いい響きですね^^
ご住職の言葉で「見ている人の心で表情が変わって見えますよ」と言われたことが印象に残っております。
by ワンモア (2018-12-06 08:17) 

middrinn

木喰上人の微笑仏はホント「(⌒~⌒)」みたいなお顔です(^_^;)
ナルホド! 見ている人の心が映し出されるんでしょうね(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-12-06 08:30) 

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