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170206読んだ本

鉢のヒマラヤユキノシタが咲いてた(^^) 今年は支えてないクリスマスローズも自力で立ち上がった(^^)
午後一時雨の予報ゆえ東京アメッシュと睨めっこも風が強いし寝不足で具合悪くて予定を変更した(+_+)
工務店の青年作業員が時間あれば古本の『孟子』岩波文庫をペン片手に夢中で読んでて見習わねば(゚ロ゚;)

【読んだ本】

手嶋龍一『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師~インテリジェンス畸人伝』(マガジンハウス,2016)所蔵本

遅ればせながら先月読了したメチャ面白い読み物のことをメモっておく(^^) ちなみに、【買った本】の
記録に出て来なかったのはプレゼントされた本ゆえ^_^; モチ著者や出版社からに非ず^_^; 著者や出版社
からの献本は稀だし、ブログには書いてこなかった(^^) 特に「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」
には書きたくても書けぬ^_^; 各章タイトル、それに目次&各章扉頁に列挙された人物名が内容の面白さ
を保証してて、冒頭の章はパナマ文書にオフショア・ビジネス、最後の章はウィキリークスにスノーデン
といったカレントなトピックスに挟まれる形で各章は有名スパイ小説の作者の話からキム・フィルビー、
ゾルゲまで縦横無尽に描いてる(^^) 「インテリジェンス小説とは、現実に起きた出来事をフィクション
の形で描くいわゆる情報小説ではない。物語が書かれた時点ではいまだ現実のものになっていない出来事を
フィクションだとして描き、近未来にそれが現実のものとなる。これこそがインテリジェンス小説なので
ある」という佐藤優の定義を引いてるけど、こうやってスパイ小説がインテリジェンス小説であることを
鮮やかに示されると、当該小説も読みたくなる(巻末には「夜も眠れないお薦めスパイ小説~インテリ
ジェンス感覚を磨くための一〇選」なる解題も)(^^) なお、「いまは亡き書評家の向井敏が、ジョン・
ル・カレ著『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(ハヤカワ文庫NV)の解説に綴った文章で
ある。ご本家のイギリスでもこれほど達意の文章で書かれた書評には滅多にお目にかかれまい。」と高評
する文章が引用されてるんだけど、ほとんど同一の文章がジョン・ル・カレの別作品『スマイリーと仲間
たち』の書評(『本のなかの本』[中公文庫,1990]所収)でも使われてて(また同作品への別の書評が
『書斎の旅人』[中公文庫,1993]に収録)、ソレらを読んだ時は特に読みたい気にはならなかった^_^;
だけど、本書を読み、ジョン・ル・カレの諸作品を読みたくなった(^^) 念のため記すと、向井敏は他の
書評集も借りて読んでるし所蔵もしてて小生の読書指南役の1人m(__)m また本書からインスパイアされる
点も多く、海野弘『スパイの世界史』(文春文庫,2007)は勿論、田中治彦『ボーイスカウト~二〇世紀
青少年運動の原型』(中公新書,1995)を本棚から出し久々に読み直した(^^) 後者はキム・フィルビーの
通称の元として本書が取り上げてるキプリングの小説『少年キム』つながりで、ボーイスカウトの創始者
ベーデン-パウエルは「キプリングのキム」なる説話を通じて、「・・・スカウトになれば誰でも祖国に
尽くすことができるというメッセージを伝えている。」(゚ロ゚;) インテリジェンスに関する箴言や教訓と
なりそうな文章を本書からメモっておく(^^) 「一国の指導者が国家の命運をかけて下す決断の成否は、
膨大な情報から選り抜かれたインテリジェンスの質に拠っている。」「インテリジェンスとは、膨大な数
のピースを気の遠くなるような忍耐力によってあるべき場所に配し、錯綜した事態から本質をあぶりだす
業である。」「インテリジェンス分野で使われる用語でいえば、シギント(通信情報)やイミント(画像
情報)は溢れかえっている。しかし、肝心の情報戦士[インテリジェンス・オフィサー]が情報源に深く
食い込んで持ち帰るヒューミントが希薄になりつつある。」「たとえ情報戦の主戦場がサイバースペース
に移ろうとも、最後の勝負は、相手の懐深く飛び込んで信頼を勝ち得て、価値ある情報を入手できるか
否かにかかっている。人間力を駆使して持ち帰る情報こそ、ダイヤモンドのような輝きを放つ。」(^^)
ところで、小生は他人様のSo-netブログの可愛~い小鳥の画像にはnice!乱発してる(^^) 〈だが、諜報の
世界で「バード・ウォッチャー」といえばスパイを意味する。〉として、「野鳥の観察者には、スパイと
同じ資質が求められる。」などと本書にはあり、また「カッコウはスパイマスターによく似ている。」
ともあり、それぞれの説明に得心も、もしかして小生が閲覧してたブログ主の皆さんも実は・・・(゚ロ゚;)
他方、気になる記述も(..) 「しかし、アメリカのカーター政権は、パナマの自主権を尊重する立場から
一九七七年にパナマと新運河条約を締結し、一九九九年には両岸地帯の租借権をパナマに返還することに
なった。小国ながら戦略上の要衝に位置するパナマを取り込もうと、中国や日本などの列強が秘かに触手
を伸ばし始める。」とあるが、我が国は今でも「列強」なのか(゚ロ゚;) 「古き良き時代のイギリスでは、
測量と民俗学こそスパイの嗜みであった。」とあるが、「民族学」かと(..) ま、「再読もあり」で(^^)

小山順子『藤原良経 コレクション日本歌人選 027』(笠間書院,2012)

竹田裕子『一〇〇万回言っても、言い足りないけど ジャーナリスト竹田圭吾を見送って』(新潮社,2016)

頭ぼおっとして本も読めず(+_+) 予約した本が6冊確保されたから明日は図書館に取りに行きたいな(..)
タグ:列伝 歴史
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