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171008読んだ本

他人様のブログの画像に、キレイだなぁ~可愛いなぁ~カッコいいなぁ~凄いなぁ~と只管感心(^^)
腕もセンスも無いので、自分も撮ろうとは考えない^_^; 自分の分をわきまえて生きるみどりん(^^)

【読んだ本】

碇義朗『「夢の超特急」、走る!~新幹線を作った男たち』(文春文庫,2007)所蔵本

伊予西条駅に隣接する「鉄道歴史パーク in SAIJO」を訪問されたKimi様のブログ「のまゆ」に、
同パーク内にある「十河信二記念館」が出てたので、前に読んでチョー面白かった本書を思い出し、
付箋を貼った所を中心に読み返した(^^) モデル線で行われていた新幹線の試運転走行での試乗客は
10万人を超えたそうで、「新幹線を作った男たち」の1人、島秀雄国鉄技師長は、付き合いのあった
高松宮から「オレにも乗せろよ」と言われて承諾したが、総裁を辞めた十河に殉じて国鉄を辞める
ことに(;_;) 〈・・・お約束の手前もあったし、決まったことだからと高松宮もお見えになったので、
ご案内だけはと島は当日出かけた。/宮様のご試乗とあって石田新総裁も来たが、/「俺はこんな
ものは嫌いだよ。それに試運転なんていうのは、客を乗せるべきではなく、技術的な問題について
しらべるのが目的だろう。俺がお供して乗るのもいやだが、そもそも宮様をお乗せするなんて反対だ」
/と高松宮の前でいったことから島が怒った。/「あなたはそうおっしゃるけど、それならなぜ監査
委員会の委員長のとき、十河さんに[宮様御試乗は]やめるべきだとはっきりいわなかったのですか。
それを黙ってやらせておいて、今になって何をいうんですか」/気色ばむ島の言葉に一瞬険悪な空気
が流れた・・・〉(゚o゚;) 続きはwebで・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;フルイ! 〈・・・が、高松宮のとっさの冗談が
それを救った。/「そうだそうだ。島君のいうとおりだよ。それに技術屋が大丈夫だといっているの
だからいいじゃないか。何なら、ここで在りし日の高松宮とでもいうべき写真をとっておこうよ」/
ケンカ別れしてお互いに気まずい思いを残してはとの高松宮の気配りであった。〉(^^) 高松宮、実に
イイよねぇ(^^) 他方、石田禮助は・・・(..) 本書は、続けて「試乗を終えた高松宮はごきげんで
帰ったが、実業家としての石田の目から見れば、技術的にも経済的にも新幹線が余りにもリスクが
大きいと映じたのも無理はなかった。石田だけでなく、国鉄内部の多くの人間が、まだこの時点では
時速二百キロ以上で走る新幹線の安全性と、その成功に懐疑的だったのである。」とするけどね(..)
城山三郎『「粗にして野だが卑ではない」~石田禮助の生涯』(文春文庫,1992)を読んで、石田禮助
ファンにならない人はいないと思うけど、本書の記述に照らすと、同書には気になる点がある(@_@)
〈十月一日、東海道新幹線が開通。/石田は、テープ・カットに出るのをためらった。/「十河君が
気の毒だ。テープを切らせてやりたい。わしが切るのは筋ちがいだよ。」/新幹線は、前総裁十河の
夢の結晶であった。/・・・/石田の意向を聞いた十河からは、/「遠足に出かける小学生のような
気持で待ちわびています」/との伝言があり、石田がやむなくテープを切った。〉と城山三郎は描い
ているけど、この「伝言」から十河が「テープ・カット」役を遠慮したと解せるのかしらね(@_@;)
有名な話だけど、「支社長から運転士に至るまで、新幹線の開業に際会した人たちにはそれぞれに
感慨があったが、この完成にもっとも大きな力となった十河、島、大石[重成・元建設担当常務]の
三人はなぜか出発式に呼ばれず、したがって晴れの場面に立会うことはできなかった。/十河は東京
渋谷区千駄谷のアパートで、お手伝いと二人でさびしくこの日を迎えたが、近くの原宿に住んでいた
加藤[一郎新幹線支社長で「幹部の中では新幹線計画がスタートしたときからの唯一人の生き残り」]
があとでこの日の様子を伝えて慰めた。/島は住んでいた高輪の家が高台で線路の見える位置にあった
ので、それとなく一番列車を見送った。この日、大石がどうしていたかは定かではない。」として、
余韻を残す形で本書は「(完)」(;_;) wikiによると、「十河は前総裁と言うことで当日10時からの
記念式典には招待されたが、島はこちらの招待も受けていない。」とあり、城山三郎が描いた「石田
の意向」からすれば、十河はテープ・カット役はともかく出発式にも招待されそうなのに、実際には
されてないわけだから、そんな「意向」がホントにあったのか疑わしく思えてしまう(..) 佐藤正明
『日産 その栄光と屈辱~消された歴史 消せない過去』(文藝春秋,2012)で暴露された城山三郎の
台詞からすると「フィクション」かもね^_^; 島が記念式典に招待されなかったのは〈石田の意向〉、
あるいは高松宮試乗の件から総裁である〈石田の意向〉を部下が忖度して招待しなかった結果か(..)

