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161225読んだ本

小銭入れから丸まった千円札が出て来てサンタさんありがとう!と大喜びも殖えたわけじゃない(T_T)

【読んだ本】

城山三郎『鼠~鈴木商店焼打ち事件』(文春文庫,1975)所蔵本

承前^_^; ⑤書名が示すように本書は金子直吉の生涯を描くが、魅力的というよりも妻に対する態度一つ
とっても嫌~な人物としか思えず(-_-) 城山は「直吉の気質のおかげで、鈴木商店は伸びもしたが、いま
直吉の気質で鈴木商店は足をなぎ払われようとしている。」と評してて、小松伸六「解説」が「要するに
鈴木商店は、金子直吉によって興り、金子直吉によって滅んだ。米騒動という社会的事件がおこらず、
鈴木商店襲撃がなくとも、鈴木商店は倒れるべくして倒れたのであろう。」と断罪するのも当然かと^_^;
桂芳男の現代教養文庫(1989年)も書名が「幻の総合商社 鈴木商店」で副題が「創造的経営者の栄光と
挫折」で鈴木=金子の盛衰^_^; 本書で個人的に魅力を感じたのは高畑誠一(^^) その企業人としての
業績以外にも、高畑の人柄を語る逸話も本書は紹介するが、松方幸次郎の絵画収集(松方コレクション)に
実は高畑が寄与していたという話は、本書&桂・前掲書で初めて知った(゚ロ゚;) この高畑のことを小松は
「私には魅力がない。」として「作者の取材に応じながら、英字新聞をきりぬく高畑氏、それだけでも、
この英国風紳士の性格がよくわかる。」とディスる(-_-) 本書の当該件は「いま、高畑氏は直吉の最期と
同じ歳に立つ。わたしが最初会ったときには、奇病のため歩行も不自由とのことで、自宅で座椅子に凭れ
たまま、痛々しかった。/それでも、わたしの取材に応じながら、手は英字新聞をせっせと切り抜いて
いた。努力家である。意志の力で病も克服したのであろう、一年後には、東京で会えるまでになった。」
となってて、小松は「それでも、」や「努力家である。」云々という前後の部分を読み落としたか、将又
高畑のイメージダウンを期して文脈を無視したのなら『米騒動の研究』と同じ穴の狢^_^; ⑥本書にも
気になる点はあったが、数日前に桂・前掲書に関しメモった際に言及済みなので省略^_^; 本書も読了(^^)v

杉本苑子『悲華 水滸伝(二)』(中公文庫,2001)所蔵本

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

市販の地図だけでなくカーナビもウチの地番は出ないらしいからサンタさんも迷子で遅れてるのかも(..)
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