SSブログ

170824読んだ本

それは「なんと気持のいい連中だろう」(大公家公邸の庭師の老人)のことなりよ( ̄^ ̄)エヘン

【読んだ本】

角田喜久雄『虹に立つ侍』(春陽文庫,1988改装)所蔵

読了(^^) 今まで読んだ角田喜久雄の時代伝奇小説とは毛色の異なる作品(゚o゚;) 次から次へと謎が
繰り出されるわ、ヒロインや主人公が危機を脱したと思ったら再び罠に陥るパターンの連続だわ、
そんな展開にハラハラドキドキぐいぐい惹き込まれながら一気に読まされる感じの作品に非ず^_^;
謎はあるけど、角田喜久雄作品的なのを予想してると、なーんだ、となるし、ヒロイン&主人公が
窮地に追い込まれる場面も他の作品より少ない(というと、ヒロイン浪路には悪いが)(@_@) でも、
キャラの魅力で最後まで愉しみつつニコニコ頁をめくった(^^) 主人公・羽鳥重四郎が超魅力的で、
「もう助」と綽名を付けられたように、のっそりと牛のように呑気な男だけど、やる時はやるし、
その性格・態度は男から惚れられるだけでなく(敵方の悪党すら親友に)、女達からはモテまくり、
ハーレム展開(^。^;) でも、女心を擽る台詞を吐くくせに、猛烈にアタックしてくるお妻さんには
へどもどして逃げ回るのがメチャおかしい(^^) 他のキャラも大変魅力的で、お蘭の方や楓姫など、
登場場面は多くなくとも魅かれるものがあるし、個人的には、お妻さんが酒乱だけど超可愛い(^^)
伊太郎も飄々として重四郎との会話シーンなど読んでて愉しい(^^) ストーリーは、ある目的から
猿屋敷(黒猿屋敷・黒沢屋敷)という地元ではその名を口にする事さえ禁じられている謎の屋敷を
訪ねようと、江戸から信州高遠へとやって来た羽鳥重四郎と、その道中、独り旅も何故か重四郎に
付きまとってくるお妻が、ある事件を目撃したのが発端となり、殺された女の口から洩れた最期の
言葉から、重四郎は何やらキナ臭い騒動へと巻き込まれていく(^^) 物語最終盤に明かされた真相
の一つは、予想の範囲内だったから驚きは少なかったけど、その直後に大ドンデン返しがあって、
夜中に声を上げちった(^。^;) なお、ラストシーンの会話は「カリオストロの城」での有名な台詞
(≠銭形の名言)を髣髴させ余情ある名作的エンディング(;_;) マイ・フェイヴァリット認定(^^)

あまりの暑さに日中は歩いてる人がいなくて、まるでゴーストタウンのよう(゚ロ゚;)
タグ:小説 歴史
コメント(2) 
共通テーマ:

コメント 2

riverwalk

まだ、暑い日が続きますね。
最近はあちこちに写真を撮りに行っております。
いつも、汗だくになります(^-^;
お体を壊さないように(^^♪
by riverwalk (2017-08-24 22:14) 

middrinn

最後の一枚がチョー可愛い猫の写真ですし、
毎日お写真を愉しく拝見させて頂いております(^^)
それにしても、この暑さの中、精力的ですね(^^)

by middrinn (2017-08-25 05:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。