〝4枚羽〟と聞くと・・・クシャトリヤを連想^_^; マリーダさん、キレイ(^^) ミネバ様、可愛い(^^)

[追記171008]

島秀雄の発言を引用するに際して「[宮様御試乗は]」と補記したけど「[新幹線開発は」]かも(@_@)
タグ:伝記 鉄道 歴史
コメント(10) 
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コメント 10

JUNKO

この本は読んでいません。
by JUNKO (2017-10-08 19:06) 

middrinn

書評にも取り上げられてましたし、
評判の良い本です(^^)
「8枚羽根」のトンボの御写真、
実に貴重なものを拝見させて頂きました(^^)
by middrinn (2017-10-08 19:46) 

センニン

「プロジェクトX」でも新幹線を取り上げていましたね。
十河という苗字は多くはありませんが、千葉では百貨店の名前でおなじみです。
by センニン (2017-10-08 19:58) 

middrinn

らしいですね(^^) 歴女的には
戦国武将「十河存保」を思い浮かべそうですが、
三好氏の一族の十河存保は讃岐国で、十河信二は伊予国なので、
関係があるのか小生には分りません^_^;
「そごう」は巨人優勝セールとか昔してた記憶が^_^;
by middrinn (2017-10-08 20:38) 

ぽちの輔

腕が無くても撮るのは楽しいですよ^^
by ぽちの輔 (2017-10-09 07:33) 

middrinn

ぽちの輔 様は楽しそうに撮っておられるのが、
画像からも伝わってきて、見ている小生も楽しいです(^^)
by middrinn (2017-10-09 07:58) 

mimimomo

こんにちは^^
この類の本はほとんど読まないですね~
最近では時代小説のほかに佐藤愛子の「晩鐘」を読みました。
by mimimomo (2017-10-09 11:50) 

middrinn

佐藤愛子『晩鐘』、良さ気ですね(^^)
「シモバシラ」と「イヌショウマ」が可愛らしいです(^^)
by middrinn (2017-10-09 12:42) 

yokomi

 こんにちは。NHKの「プロジェクトX」的な開発秘話というか裏事情には、以前から興味が有りました。なのになかなか読む機会が無くて.....。残りの人生が少なくなったので、とりあえず手元の「積ん読」状態を少しでも解消してから....(^_^;)
by yokomi (2017-10-11 12:56) 

middrinn

小生も「積ん読」だらけで、
日暮れて途遠しです(+_+)
そんな時、雄大な景色の写真などを
貴ブログで拝見させて頂いて、
気分も晴れます(^^)

by middrinn (2017-10-11 15:06) 

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